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レポート

【K-1】まさに“怪物”野杁正明が全試合KOでトーナメント制覇、カリミアンが延長戦で京太郎に判定勝ち、石井慧が延長戦の末に判定勝ちで大阪大会にも参戦表明

2021/09/20 13:09

▼第19試合 スーパーファイト K-1スーパー・ライト級 3分3R延長1R
×林 健太(FLYSKY GYM)
判定0-3 ※26-27、27-28、26-28
○佐々木大蔵(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)


 林はK-1参戦経験のある空手家の父を持ち、2013年にKrushでプロデビュー。強打を武器に2018年12月のK-1ライト級世界最強決定トーナメントで優勝すると、2019年3月にK-1 WORLD GPライト級王者・卜部功也に挑戦。下馬評を覆す勝利で第3代K-1ライト級王座に就いた。その後は順調に白星を重ねて6連勝を飾ったが、2020年3月に朝久泰央に不覚を取り、12月にはゴンナパーに敗れライト級王座を失った。5月大会よりスーパー・ライト級に階級を上げ、ヴィトー・トファネリに2度のダウンを奪われながらも3度倒し返して逆転KO勝ちを飾った。戦績は19勝(14KO)7敗2分。


 佐々木は2008年にK-1甲子園でベスト8入り、同年5月にプロデビューし、2016年にKrushライト級王者となった。2018年4月の2度目の防衛戦で同王座を失い、スーパー・ライト級に転向すると同年11月のK-1スーパー・ライト級王座決定トーナメントでは準優勝。2019年6月大会では不可思をTKOで下している。2020年2月大会で鈴木勇人を破り、ライト級に続いての2階級制覇に成功。7月に近藤拳成を相手に初防衛し、12月のK-1では大和哲也を判定3-0に降している。今年5月には平山迅を破り2度目の防衛に成功。戦績は29勝(6KO)17敗1分。


 1R、林はスピードのあるジャブを出しながら前へ。佐々木をローブ際まで追い詰めると右ストレートを放つ。佐々木も負けじとジャブを打ち、左ミドルを蹴るが、相打ちの形になると仰け反る。佐々木はジャブを打ち、左ボディからの右ストレート。終盤は佐々木がパンチを当てていった。


 2Rもジャブを突き合う両者、右ストレートにつなげる。佐々木はロープを背負う場面も多いが、しっかり打ちあ返して右クロスでグラつかせると右を連続で当てに行ってダウンを奪う。苦笑いしながら立ち上がった林。すると今度は林が右ストレートでダウンを奪い返す。打ち合いを繰り広げる両者だが、佐々木が右ストレートを打ち抜いてダウンを追加する。


 3Rも両者は打ち合う。ジャブとワンツーの応酬が繰り広げられ、一進一退の攻防。右フックを叩きつける林に、佐々木はジャブを突きながら動き続ける。佐々木も左右ストレートの連打でヒットを奪い、林も負けじと打ち返す。最後まで激しくパンチのみで打ち合い、終了のゴングが鳴ると佐々木は笑顔。


 ダウンの応酬、そして最後まで打ち合った好試合は佐々木が判定3-0で制した。

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