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レポート

【K-1】まさに“怪物”野杁正明が全試合KOでトーナメント制覇、カリミアンが延長戦で京太郎に判定勝ち、石井慧が延長戦の末に判定勝ちで大阪大会にも参戦表明

2021/09/20 13:09

▼第15試合 スーパーファイト K-1スーパー・ウェルター級 3分3R延長1R
○城戸康裕(谷山ジム)
KO 2R 2分25秒
×山内佑太郎(HALEO TOP TEAM)


 今回が78戦目となる城戸は38歳の大ベテラン。2019年3月のK-1ウェルター級タイトルマッチでは敗れたが、元々の階級であるスーパー・ウェルター級に復帰すると連続KO勝ち。しかし、今年3月の「K-1 WORLD GP第3代スーパー・ウェルター級王座決定トーナメント」では準決勝で若い和島大海に判定で敗れた。11月の『スーパービッグバン』で藤村大輔に判定勝ちで再起を飾ると、今年3月には松下大紀にダウンを奪われるも逆転KO勝ち。戦績は52勝(24KO) 24敗1分。


 山内は2002年1月に全日本キックでデビュー。2003年3月に全日本ウェルター級王座、2006年4月に全日本スーパーウェルター級王座を獲得するなど活躍。2007年4月にはK-1 WORLD MAXに出場し、ドラゴと対戦している(3RにTKO負け)。2010年9月にWBCムエタイルール日本統一スーパーウェルター級王座を獲得し、Krush初期にも活躍した。2018年1月にKrushスーパー・ウェルター級王者ジョーダン・ピケオーに挑戦するも2RにKO負け。今回はそれ以来、約3年8カ月ぶりの試合でこれが引退試合となる。戦績は28勝(11KO)18敗5分の43歳。


 1R、サウスポーに構え、手を伸ばして長い距離を保つ城戸。山内は時折、右ストレートからの蹴りを放つが、城戸の出方を警戒する。


 2Rが始まってすぐ、ローで前に出ていく山内だが、城戸の右フックでダウン。立ち上がった山内は再び前へ出ると右ボディや飛び蹴りを繰り出す。下がる城戸は左右のショートフック。左フックで山内がフラつく。打ち合いに行く山内だが、城戸が狙いすました右フックで2度目のダウンを奪う。


 城戸がラッシュを仕掛け、左右フックの連打。最後は左フックで山内がダウンし、城戸のKO勝ち。山内の介錯人を務めた。


「勝ちましたね。山内さんと20年間戦ってきてますからいい感じで。本当にありがとうございます」と言って山内にマイクを渡す。


「僕はパワーがあるとかテクニックがあるとか秀でたものがある選手ではなかったんですが、いつも応援してくれるメンバーがいてみんなにいいところを見せたいと思って頑張って来た結果、20年間続けてこれて大舞台で最後に戦うことができました。ありがとうございました。感謝感謝の20年間でした。ありがとうございました」と山内は最後の挨拶。


 そしてマイクをバトンタッチされた城戸は「山内さん、僕の5歳年上ですが、僕は来年40歳。山内さんは格闘技は22年目、僕は24年なので先輩です。辞めるのはまだ早いです。きいちゃんは50歳までやるからね!」と、50歳まで現役宣言をした。

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