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レポート

【K-1】まさに“怪物”野杁正明が全試合KOでトーナメント制覇、カリミアンが延長戦で京太郎に判定勝ち、石井慧が延長戦の末に判定勝ちで大阪大会にも参戦表明

2021/09/20 13:09

▼第18試合 スーパーファイト -61kg契約 3分3R延長1R
×卜部弘嵩(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
判定0-3 ※28-30、27-30
○芦澤竜誠(Dragon Fish)


 卜部は初代・第4代Krushスーパー・フェザー級王者として5度の防衛に成功、2015年11月には卜部功也との兄弟対決に勝利して、第2代K-1スーパー・フェザー級王者となった。2017年2月の初防衛戦に敗れるとフェザー級に転向。2019年3月、2階級制覇を目指して村越に挑戦したが判定負けを喫した。11月の「K-1 WORLD GP第3代フェザー級王座決定トーナメント」では準決勝進出もジャオスアヤイに敗退。約1年ぶりの試合となった2020年12月の才賀紀左衛門戦では、計量を1.9kgオーバーしたうえに試合ではヒザ蹴りがローブローとなってしまい、才賀が試合続行不可能となって反則負け。今回はそれ以来の試合となる。37勝(18KO)18敗3分。


 芦澤は2018年6月の第2代K-1スーパー・フェザー級王座決定トーナメントで第3位に輝き、9月には小澤海斗に勝利。しかし11月大会で卜部弘嵩に逆転KO負けし、2019年3月の『K'FESTA.2』でスペインのホルヘ・バレラにも3ノックダウンでKO負けして連敗。スーパー・フェザー級に階級を上げて臨んだ6月の両国大会でも大岩龍矢に敗れて引退を表明したが、2020年9月のK-1 DX「芦澤竜誠を殴りたいやつ、大募集」で現役復帰を宣言。12月のK-1両国大会で島野浩太朗にTKO勝ちして復活したが、今年3月の村越優汰戦では判定負け。7月にはK-1DXの非公式試合で元THE OUTSIDER 60-65初代王者・幕大輔を1RでKOして話題を呼んだ。戦績は22勝(14KO)12敗1分。


 両者は2018年11月のK-1で対戦し、この時は芦澤が左ハイキックでスリップ気味のダウンを奪うも、卜部が右ストレートで2度のダウンを奪い返して3R2分28秒、KO勝ちしている。


 1R、卜部が右ローで前へ出ると、芦澤が飛びヒザ蹴りで押し返す。卜部のジャブに芦澤は左ロー、左フック。お互いにローを蹴る。両者とも慎重な出足。


 2Rは手数を増やす芦澤。左右フックからの右ハイを見せる。卜部は左ミドルを多用。芦澤はジャブを多用する。芦澤は笑顔を浮かべながらジャブを当てていき、ワンツーからボディへヒザ。終了直前、卜部が右フックを決める。


 3Rもジャブを突く芦澤。左ボディ、右フックでもゆさぶりをかけ、右ロングフックでぐらつかせる。一気に攻める芦澤だが卜部も打ち返す。しかし、芦澤がボディと顔面へのヒザで卜部をコーナーへ釘付けに。芦澤はヒザ、左ハイ、ジャブ、左アッパーと攻め込むが、卜部は前へ出ていく。左右のハイキックで逆転KOを狙った卜部だったが、クリーンヒットはならず。


 判定3-0で芦澤が勝利。冷静かつ丁寧な試合運びをするという進化を見せた。

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