▼第12試合 K-1スーパー・ウェルター級 3分3R延長1R
〇アビラル・ヒマラヤン・チーター(ネパール/志村道場)
TKO 3R 1分13秒 ※セコンドからのタオル投入
×白須康仁(PROTAGONIST)

アビラルは、前体制のK-1に参戦経験があるデーブ・クマール・ギミーレを父に持ち、2016年にネパールから来日。志村道場でキックボクシングを始め、2020年1月にHEATミドル級王座を獲得。同年12月に木村“フィリップ”ミノルから1Rに鋭い右ストレートで先制のダウンを奪うも、出血によるドクターストップでTKO負け。21年7月のK-1では和島大海と対戦し、鋭いパンチで先制のダウンを奪ったものの逆転KO負け。
22年2月に松下大紀をKOすると、5月のHEAT50回記念大会ではラーシーシンをKOした。9月にはジョムトーンにKO負け。23年3月はジョーダン・ピケオーに真っ向勝負を仕掛けるも、左フックに沈んだ。8月にはHEATでヤン・チャンウォンからKO勝ちを奪い再起戦で勝利した。12月は璃久に判定負け。24年10月にHEATでアントニー・マルコニをKOしてISKAインターコンチネンタル スーパーウェルター級王者となった。

白須は01年11月にプロデビューし、強烈なローキックとシャープなパンチを武器にMA日本キックウェルター級王座とWMAF世界スーパー・ウェルター級王座を獲得。06年からはK-1 MAXのリングにも定期参戦し、佐藤嘉洋らと鎬を削った。またタイのクンタップやゲンナロンに勝利し、11年8月の「THAI FIGHT」では超大物ヨードセングライからダウンを奪って勝利する大番狂わせを起こし、日本のムエタイキラーとして名を馳せた。22年6月のBigbang後楽園大会で約11年ぶりに復帰し、城戸康裕と一進一退の攻防を繰り広げた。22年12月にジョムトーン・ストライカージムとの試合が組まれていたが、足のケガで欠場。24年3月に宇佐美秀メイソンと対戦もKO負けを喫した。

2R、アビラルは左インロー、右ロー、右の与座キックと白須が得意とするローを逆に多用。白須は前に出て右ローを蹴ろうとするが、そこにアビラルがヒザを突き上げる。

3R、アビラルが右ロー、左右フック。白須が前へ詰めてくるとヒザを突き上げる。白須も距離を詰めて左右フックを繰り出すが、与座キックを蹴られた直後にワンツーをもらって後退。そこへアビラルがラッシュを仕掛けて左フックでダウンを奪う。さらにパンチでラッシュをかけるアビラル。白須はロープを背負い、アビラルの右ストレート、左アッパー、左右フックを浴びたところでセコンドからタオル投入。アビラルのTKO勝ちとなった。

アビラルはマイクで「皆さん久しぶりです。K-1のリングで復活できました。2023年の12月に大阪大会で3連敗して引退しようと思っていました。でも志村館長とお父さんにここで引退するのかと言われて、そこからたくさん考えて去年HEATのリングで2回試合して今年はK-1で復活出来て最高です。今回やっと勝てて本当に嬉しいです。去年のトーナメントを見て自分が16人の中に選ばれなかったの当たり前だし、いなかったのが悲しかったです。今年のトーナメントにはぜひ僕も選んでもらえると嬉しいです」と語った。




