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レポート

【K-1】まさに“怪物”野杁正明が全試合KOでトーナメント制覇、カリミアンが延長戦で京太郎に判定勝ち、石井慧が延長戦の末に判定勝ちで大阪大会にも参戦表明

2021/09/20 13:09

▼第10試合 スーパーファイト K-1フェザー級 3分3R延長1R
○軍司泰斗(K-1ジム総本部チームペガサス)
判定3-0 ※30-27、30-29、30-29
×新美貴士(名古屋JKファクトリー)


 軍司はK-1アマチュア優勝を経て2015年2月にプロデビュー。2016年にK-1甲子園優勝を果たし、2017年9月にはKrushバンタム級王座を獲得(第2代)。2019年10月に将史の兄・玖村修平を破り、2020年2月にはK-1で大活躍したスリヤンレックから勝利を収める金星を得た。満を持して9月にKrushスーパー・バンタム級王者の玖村将史に挑戦したが判定負け。12月からフェザー級に階級を上げると亀本勇翔にKO勝ち、今年3月には森坂陸に判定勝ちと連勝中。戦績は14勝(4KO)5敗1分。


 新美は2018年8月からK-1 JAPAN GROUPに参戦し、連勝したが斗麗に敗れた。その後は佐野天馬、高橋直輝に連勝も7月に岡嶋形徒に判定で敗れている。「第5代Krushフェザー級王座決定トーナメント」では1回戦が不戦勝、準決勝で優勝候補と目されていた玖村修平を破り、決勝では森坂陸に延長戦の末に勝利して王座に就いた。今年2月には6戦無敗の麗斗を退けて初防衛に成功、6月には岡嶋形徒に1Rわずか16秒でTKO勝ちして2度目の防衛に成功している。戦績は13勝(5KO)3敗のサウスポー。


 1R、開始と同時にサウスポーの新美が距離を詰めて攻撃を繰り出すが左ローがローブローになり一時中断。再び前へ出て連打から左ミドルを打つ新美。軍司も左ボディの連打で新美を押し返す。足を止めて打ち合い、ローを蹴り合う両者。再び前へ出ていく新美に軍司は左ボディを狙い撃ち。新美は左右フックとヒザ。軍司はしつこいほど左ボディを連打するが、新美は下がらず前へ出て手数を出していく。


 2Rも前に出てくる新美に軍司も負けじと左ボディを打つ。回り込みながらの左フックからの右ローも。新美は左フック、左ロー。両者至近距離で打ち合いを続け、軍司が左右フック連打で勝負に出るが、直後に新美が左右フック連打で逆襲。両者の譲らない意地の張り合いに場内から大きな拍手が沸き起こる。


 3R、一気に距離を詰めてパンチを打っていく新美に軍司も左右連打を叩き込む。軍司は時折頭を付け、左右フックを打つ。新美もすぐに打ち返す。軍司が攻めると新美も打ち返すという展開。両者一歩も退かず、クリンチもせず打ち合う。軍司がやや押し気味となり、左右フックを顔面とボディへ。さらにヒザ蹴り、互いにハイキックも。新美も打ち返すが下がらされた印象だ。


 3分3Rフルの殴り合いとなったタフファイトは、軍司が判定3-0で制した。

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