2025年4月29日(火)東京・後楽園ホール『Krush.173』にて、フェザー級3分3R延長1Rで新美貴士(名古屋JKファクトリー)と対戦する関口功誠(ALONZA ABLAZE)のインタビューが主催者を通して届いた。 関口は第14回K-1アマチュア全日本大会チャレンジAクラス-65kg優勝、第51回K-1アマチュアチャレンジAクラス-65kg優勝。2023年7月にプロデビュー以来、6戦全勝(4KO)無敗の快進撃を続けている。
ここでしっかり自分が勝って世代交代
──関口選手は一昨年の7月にプロデビューして、6戦6勝(4KO)。いい戦績ですね。
「何か、そうみたいですね(笑)。自分ではあんまり意識してない感じなので」
──いやいや、KO率も高いし、いい戦績ですよ。そうやってここまで来れているのは、自分ではどういう部分がいいからだと思っていますか?
「何ですかね……? でも、アマチュアの頃はずっと負けてきたので、負けたくないという気持ちは強いかなと思います。10何年キックをやっていて、アマチュアの試合は何百戦って出てるんですけど、たぶん勝率は半分ぐらいだと思うので」
──そうなんですね。それでプロデビューにあたって、ALONZA ABLAZEに移籍したと。その新しい環境がよかったというのもありますか?
「そこが一番デカいかなと思ってます。ALONZAに来て技術面だったり、新しいことをいっぱい教えてもらったので、今は恵まれた環境にいさせてもらってるなと思ってます」
──しかもALONZAは選手がけっこう増えて強い選手が多いので、その中での切磋琢磨も激しそうですね。
「そうですね。自分よりもプロで経験ある人たちがいっぱいいるので、いろんなことを教えてもらいながらやってるような感じですね」
──今回の7戦目は新美貴士選手との試合になりました。今までで一番キャリアのある相手ですよね。決まった時はどう思いましたか?
「やっとこのクラスの相手が来たんだなって感じでしたね。別にビックリもしなかったし、やっと自分の実力が試せる相手が来たなと思いました」
──新美選手は2月にK-1王座に挑戦したばかりで、元Krush王者ですし、間違いなく実績ある選手ですよね。新美選手の存在はどう見ていましたか?
「新美選手のことはすごく強い選手だと思って見てました。Krushでもタイトルを獲って防衛していた選手で、それこそ秒殺勝利とかもあったので」
──どのあたりに強さを感じますか?
「やっぱり臆さず前に出てくるスタイルが新美選手の強みだと思うんですけど、自分の戦い方に自信を持っているところですね」
──その相手と対戦するにあたって、どう思っていますか?
「前に出てきてくれれば、別に自分も打ち合うのは苦手じゃないので。打ち合う気も満々なので、そこは別に気にしてないです」
──怖くはない?
「怖くないですね。自分も前に出てガンガンいくことも頭に入れてますけど、自分的にはそこもありつつ『捌く』っていうのが一番のテーマなので、何もさせない、当てさせないっていう戦い方を見せられたらなと思っています」
──練習ではそのテーマへの準備はバッチリできたと。
「そうですね。それを考えてずっとやってきたので、どの局面でも対応できるような、戦い方ができると思います」
──ここで新美選手に勝てば、ポジション的にはすごく上がると思いますが。
「はい、勝てば一気に上には行けるのかなと思っているので、一番大事な試合だなと思ってます」
──しかも、試合順はセミファイナルになりました。
「まあ、試合順はあんまり気にしてないですね。そこはどこでもいいかなって感じだったんですけど、メインの前だったら、メインよりも盛り上げる自信はあるので、もうそこだけって感じですね」
──プロ6戦無敗で来て、負けることの怖さはありますか?
「ありますよ。負けるのが怖いというか、アマチュアのときにイヤというほど負けてきたので、もう絶対負けたくないという気持ちは誰よりも強いと思ってます。周りがみんな勝ってるのに、自分だけ負けたりとかいうこともいっぱいあったので。だから勝ちに対してのこだわりは、プロになってから一段と強くなったなというのはありますね」
──ここで勝てば7戦7勝ということになりますが、その先はどう考えていますか?
「ここで勝てば、次はKrushのタイトルマッチも見えてくるし、KOで勝ったら、正直K-1のタイトルにも挑めるようなところには来てると思うので、戦績どうこうよりも、まずこの一戦を大事にしたいなと思ってます」
──Krushタイトルというところでは、5月に大阪で石田龍大vs.松本海翔のタイトルマッチが行われますが、今の時点でもベルトはもう近いと感じているのでは?
「そうですね、ここまで来たらもう近いのかなとは思ってます。タイトルマッチはどっちが勝つか分からないですけど、どっちに対しても自信はあります。ただ正直、新美選手はチャンピオンよりも強いと思っているので、ここで倒して勝てば、みんなが認めてくれる形でタイトルマッチができるんじゃないかなと思ってます」
──では最後に、改めてこの試合に対しての“決意”をいただけますか?
「新美選手はベテランですけど、ここでしっかり自分が勝って世代交代して、今度は自分がK-1を引っ張っていけたらと思ってます」