ムエタイ
レポート

【ONE FF】バラノフのヒザに翔真がKO負け、吉田晄成がテクニックでハサノフ攻略し2連勝、平井将歳がダウン奪い返すも逆転ならず判定負け、パンリットが激闘の接戦で本戦契約ナックロップを破る、タイ在住の16歳・伊藤陸紅が惜敗

2026/02/20 21:02
ONE Friday Fights 1432026年2月20日(金)タイ・ルンピニースタジアム※U-NEXTにてLIVE配信 ▼第8試合 ONEフェザー級(-70.3kg)キックボクシング3分3R〇マイケル・バラノフ(ロシア/Tiger Muay Thai)KO 3R 2分55秒 ※左ヒザ蹴り×翔真(SEED GYM)  翔真は福岡を拠点に『RISE』と『RISE WEST』で活躍。2025年9月のRISE WESTでは、メインイベントで本野有哉に判定勝ち。中国で試合を行ったこともある。戦績は12勝(3KO)6敗1分。ONE初参戦。  バラノフは2度ONE FFに参戦しており、2025年6月の初参戦ではアンジェロ・バウザにKO勝ち、2戦目はアリ・ケラットにKO負けしている。過去2戦はいずれもOFGムエタイルール。  1R、サウスポーのバラノフは左ミドルを蹴っていき、翔真はバックステップで丁寧にかわしていく。いきなり右フック連打から入っていくバラノフはヒザ蹴り。翔真は右ローを蹴るが、バラノフが長い脚から繰り出す前蹴りに押し戻される。  バラノフは左インロー、左ミドル。翔真は右の三日月を返すがバラノフの前蹴りになかなか攻撃が当たらない。翔真の前蹴りにバラノフは強い左ミドル。バラノフが優勢。  2Rも左ミドルと前蹴りを蹴って来るバラノフは入り込んで左ストレート、そのままヒザ。翔真も強い右ミドルを蹴る。左ストレートを打って左ミドルを蹴るバラノフは、パンチを見せておいていきなりヒザを突き上げる。  前に出るバラノフは近距離になるとヒザ蹴り。離れると左ミドルから左ストレート。翔真は右ストレートを返そうとするが、バラノフの前蹴りで自分の思うように攻められない印象。  3R、翔真の右ローがローブローに。再開後、バラノフは左ストレート、それに左フックを合わせようとする翔真。バラノフは左ストレートで近付いて左ヒザを突き上げる。翔真の右インローがまたもローブローに。頭を下げて謝る翔真。  翔真は右ストレートを打つが単発。バラノフは左ミドルからヒザ、左ストレートからヒザとつなげる。バラノフの左ストレートで下がる翔真はバラノフの左テンカオをボディにもらってダウンする。立ち上がるも、すぐに左ヒザを突き刺され、翔真は悶絶。レフェリーが試合をストップした。 [nextpage] ▼第7試合 ONEフライ級(-61.2kg)キックボクシング 3分3R×ファクリディン・ハサノフ(ウズベキスタン/TIGER MUAY THAI)判定0-3〇吉田晄成(TEAM TEPPEN) 吉田は2022年4月に九州の『大和』でプロデビューし、2024年6月からRISEに参戦。TEAM TEPPENに移籍し、2025年6月に寺山遼冴を破る番狂わせを演じて戦績を5戦全勝(1KO)とすると、9月にONE FF初参戦。トヴァン・ノピアン(インドネシア)に判定勝ちした。しかし、10月の「RISEフェザー級(-57.5kg)王座次期挑戦者決定トーナメント」では、偶発的なバッティングによる負傷判定で梅井泰成に初黒星を喫し、戦績が6勝(1KO)1敗となってしまった。ONEでの2連勝なるか。 ハサノフはONE初出場。『RWS』でムエタイの試合をしていたが、クンクメールとMMAにも挑んだ。現在10連勝中。  1R、ハサノフは前後にステップを踏んで素早く前に出る。右カーフの蹴り合いから吉田はジャブ。吉田が踏み込んでのワンツーを繰り出すが、ハサノフはバックステップでかわす。ハサノフは左ボディから左ミドル。スピードのあるパンチを繰り出すハサノフだが、吉田はしっかりとかわしてジャブ、右カーフ。  ハサノフがワンツー、吉田もワンツーを返す。右ボディ、左ミドルから前へ出ていくハサノフ。明確はヒットはなかったが、ハサノフのアグレッシブが目立ったか。  2R、吉田が左ミドルを蹴ると、左を連打しながら前へ出てくるハサノフ。吉田はジャブ、右カーフ。ハサノフが前へ出てくると吉田はステップで回り込む。吉田の飛び込んでの左ボディがクリーンヒット、ハサノフは前へ出て左ミドル、右カーフ。すぐに吉田が前へ出て左ミドル、後ろ蹴り、前蹴り、左ボディ。吉田は左フックもヒットさせる。  圧をかける吉田。ハサノフは思い切り右を振っていくが、吉田はかわす。吉田が左ボディを打つと前へ出てきたハサノフに右ストレート。完全に吉田のラウンドに。  3R、最初に左三日月を蹴る吉田。ジャブを突き、踏み込んでの右ストレートを狙う。ハサノフが前へ出てくると、その場で飛び上がる飛びヒザ蹴り。ハサノフが前へ出てくると、吉田はステップで回り込む。ハサノフの左フックをバックステップでかわし、右ボディストレート、後ろ蹴り。  左ボディを警戒するハサノフは吉田の左ボディのフェイントにかなり反応。吉田は左フックを打つ。ハサノフのパンチをよく見てかわす吉田は右カーフ、右ストレート、左フックからの左ボディ。ハサノフは右フックを返すが、吉田はバックステップでかわす。  鮮やかなステップワークとボディ攻めで優勢な場面を作った吉田が、判定3-0で強敵ハサノフを破った。 [nextpage] ▼第6試合 ONEストロー級(-56.7kg)ムエタイ 3分3R〇ペッチャユット・ヌープランブリー(タイ/Nupranburi)判定3-0×平井将歳(BRAVELY GYM)  平井はMASA BRAVELYのリングネームで九州を中心に活躍、M-1世界バンタム級王座、WPMFインターナショナル・スーパーフライ級王座、スックワンキントーン・スーパーフライ級王座、M-1 JAPANバンタム級王座、WMC日本スーパーフライ級王座と5本ものベルトを獲得している。  2023年3月に『KNOCK OUT』に初参戦すると当時KNOCK OUT王者だった心直を判定に破った。6月の2度目の参戦では乙津陸にKOで敗れている。12月にはホームリングの『KODO』にてONEに出場したムァンコーンに2RでKO勝ち。2024年2月の『ONE Friday Fights 53』に初参戦もBM・フェアテックスに判定負け、8月の2度目の出場ではサ・ソー・ティハ(ミャンマー)を左ミドルでKOした。ONEにはそれ以来の出場となる。  対するペッチャユットは2024年11月の『ONE Friday Fights 87』に初出場も、クンポン・オー・ウーウドンにTKO負けを喫している。  1R、サウスポーの平井は左ミドル、ペッチャユットはゆったりとしたリズムから前蹴り、右ロー、右ミドル。平井の左ミドルをしっかりとスネでブロックするペッチャユット。ならばと左はブロックさせてから左インローを蹴る。徐々にスピードを上げるペッチャユットは右ストレート、左ハイ。平井は首相撲で組みに行き、ヒザを一発。離れると左ボディストレート。  平井は左ローを蹴り、ペッチャユットの左ミドルをキャッチすると豪快にコカす。ペッチャユットも平井の左ミドルをキャッチしての左ストレート。平井は左ボディストレートを連打していき、左ミドルを蹴る。その左ボディストレートに右ヒジを合わせにくるペッチャユット。ラウンド終了間際、平井の右フックをかわした直後、ペッチャユットが右ストレートをリターンしてダウンを奪った。  2R、ペッチャユットは右ミドルハイを連発、右ミドルも蹴る。平井の左ボディストレートには右を合わせに来る。ペッチャユットが右フックから左ヒジ。平井は左ミドルを蹴り返し、左ボディストレートを打つがペッチャユットは右ストレートを合わせた。左ボディストレートに右ヒジも合わせるペッチャユット。  3R、平井の左ボディストレートに左ボディを返したペッチャユットは、すぐに右を細かく連打。平井の身体が正面を向いたところに、サウスポーになったペッチャユットが右ストレートでダウンを奪う。立ち上がるとペッチャユットが首相撲からのヒザ、ヒジ。  しかし、打ち合いに行った平井の左ボディストレートからの左ミドルでペッチャユットが悶絶してダウン。これはもう立てないかと思われたが、ペッチャユットはカウント内に立ち上がった。左手を伸ばし、逃げ切り態勢のペッチャユット。平井は前へ出て左ボディストレート、顔面への左ストレート、左ミドルからの左ストレート。ロープを背負うペッチャユットは前蹴りとジャブで必死の防御。平井が攻めた場面で試合終了。  判定は3-0で2度のダウンを奪ったペッチャユットが逃げ切った。 [nextpage] ▼第5試合 ONEバンタム級(-65.8kg)ムエタイ 3分3R×ナックロップ・フェアテックス(タイ/Fairtex Training Center)判定1-2〇パンリット・ルージョメイサイワーリ(タイ/Singha Mawynn Muay Thai)  本戦契約選手のナックロップはK-1に来日経験があり、2022年9月に朝久裕貴と対戦してKO負け。タイのテレビマッチで活躍し、激しい試合をするムエタイ選手として知られている。2023年1月にONE初参戦、3連勝をナビル・アナンにストップされたが、その後は11月にデッドゥアンレックにTKO勝ち、12月にペットンローに判定勝ち、2024年4月にムアンタイと大接戦の末に判定2-1で勝利した試合は両者にボーナスが贈られる大激闘だった。  6月にタギール・カリロフにヒジで初回KO勝ちし、本戦契約を獲得すると8月にはデッドゥアンレックを返り討ちに。12月にゴントーラニーに敗れて連勝をストップされるも、2025年3月はプンルアンをKO。2025年6月、ジャオスアヤイに52秒でKO負けを喫し、11月には内藤大樹にも1RでKO負け。ONE戦績10勝(5KO)4敗。  パンリットは2023年2月からONE FFに出場。戦績は74勝33敗3分。スーパーボンの従兄弟にあたる。  1R、ナックロップの右ミドルに左フックを合わせに行くパンリット。パワフルな左右フックを打つパンリットにナックロップはガードを高く上げてじりじりと前へ出ていく。パンリットに右のショートをヒットさせると、パンリットは組み付いてヒザ、ナックロップはヒジ。ここでショートレンジの打ち合いとなり、最後はパンリットが首相撲でコカした。  2R、パンリットが左ミドルを蹴ってのジャブ、ナックロップが左ハイを返すとパンリットが右ローを返す。ナックロップがパンチをまとめると、パンリットも負けじと左右フックを打ち返す。ナックロップは首相撲に持ち込んでのヒザ。離れるとパンリットが左右フック、ナックロップはヒジを返す。  手数を出すパンリットにナックロップは下がらず前へ出る。パンリットの右ストレートがヒットし、ナックロップは右を蹴っていく。パンリットの左右フックをかわしてナックロップは右ストレート、すぐに組んでのヒザ。パンリットの左ボディにナックロップは右フック、サラにヒザ。ナックロップはパンチや右ローからヒザにつなげていく。しかし終盤、パンリットの右フックからの左ボディがヒット。  3R、パンリットは左右フックにヒジ、左ボディ。パンリットの右ヒジでナックロップが流血。それでも前に出るナックロップにパンリットは右フックを強打。さらに前に出るナックロップがテンカオ。パンリットの右ヒジにナックロップが右フックを返し、パンリットが転倒。立ち上がるとナックロップが右フックを連続ヒットさせ、組むとヒザを連打する。  ヒザ、前蹴りで前へ出るナックロップは組んでのヒザ連打。パンリットは下がりながら左ミドルを蹴る。最後も組んでのヒザで試合終了。  激しい試合は判定2-1でパンリットが勝利をもぎ取った。 [nextpage] ▼第1試合 ONEアトム級(-52.2kg)ムエタイ 3分3R〇ムハマド・リズアン(マレーシア)判定2-0×伊藤陸紅(ジットムアンノンジム)  伊藤はタイに留学中でロッタン擁するジットムアンノンジムに所属。戦績は14勝1敗。リズアンは38勝11敗。  1R、リズアンは蹴り合いからいきなりの飛びヒザ蹴り。その後もジャンプしてのミドルキックを使う。伊藤は首相撲になるとしっかりヒザを蹴り合い、右ヒジを見舞う。伊藤の右ローにはリズアンが右ストレートを合わせる。伊藤は右ストレートから左ストレートで前へ出ていき、右ストレートと右ロー。  右ミドルと右ストレートで応戦するリズアンは、伊藤が前へ出てくるとワンツーで迎え撃ち、首相撲に持ち込む。ヒザでの蹴り合いとなるが、リズアンが崩して伊藤を転倒させた。リズアンが右ハイキック。ブロックした伊藤は前に出ていき、右ストレートを狙うがそこに右ヒジのカウンターをもらってダウン。左右連打でラッシュをかけたリズアンだが、伊藤は残り時間耐え抜いた。  2R、前に出る伊藤はワンツー、接近すると右ヒジ。リズアンも右ヒジを返す。リズアンのバックスピンエルボーに伊藤が右フックを合わせリズアンが尻もちをつくがこれはスリップ。至近距離でヒジを打ち合う両者。伊藤は右の連打でヒジを打ち返してくるリズアンと打ち合う。離れるリズアンは飛びヒザ蹴り。  リズアンがジャブも伊藤は接近して右ヒジと右ストレート。リズアンも右ヒジを返す。もらいながらも接近戦を挑む伊藤にリズアンは右ヒジ。もらっても下がらない伊藤が右ストレートでリズアンを大きく後退させ、攻め込もうとしたところでラウンド終了。  3Rも前に出る伊藤が右ストレート中心に攻める。リズアンをコーナーに詰めての右ストレート。リズアンはジャブを突き、大きく回り込んで逃げ切り態勢か。テンカオも見せる。伊藤が入って来るところにジャブを合わせるリズアン。伊藤は右ストレートからの連打でロープを背負わせるが、リズアンは脱出してジャブを突く。  ジャブを突いて下がるリズアンを追いかける伊藤だが、リズアンは右フック、飛びヒザ蹴りもヒットさせる。そしてまたジャブ。伊藤は声をあげながら左右フックを振り、右ストレートを打つがリズアンが逃げ切った。  逆転の可能性も見えた伊藤だったが、判定2-0でリズアンの勝利。ONE初陣は黒星となった。
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