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レポート

【K-1】金子晃大が2度ダウンを奪って防衛成功、ヨードクンポンが秒殺KOで初防衛、寺田匠がリベンジ果たし初防衛、「特技はKO」ターザンがまたも初回KO、璃久がブタザに勝つ、小田尋久はシルバに及ばず、大久保琉唯がJTTの刺客をKO「朝倉未来選手、もっと強い選手を呼んでほしい」、女子アトム級王座決定トーナメントは本命・松谷綺が優勝

2025/02/09 11:02

▼第11試合 -58kg契約 3分3R延長1R
〇大久保琉唯(K-1ジム・ウルフ TEAM ASTER)
KO 3R 1分39秒 ※左三日月蹴り
×竹見浩史郎(JAPAN TOP TEAM)


 大久保は、2022年6月の『THE MATCH 2022』で那須川天心の弟・龍心に勝利。9月は初代Krushフライ級王座決定トーナメントを制し、プロ4戦目にして王座に就いた。2023年6月、バンタム級ワンマッチでアマチュア時代のライバル・齊藤龍之介と対戦し延長判定で敗れてプロ初黒星を喫するも、10月に黒川瑛斗を判定で下して再起。2024年7月と9月の「K-1 WORLD MAX 2024 -55kg世界最強決定トーナメント」では準決勝で玖村将史を破る番狂わせを演じたが、決勝で金子晃大にKOで敗れた。12月にはKrush王者の璃明武を破っている。戦績は9勝2敗。


 竹見は6歳からボクシングを始め、小学・中学生時代に全国優勝、2016年全国高等学校ボクシング全国選抜大会フライ級準優勝、2018年全国高等学校総合体育大会ボクシング競技会ライト級ベスト16、2018年国民体育大会ボクシング競技会ライト級ベスト8の好成績を残した。大学中退と共にボクシングからも離れたが、もう一度格闘技をやりたいとの想いからアルバイト先と近かったJTTに入門。2024年5月のDEEP浜松大会でプロデビューしてTKO勝ち、9月のDEEPではオープニングファイトのアマチュアSPルールで松井優磨に一本負け。


 2年前に『KNOCK OUT』のアマチュア大会に出場したことがあり、反則で減点されて負けたことがあるというが「その頃より圧倒的に強くなっています」と竹見。


 1R、竹見は右へ回り込み大久保は左ミドルと右カーフ、竹見は転倒する。ワンツーで入る竹見。大久保は左ミドルを蹴っていき、大久保のジャブに竹見は右クロスを合わせに行く。竹見が右で入り込むと大久保はヒザを突き上げる。竹見がワンツーを打って左ボディ、大久保は右カーフ。大久保もパンチで打ち合いに行くが、竹見はスピードのあるワンツー。


 2R、大久保は右カーフ、竹見が右へ回り込んでいくと左ミドル。組みになると大久保が押し倒す。ワンツーからの左ボディを打つ竹見に大久保は右ミドル、そしてワンツーからのヒザ、ワンツーと畳みかける。じりじりと前へ出る大久保に竹見は至近距離でパンチを回転させ、ジャブを突く。大久保の右カーフに竹見が左右ボディ。大久保の右ストレートに下がる竹見、大久保は左ボディで追撃。さらに竹見にロープを背負わせると顔面とボディへパンチを見舞う。


 リング調整のためインターバルがとられ、両者がリングを降りるという事態があり、3R開始。竹見が右ストレート、入り込んでの左ボディ。大久保も負けじと前に出て竹見にロープを背負わせるとパンチの連打で左ボディからの左フック、右フック。大久保の三日月蹴りがヒットし、竹見はステップで離れようとするがそこへもう一度大久保が左三日月。これに竹見がダウンし、うずくまって立ち上がれず。大久保が初のKO勝ちを飾った。




 大久保はマイクを持つと「KOってこんなに嬉しいんだって。さんざん前日くらいまでSNSでお前は倒せないとか、悔しくてしょうがなかったんですけれど、しっかり倒せてよかったです。途中ハプニングがあって観客の皆さんだったりABEMAを見ている人が冷めちゃったと思われたら残念ですが、倒せてよかったです。竹見選手、試合前に言いたい放題言ったんですが、わざわざK-1というアウェイのリングに立ってくれてありがとうございます。朝倉未来選手、JTTだかBreakingDownだか分からないですけれど、このリングに上がって来るならもっと強い選手を呼んできてほしいと思います」とアピールした。

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