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レポート

【K-1】まさに“怪物”野杁正明が全試合KOでトーナメント制覇、カリミアンが延長戦で京太郎に判定勝ち、石井慧が延長戦の末に判定勝ちで大阪大会にも参戦表明

2021/09/20 13:09

▼第20試合 スーパーファイト K-1ヘビー級 3分3R延長1R
×京太郎(チーム未完)
延長R 判定1-2 ※9-10、10-9、9-10
○シナ・カリミアン(イラン/POWER OF DREAM)
※本戦の判定は29-29、29-30、29-29。


 京太郎は2006年5月にJ-NETWORKでキックボクサーとしてプロデビュー。2007年12月にK-1 JAPANの強豪・中迫強をKOする大番狂わせを起こし、2008年4月にK-1本戦初出場。マイティ・モーから勝利を収め、20086がつにはK-1 JAPAN GPで準優勝。2009年3月、第2代K-1ヘビー級王者決定トーナメントでメルヴィン・マヌーフ、グーカン・サキを破り日本人初のK-1ヘビー級王座に就くと、2010年4月の初防衛戦ではピーター・アーツをKOした。


 K-1活動休止後はボクシングに転向し、2013年7月に56年ぶりに復活した日本ヘビー級王座に就いたほか、日本人初のWBC世界ヘビー級ランキング入り、2017年1月にはOPBF東洋太平洋ヘビー級王座を獲得。同年5月にはWBOアジア太平洋ヘビー級王座も獲得した。2020年11月にK-1への復帰を発表し、2021年3月に第2代Bigbangヘビー級王者・実方宏介を2Rに右フックで仕留めた。


 カリミアンはアマチュアムエタイで活躍後、2018年9月の「K-1 WORLD GP初代クルーザー級王座決定トーナメント」に初来日。トーナメントを制して初代王者となった。2019年3月には加藤久輝を下して初防衛に成功、2020年3月には愛鷹亮の挑戦を退けて2度の防衛に成功したが、2020年12月の3度目の防衛戦でK-Jeeに敗れてタイトルを手放した。しかし、2021年3月のダイレクトリマッチでK-Jeeを2RにバックハンドブローでKOし、王座を奪還している。戦績は11勝(6KO)2敗。


 1R、京太郎は右カーフキックを狙い撃ち、カリミアンも右ローを蹴る。この展開が続くが、京太郎の右カーフが効いたか、カリミアンが巨体を躍らせて前へ出る。しかし、カリミアンのワンツーをかわした京太郎はそのまま組み付いて追撃を許さない。


 2Rも右カーフを蹴る京太郎。ガードを固めて前へ出るとカリミアンは得意のバックハンドブロー、これは京太郎がかわす。カリミアンはアッパーを連発して京太郎を追うが、京太郎はかわし続ける。そして右カーフ。さらに右ストレートも。


 3Rも京太郎は右カーフ狙いとワンツー、カリミアンは左ミドルを蹴る。足を止めての打ち合いで左右フックを両者が放ったところで、カリミアンの右フックがクリーンヒット。京太郎はすぐにステップで離れるが、ダメージを感じさせる。その隙を見逃さないカリミアンが前へ出る。バックハンドブローは空振りするが、右フックを再びヒット。するとカリミアンはノーガードになって挑発。京太郎がクリンチしたところで試合終了。


 両手をあげて勝利をアピールするカリミアン。本戦の判定はジャッジ1名がカリミアンを指示したが2名はドロー。延長戦へ突入する。

 カリミアンがワンツー、京太郎は右を打ち返す。カリミアンはカモンゼスチャーし、ガードを下げて京太郎のパンチをわざと顔にもらって“効かないぞ”との表情。京太郎は右ストレートを放っていく。前へ出るのはカリミアン。ジャブと右フックを当てていき、余裕の表情で延長Rを終えた。


 判定は2-1と割れ、勝者はカリミアン。京太郎はK-1復帰2戦目にして黒星を付けられた。

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