2026年2月21日(日本時間22日)に米国テキサス州ヒューストンのトヨタセンターで開催される『UFC Fight Night: Strickland vs. Hernandez』に向け、20日(同21)日、前日計量前に恒例の公式「Q&A」が行われ、ヒューストン在住のUFC世界フライ級王者ジョシュア・ヴァン(ミャンマー)が登壇。ファンからの次戦の質問に「次は平良達郎と戦う」と明言した。また、フライ級3位の平良を相手に防衛後は前王者アレシャンドレ・ パントージャの名前を挙げ、マネル・ケイプとの確執、堀口恭司戦の興味も語った。
(C)Zuffa LLC/UFC
地元のファンの前での発表だった。
「Q&A」で最初は次戦の相手を「自分自身」と答えていたヴァン。再び別のファンからの「平良達郎はUFCで非常に勢いがあり、マネル・ケイプは前回の試合後にいろいろと言っています。王座防衛にあたり、どちらの試合の方がワクワクしますか?」と問われたヴァンは、少し間を置いて、UFCコメンテーターで司会のジョン・アニックの顔を見てから「次は平良達郎と戦うよ、ブラザー」と答えると、会場から大きな歓声が沸いた。
「決まりましたね。フライ級王者からの回答です」と煽るアニック。
続けて、「平良との試合はマイアミ(※4.11『UFC 327』)になるという噂がありますが、二度目の防衛戦はヒューストンのトヨタ・センターでやってくれますか?」と問われたヴァンは、「今回のカード(2.21 ヒューストン大会)で戦わせてくれと頼んだんだ。UFCがオファーしてくれるなら、いつでも自分の街で戦いたいよ」と、前戦から2カ月間隔での地元でのタイトルマッチを希望していたことを明かした。
「平良をどうやってノックアウトしますか?」との質問には、「3ラウンド以内にフィニッシュする」と答えたヴァン。また、SNS上で舌戦を繰り広げたマネル・ケイプとの確執については、「あいつのことは何も知らない。知っているのは、あいつがデカいおっぱいを持ってるってことだけだ」と、ケイプの筋肉を揶揄した。
「平良の次にケイプをノックアウトしますか?」と問われると、「平良の次はパントージャと再戦しなきゃいけない。その“デカおっぱい”が何をするかは知らないけれど、まあ好きに吠えてればいいよ」と、ケイプ戦が遠ざかり、平良戦後は前王者との再戦が待っているとし、その王者とATTで同門の堀口恭司(5位)についても、「彼とは本当に戦いたい。ワクワクさせてくれる相手だ。パントージャの次は彼かもしれない。ノックアウトして勝つよ」と、堀口にも打ち勝つと自信を見せた。
Xで「サインした」と記していたヴァン。「ジョシュア・ヴァンvs.平良達郎」が、いつどこで行われるかの公式発表はまだなく、近日中に正式なアナウンスがあるか。
ヴァンはUFC男子初のアジア人王者。この試合が実現すれば、UFC初の2000年代生まれのファイター同士かつ、UFC初のアジア生まれの男子ファイター2人によるタイトルマッチとなり、ヴァンは初防衛戦。平良が勝てば、日本人初のUFC世界王者となる。
ジョシュア・ヴァンがファンと語った一問一答は以下の通りだ。
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ヴァン「今回(2.21 ヒューストン大会)戦わせてくれと頼んだんだ」
(C)Zuffa LLC/UFC
──ジョン・アニックです。皆さんとここに来られて最高です。このファイトウィークをこんなに盛り上げてくれて感謝します。さあ、声を上げて! Hタウン(ヒューストン)は格闘技の街だということは皆さんも知っていますし、土曜日の夜にはヤーディエ・ デル・ヴァイエやアルデン・コリアといった地元の選手たちも登場します。『UFC Fight Night: Strickland vs. Hernandez』メインイベントでアンソニー・“フラッフィー”・ヘルナンデスを応援する人はどれくらいいますか?(歓声が沸く)そして、対戦相手のショーン・ストリックランドにも熱狂的なファンがいます。ショーン・ストリックランドを応援する人は?(歓声)
ここではアンソニー・ヘルナンデス寄りの観客になりそうですが、あの2人の後ろでオクタゴンのドアが閉まったら、間違いなく戦場になることには皆さんも同意してくれるでしょう。来場を願っています。さて、この後すぐ計量がありますが、今は、アメリカ・テキサス州ヒューストンを堂々と代表する、現・UFC世界フライ級王者、ジョシュア・“ザ・フィアレス”・ヴァンをお迎えできて本当に感激しています!
自分の街のために道を切り開き、ヒューストンに世界王座をもたらしました。彼はミャンマー生まれですが、この街を代表する最高のチャンピオンです。ジョシュア、あなたは多くのメディア対応やQ&Aをこなしています。チャンピオンとして標的にされるだけでなく、UFCのあらゆるイベントに常に顔を出している気分はどうですか?
ヴァン「最高だよ。ファンと交流できるのは素晴らしいことだ。特に自分の街、Hタウンでできるのは最高にいい気分だね」
アニック いつかジョシュア・ヴァンがここトヨタ・センターでメインイベントを張る日が来るのがどれほどクレイジーか、裏で話していたんです。今週末ではないけれど、そう遠くない将来に実現するでしょう。では、質問です。
──ジョシュア、調子はどう? 次戦はマネル・ケイプや平良達郎との噂がありますが、次はどうなるか何か内情はありますか?
「あいつ(マネル・ケイプ)は自分のブラジャーを探すのに忙しいみたいだ。あいつがどうなってるかは知らないけれど、俺に(次の)試合が決まっているのは確かだ」
──ジョシュア、最高の街ヒューストンへようこそ。これからの2年間、この階級のどこに自分自身がいると思いますか?
「トップだ」
──次に誰と戦うと思いますか? あなたに挑戦してきそうな相手は?
「自分自身かな」
──質問が二つあります。まず、チャンピオンになった実感が湧くまでどのくらいかかりましたか? 二つ目は、キャンプ終盤の減量はどのくらい厳しいですか?
「俺はそんなにダイエットしてないんだ。UFCが面倒を見てくれて、アイコン・ミール(食事宅配)とかを送ってくれるけど、俺は毎日マクドナルドを食べているよ(笑)」
アニック 一つ目の質問の「チャンピオンだと実感が湧いたのはいつ?」その日の夜に家に帰った時? それとも「このベルトはどこにも行かないぞ」と思った瞬間は?
「手に入れた瞬間からだ。ただ、あの勝ち方(パントージャがヒジを負傷)だったから、2週間くらいは祝いたくなかったんだ。でも結局のところ、受け入れるしかない。もし本当にこのベルトが欲しいなら、俺から奪いに来い」
──ジョシュア、君は今、正真正銘のチャンピオンだ。
──平良達郎はUFCで非常に勢いがあり、マネル・ケイプは前回の試合後にいろいろと言っています。タイトル防衛を始めるにあたって、どちらの試合の方がワクワクしますか?
「(少し間を置いて、アニックの顔を見てから)次は平良達郎と戦うよ」(歓声が沸く)
アニック 決まりましたね。フライ級王者からの回答です。
──最近の数カ月、マネル・ケイプにステロイド使用の疑惑があるという噂がありますが、真実だと思いますか? 彼についてどう思いますか?
「あいつのことは何も知らない。知っているのは、あいつがデカいおっぱい(ビッグ・アズ・ティティーズ)を持ってるってことだけだ」
──今夜の『Fury FC 116: Saenz vs. Riles』で友達が戦うそうですが、誰のUFC参戦が一番楽しみですか? また、今夜はどう勝つと予想しますか?
「5人のチームメイトが戦うんだ。ダコタ・ホープやヘクター・サンズ。ヘクターは次にUFCから声がかかる男だろうから、その2人はすごく楽しみだ。それからトレーニングパートナーのマイカ・ホワイト。彼もすごく楽しみだよ」
──ジョシュア、過去のチャンピオンたちとのファンタジー・マッチアップができるとしたら、どの階級でもいいので誰と戦いたいですか?
「ピョートル・ヤンと戦いたいね」
──“パパ”パントージャが戻ってきてベルトを奪い返しに来る時、怖くないですか?
「俺の名前は“フィアレス”(恐れ知らず)だ。誰も怖くない。君はどこから来たんだ?」
──ヒューストン出身だけど、パントージャが大好きなんです!
アニック 彼はもう出入り禁止だな(笑)。パントージャ・ファンはヒューストンに彼一人かもしれない。
──平良の次、Twitter(X)で騒いでる「ティティ・ボーイ(ケイプ)」をノックアウトしますか?
「平良の次はパントージャと再戦しなきゃいけない。その“デカおっぱい”が何をするかは知らないけれど、まあ好きに吠えてればいいよ」
──本当にヒューストン出身なら、Z-Roの『Mo City Don』をラップしてください。
アニック 彼は何をラップすればいいって?
──Z-Roの『Mo City Don』です。
「俺、カントリーしか聴かないんだ……」
アニック パントージャ好きの彼よりは、ジョシュアの方がよっぽどヒューストンを代表しているよ。
──ジョシュア、マクドナルドの注文内容を教えてください。
「ブリトー二つ、ハッシュブラウン、それからオレンジ(ジュース)だ」
──ヒューストンで一番のバーベキュー・スポットはどこですか?
「俺はステーキ派なんだ。『Taste of Texas』が大好きだよ」
──ベルトをヒューストンに持ち帰ってくれてありがとう。平良との試合はマイアミ(※4.11『UFC 327』)になるという噂がありますが、二度目の防衛戦はヒューストンのトヨタ・センターでやってくれますか?
「今回のカード(2.21 ヒューストン大会)で戦わせてくれと頼んだんだ。UFCがオファーしてくれるなら、いつでも自分の街で戦いたいよ」
──ジョシュア、俺はあなたの試合にいつも賭けていて、前回のロイバル戦では150ドル儲けました。次の試合にはいくら賭けるべきですか?
「分からないけれど、その配当の20%は俺にくれよ(笑)」
──150ドル? それともそれ以上?
「それ以上だ。上を目指せ」
アニック(ファンに)君の今の残高はいくらだい?
──明日が給料日なので確認してみます(笑)
──平良やケイプとの防衛戦を重ねていく中で、パントージャのような相手に対して、アンダードッグとして挑む時とメンタリティやプランはどう変わりますか?
「どの試合も同じだ。試合を大きすぎるとか小さすぎると考えたことはない。試合は試合だし、常に同じように準備する」
──王者になった今、何がその情熱やモチベーションを維持させていますか?
「トップに居続けること、そして家族や甥っ子、そしてみんなのために戦うことだ。それが毎日のモチベーションだよ」
──「ピョートル・ヤンと戦いたい」と言っていましたが、将来的に二階級制覇を狙うということですか?
「もちろん上に行きたいけれど、今はまず自分の階級で歴史を作りたい」
──2021年以来、ヒューストンで大会がありませんでした。あなたが王者である今、もっとここで大会が見られますか?
「それはUFC次第だけど、俺はヒューストンで戦いたい」
──ヒューストンでお気に入りの「テクス・メックス(Tex-Mex)」のお店は?(※テキサス州とメキシコの食文化が融合して生まれたテキサス風メキシカン料理)
「テクス・メックスって何?」
アニック ファヒータとかだよ。メキシコ料理だ。
「ああ、メキシコ料理か! ヒューストンなら『Pappasito's』だね」
──ニューメキシコ州カールズバッドから10時間運転して来ました。弟のシーザー、19歳の誕生日おめでとう! メインイベント、誰が勝つと思いますか?
「フラッフィー(ヘルナンデス)だ。それから俺の仲間のアルデン・コリア」
──僕は16歳で、身長5フィート7インチ、体重150ポンドです。僕みたいなのが何人いれば、あなたを倒せますか?
「俺には勝てないよ。20人は必要だな」
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ケイプ? まずはそのおっぱいをどうにかしろ
(C)Joshua Van──パントージャが勝つと言った奴はクソ食らえだ。過去の試合で、フライ級王座を目指し続けようと思わせてくれた一戦はどれですか?
「エドガー・チャイレス戦だ。バックハンドブロー(スピニングエルボー)を食らって、ノックアウトされかけたけれど、そこから逆転して勝った試合だ」
──あなたは多くのメキシコ人に囲まれていますが、メキシコ人のコミュニティを代表しているという意識はありますか?
「ここ(ヒューストン)に来て以来、ずっとメキシコ人と一緒だった。コーチも全員メキシコ人だ。だから俺もメキシコ人の一部だよ。名前は?」
──ジョヴァンニです。
「ジョヴァンニ、覚えたよ」
──僕みたいに、いつかUFCに入りたいと思っている子供たちにアドバイスをください。
「リアムは俺たちと一緒に練習している素晴らしい子なんだ。今のまま練習を続けなよ。君はいい感じだ、素晴らしい選手になる」
──王者になってから人生はどう変わりましたか?
「たくさん変わったよ。メディア対応が増えたけれど、付き合う仲間(サークル)は変えていない」
アニック(小声で)彼の香水の匂い、すごく高い音がする(高級な香りがする)よ。王者の匂いだ。
──その香水、何を使ってるんだ?
「シャネル」
──嘘でしょ、このあいだ違うの使ってたでしょ?
「知らないよ。見てるなよ(笑)」
アニック 王者の誠実さが香水のせいで疑われていますね(笑)。あと5分です。
──ヒューストンのローカルシーンで戦っていた時から見ています。史上2番目に若い王者、素晴らしいです。あなたのようになりたい若者たちにアドバイスを。
「多くの犠牲を払わなきゃいけない。夢を追いかけるために、友達を失うことを恐れるな。俺も始めた頃は、遊びに行く時間がなくてたくさんの友達を失った。自分を信じて、王者になりたいならジムにいろ。遊びに行く必要なんてない」
──ヒューストンのスポーツチームで、どこを一番応援していますか?
「ロケッツ(NBA)だね」
──平良をどうやってノックアウトしますか?
「3ラウンド以内にフィニッシュする」
──2人ともマクドナルド好きとのことですが、アニックはマクドナルドで何を食べますか?
アニック チーズ抜きのビッグマックだ。チーズ抜きにすると、作りたてが出てくるからね。たまにフィレオフィッシュも混ぜる。ナゲット6ピースにスイートサワーソース。それから最高のダイエットコーラだ。
──ジョシュア、お手洗いに行きたいのですが、どこにありますか?
(地元のヴァンが右へ曲がれと指示する)
アニック たくさんあると思うよ、マイメン(笑)。
──マネル・ケイプの「お前のオムツを(diapers)……」という発言に対する最初の反応は?
「まずはそのおっぱい(titty)をどうにかしろよ(笑)」
──王者になってからメンタル面での課題はありましたか? あとカードにサインしてくれますか?
「課題はないよ。サインは終わった後にね」
──厳しいキャンプが終わった後に、ヒューストンで食べに行く場所は?
「マクドナルドだ。ビッグマックのセット、Lサイズ、コーラ」
──ダン・フッカーが点滴疑惑などで話題になっていますが、あなたはそんなことはしませんよね?
「まさか(笑)、絶対にない」
──ネット上で、あなたの(王座獲得時の)祝い方についていろいろ言われていますが、どう思いますか?
「勝ち(win)は勝ちだ。文句があるなら俺からベルトを獲りに来い。俺は夢を叶えたんだから、祝うよ」
──王者になる前で、最も過酷だった試合は?
「最もチャレンジだった試合……エドガー・チャイレス戦だ」
──テキサスでのUFCイベントはこれが6回目です。ヒューストンでおすすめの遊び場はありますか?
「クラブがたくさんあるよ。楽しいはずだ」
── ジョン・アニック、ヒューストンでのUFCで一番のお気に入りの瞬間は?
アニック チャールズ・オリベイラが(ここで)王者になった時かな。信じられない男だ。
──ジョシュア、並の「良いファイター」と「チャンピオン」のメンタルの違いは何ですか?
「分からない。俺は自分を常にチャンピオンだと思っていたから」
──あなたがここで1人で質問に答えていることについて、デリック・ルイスに何か言いたいことは?
「デリックはリトル・ブラザー(弟分)だから、俺がやっとくよ」
──堀口恭司についてどう思いますか? 彼をどう倒しますか?
「彼とは本当に戦いたい。ワクワクさせてくれる相手だ。パントージャの次は彼かもしれない。ノックアウトして勝つよ」
──カイ・カラ=フランスと戦うところが見たかったのですが、実現しませんでした。昔、戦いたかったけれど実現しなかった相手はいますか?
「パントージャと戦いたかった。そして戦った。それだけだ」