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レポート

【ROMAN】25秒、関根“シュレック”秀樹がセネガル相撲のババカールに敗れる、道衣MMAで日沖発がペケーニョに完封勝利、マイケがチョープを17秒アンクル極める! 門脇が松本に判定勝ち。ROMAN柔術で柳井が森戸、ロドリゲス下し優勝。大脇が鍵山にヒザ十字で一本勝ち!

2025/04/27 11:04
 2025年4月27日(日)東京・GEN スポーツパレスにて『ROMAN Ⅱ』(ツイキャス配信)が開催された。  格闘技ファンの間で話題となった2024年10月の第1回大会に続く、今大会は初の有観客大会として、メインでは初期UFCを彷彿とさせる「時間無制限の素手・頭突き・金的攻撃の“何でもあり”バーリトゥード」を実施。関根“シュレック”秀樹(ボンサイ柔術)がセネガル相撲のゲイ・ババカールと対戦するほか、元UFCの日沖発(stArt Japan)がアレッシャンドリ・フランカ・ノゲイラ(ブラジル)との道衣MMAに挑む。 ▼R.O.M.A.ルール 時間無制限無差別級バーリトゥード〇ゲイ・ババカール(セネガル相撲)[0分25秒 TKO] ※右アッパー×関根秀樹(ボンサイ柔術)  セネガル相撲出身の“チャティヨフ”ことゲイ・ババカールは、前回大会『ROMAN ONE』で日本重量級の門番といわれた水口清吾(誠悟)をわずか18秒でKO。まだその強さの底は全く見せていない。  現在もセネガル相撲で活躍中で、現地の巨漢選手を倒し市街地の壁には肖像画が描かれているほどの人気だ。プロモーターによれば今後は本気でUFC王者を目指すというチャティヨフは、初期UFCルールに近い時間無制限無差別級バーリトゥードで、インパクトを残すか。  そこに立ち塞がるのは51歳のシュレック。『年齢的にも打撃ありの試合はあと数試合かこれが最後』という覚悟と決意で臨む関根だ。ルールは目潰しや噛み付きなどの即時に致命的で回復不可能なダメージを負う“不可逆的な攻撃“以外を全て解禁した誰もが恐れる極限の試合だが、元マル暴刑事という“毎日がバーリトゥード”な職業を経験してきた関根にとってはこの世紀の一戦すらも当たり前の日常の延長戦上なのかもしれない。  百戦錬磨のシュレックか、地元の英雄となりROMANのケージに帰ってきた“セネガルの昇り龍”チャティヨフか。勝負の鍵はチャティヨフの序盤の猛攻を、いかにシュレックが凌ぎ、名門ボンサイ柔術の強みである寝技地獄に引きずり込めるか。“竜虎相搏”のメインイベント、最後に立っているのはどちらの獣なのか(※関根シュレック秀樹インタビュー)。  ガードを固めた関根の入りに、ババカールは左前腕で関根を止めると右アッパー! その親指が目に入り、うずくまった関根は動けず、試合が止められた。ババカールは勝利のダンス。   試合後、関根は「ババカールのアッパーで親指が目に入って来るのが見えてました。でもアッパーだから仕方がない。向こうのワンツーに合わせて入ろうと思ってたんですけど、でも多分、向こうは僕のタックルにアッパーを合わせるのは狙っていたと思います。アッパーは見えていましたけど、親指が入ってしまい“ああ、これはダメだ”と思いました」とフィニュシュの瞬間を振り返った。  目潰しは反則だが、今回の場合は、ベアナックルによる偶発的なアイポークとなる可能性もある。  関根は「これはしようがない。負けです。完全にタックルを誘われていたんですよ。自分も“あれ? これタックル入るんじゃない?”と思ってタックルに行ったら、それに合わされた。たぶん、タックルに入ったらステップで切られていた」と、ババカールの勝利を称えた。 【写真】試合後、親指をテーピングするババカール。甲も含め、一切のバンテージを巻かず試合に臨んでいた。 [nextpage] ▼道衣MMA 15分1R×アレッシャンドリ・フランカ・ノゲイラ(ブラジル)[判定0-3]〇日沖 発(stArt Japan)  日沖発(stArt Japan)の対戦相手が、アレッシャンドリ・フランカ・ノゲイラ(=通称ペケーニョ/ブラジル)に決定。道衣MMA 15分1Rで対戦する。  日沖は、日本MMA黎明期から世界レベルで活躍し、第9代修斗世界フェザー級王者、第3代SRC(戦極)フェザー級王者。UFCでは、シャーウス・オリベイラ相手に寝技で真っ向勝負した実力の持ち主。高校時代にALIVEで着衣総合格闘技で練習していた経験も持つ。  MMAでは2018年8月の『RIZIN 12』での朝倉未来戦以来の復帰戦(※道衣無し)。2021年8月には『GRACHAN49』で中山巧を相手にケージの中でノーギグラップリングを戦い時間切れドロー。2023年3月にはグラップリング『Finish10』でケージの中で土屋大喜と戦っている。  その卓越したグラウンドテクニックと鋭い打撃で、数々の強豪を撃破してきた。柔術黒帯であり日本MMA界を代表するファイターが、「道衣着用MMA」という新たな戦場でどのような闘いを見せるか。打撃ありのなかで柔術衣を掴むこと・掴まれることでMMAはどう変わるのか。柔術とケージレスリングとMMAが混ざるルールで、そのどれもがハイレベルで行える日沖の道衣MMAに注目だ。 “ペケーニョ”ことノゲイラは1998年4月のプロ修斗に初来日、修斗ライト級王者・朝日昇と対戦し、ギロチンチョークで一本勝ち。その後も必殺のギロチンチョークで勝利を重ね、1999年9月には朝日との再戦で修斗ライト級王座を奪取(6度の防衛に成功、無敗のまま返上)。2005年7月のHERO'Sでは所英男と対戦して話題となった。MMAは2014年5月の『The Hill Fighters 1』での試合が最後となっており、MMA戦績18勝6敗3分。日本での試合は2009年10月のリオン武戦以来となる。  1R、互いに左ローから、ノゲイラの道衣を掴んでのクリンチボクシングに、日沖は首相撲ヒザ! さらにボディロックテイクダウン! ハーフからヒジ! 日沖はヒジで抱きつきを突き放しながら、ノゲイラの頭をマットに叩きつける。  日沖はパスガードからマウント。クラッチして抱きつくノゲイラ。剥がしながら声を出してパウンド、ヒジの日沖。タフなノゲイラは片足を戻し道衣をつかみ防御、二重がらみでハーフを割らせず。ブレーク。スタンドで右三日月蹴りを突く日沖。ゴング。判定へ。  判定3-0で日沖が勝利。「プロとしてはしょっぱい試合でしたが、いまの自分にできることをやってきました。この場を作ってくださった皆さんありがとうございました。チームのみんなありがとう。ペケーニョ、ブラジルから来てくれてありがとう。この歳になって強もさを求めてやってこれました。ありがとうございました」と語った。 [nextpage] ▼道衣MMA 65.8kg 15分〇大浦マイケ(リバーサルジム横浜グランドスラム/IGLOO)[0分17秒 アンクルホールド]×ウィル・チョープ(The Kill Team)  JBJJF柔術現役全日本王者が、道衣MMAで参戦決定。前回『ROMAN 01』ではROMAN柔術ルールで寒河江寿泰に十字絞めで一本勝ち。2024年12月のアマチュアMMAのMODIFIGHT MMA『JAPAN FIGHTING CHAMPIONSHIP』では、DEEP名古屋で勝利している浅野功暉(REBOOT)に1R 一本勝ちしている。  マイケは常にセンセーショナルな活躍を見せブラジリアン柔術界の話題の中心にいる若手期待のホープであり中~重量級国内最強柔術家の1人。中量級の体重/体格ながら無差別級にも果敢に挑み緻密なテクニックと野性味溢れる天性の動きをもってして重量級トップ選手たちとも互角以上の戦いを見せてしまう規格外の男であり、そのあまりの強さから運営がマッチメイクに最も苦労した選手だ。  MMAで豊富なキャリアを持つウィルに対してMMAはまだ2戦目のマイケ。MMAの目線から見ればウィル優位だが柔術から見ればマイケが有利。二つの競技の中間に位置する道衣MMAという新たな競技では果たしてどうなるのか? MMA対ブラジリアン柔術がROMAN COMBATルールで実現。  対するチョープは、フェザー級で194センチという破格の長身を誇りMMA戦績も60戦を越える大ベテラン。UFCを始め様々な団体を渡り歩き更にその戦場はMMAのみにとどまらずラウェイやクンクメールなど多岐にわたる。  そんな多種多様な格闘技を極めんとする彼が辿り着いた場所は前回大会ROMAN ONEのメインイベント。時間無制限ベアナックルによる完全決着ルールであった。そして今回再び海を越えて武道発祥の地に降り立つウィルは道衣に袖を通しROMAN COMBATに参戦する。  まだ競技化されたばかりの道衣MMAは経験豊富なウィルにとっても皆と同じように未知の領域かも知れないが、あらゆるルールを戦って来たウィルだけに新ルールにもしっかりアジャストさせてくるに違いない。  1R、いきなり引き込んだマイケ。チョープの左足にからみ外ヒール狙いから17秒、アンクルホールドを極めた。 [nextpage] ▼ROMAN柔術無差別級トーナメント決勝 7分1R〇柳井夢翔(リバーサルジム新宿Me,We)[判定2-1]×ランジェル・ロドリゲス(RRT)  ロドリゲスの担ぎパスを担がせない柳井。脇に右足を差し込み、50/50からサドル、足関節狙い。  抜くロドリゲスにマトリックスからバック狙いのトランジションでトップを奪うと、足首、かかと抱えてヒール、ストレートフットロックと足関節狙い、ゴング。  判定2-1で柳井が勝利。ROMAN柔術トーナメント優勝を果たした。  試合後、柳井は「2試合ともあまり動きがなくて…こういうスタイルなんでまた呼んでもらえたら嬉しいです、ありがとうございました」と語った。 [nextpage] ▼道衣MMA 15分1R×松本大輔(X-TREME EBINA)[判定0-3]〇門脇英基(URUSHI DOJO) “寝技仙人”の異名を持つレジェンド門脇が、ROMAN ONE道衣MMAメインイベンターである実力者・松本と激突。  前回大会で清水俊一を相手にスパイダーガードでパウンドを打たせず、ラッソーガードから袖を掴んで固定して足を外して蹴り上げなども駆使し、道衣MMAの醍醐味を見せた松本。和術慧舟會仕込み、MMAグラップラーの門脇はいかに道衣ありで「寝技仙人」の技を発揮するか。   ローから蹴る松本に右ストレートを突く門脇はボディロックテイクダウン。下の松本は袖を掴みヒザを立ててから蹴り上げ! さらに三角絞めに。ケージに押し込む門脇は細かいパウンドでブレーク。  スタンドで道衣掴み右を突く門脇に引き込んで松本。その際でパス、上四方の門脇は、脇左で差し、ヒザ! ヒジ。松本はいったん足を戻すが、ここですぐに右に足を抜いた門脇は再びサイドに。ヒジ・ヒザを突きゴング。  判定3-0で門脇が勝利した。 [nextpage] ▼道衣MMA 15分1R〇大村友也(IMNグラップリング)[12分00秒 チョーク]×清水俊一(宇留野道場)  元UFCファイターでROMAN ONE道衣MMAメインイベンター清水俊一と、ROMAN ZEROで山本歩夢と激闘を繰り広げた大村友也が対戦。ともに道衣MMAを1戦経験したことで、どんな戦い方になるか。大村は柔道ベースで柔術茶帯。  左右ローの大村に、清水も右ローを返すが、襟を掴んだ清水に大村はシングルレッグテイクダウン。クローズドガードの清水は道衣を掴んで下から引き寄せパウンド。  奥襟を掴んでパウンドの清水は上体を立てると、シングルレッグの大村をがぶりトップから片足かけてパウンド、バックマウントからパウンド、フェイスロック気味にチョークを極めた。 [nextpage] ▼道衣MMA 15分1R×中山賢一(三多摩サンボスクール)[4分44秒 TKO]〇瓜田幸造(掣圏道)  掣圏道四段・佐山聡最後の弟子である瓜田vs. 2022年全日本サンボ選手権王者・中山の異色決戦。瓜田は掣圏真陰流市街地型白兵戦で道衣やジャケットMMAを経験済み。その佐山のコンセプトは数十年先を行き過ぎたとも言われる程に極めて先鋭的/前衛的であり、それが真に人々に理解されるのはいよいよこれからなのかもしれない。格闘技掣圏道を極めた瓜田が新たなルール=道衣MMAではどのような戦いを見せるのか。  対するサンボ衣で日本サンボ選手権98kg超級優勝、コンバットレスリングでも日韓戦日本代表などの経歴を持つ。サンボといえば長期に渡りMMAの頂点に君臨したエメリヤーエンコ・ヒョードルのバックボーンとしても有名だ。サンビストのMMA適性はブラジリアン柔術家を凌ぐとも言われ、道着着用のMMAでは更にその攻撃バリエーションも多彩になるであろう事は間違いない。  天才が生み出した新時代の武道 vs.MMAに長期政権を築いた格闘技の戦い。  1R、詰める中山が道衣を掴んで押し込みヒザも瓜田にローブローに。再開。詰める中山に下がりながら右フック、右アッパーを当てた瓜田!  ダウンした中山はサイド取られるもヒザを立てて袖を掴んでパウンドを防御。しかし、掴みを切りパスした瓜田のパウンドにレフェリーが間に入った。瓜田は正座してから勝ち名乗りを受けた。 [nextpage] ▼道衣MMA 10分1R〇江崎 壽(ALMA FIGHT GYM BASE)[判定3-0]×江木伸成(LEOS柔術アカデミー)  ブラジリアン柔術では国内トップ黒帯でありプロMMAファイターでもある2人。  柔術的な側面から道衣MMAを見るのであれば一番ハイレベルな技のぶつかり合いが見られる可能性もある非常に興味深いカードであり裏メインと言って差し支えないコア格闘技ファン/柔術マニア&競技者が大注目する一戦。  1R、江木のグローブタッチにダブルレッグを決めた江崎。下の江木はラバーガード。江崎はインサイドガードからわき腹に細かいパウンドを打ち込みマウントパウンド。足を戻す江木。  ブレークから左ハイの江木に、江崎はダブルレッグ。ギロチンを合わせにいく江木が下に。ガードでブレーク。スタンドで左ミドルを当てる江木だが、それを掴んだ江崎が上に。 [nextpage] ▼ROMAN柔術無差別級トーナメント 7分1R〇ランジェル・ロドリゲス(RRT)[判定2-1]×白木“アマゾン”大輔(CARPE DIEM HOPE) “アマゾン”のニックネームで2000年代初期の国内柔術シーンでほぼ無敵を誇り国際大会でも活躍した白木。当時彼はその破壊的な技の数々で対戦相手を恐怖に陥れてきた。近年でも2025年度全日本マスター柔術選手権無差別級&ヘビー級のダブルゴールド、2024SFJJFワールドダブルゴールドを達成した日本を代表する殿堂入り柔術家。  その白木が熱望し今回の対戦が実現したランジェルは近年の全日本アダルト、マスター、アジア大会をはじめとする数々の大会で優勝という実績を持ち先日のプロ柔術KITでも強豪選手相手に終始圧倒、その実力を証明し続けている。  一時期は軽量級への階級変更により不調の時期があった白木だが近年は適正階級に戻り『あの無敵のアマゾンが帰ってきた』と皆に言わせる活躍を見せている。  2000年代の日本の柔術シーンで最もインパクトを残した“破壊王アマゾン“白木と実力者ランジェル。両者が「ヒールフック、スラミングあり」のROMAN柔術で激突する。決勝に駒を進めるのは?  1R、引き込むロドリゲスはクローズドガードにアマゾンを入れると右手を差し込んで解こうとしたアマゾンに三角絞め、ティピィーチョークも狙う。右手を中に差し込んで肩を入れたアマゾンは強いベースから右でズボンをピンしてハーフに。  しかしすぐに腰を切り戻したロドリゲは下からスパイダー、背中越しにラペラを掴んでアマゾンの上体を引き付けブラボーチョーク狙いもゴング。判定2-1でランジェルが勝利。決勝進出。 [nextpage] ▼ROMAN柔術無差別級トーナメント 7分1R〇柳井夢翔(リバーサルジム新宿Me,We)[判定2-1]×森戸新士(LEOS/藤田柔術)※『ROMAN ONE』の再戦  現Progress王者であり2023年アジア選手権1位の森戸、国内黒帯アダルトトップ選手の柳井。柔術界ミドル級トップ選手の両者が、ROMAN ONEでの引き分けを経て、無差別級トーナメント1回戦で決着をつける。  数々のタイトルを保持する正真正銘のトップ柔術家・森戸は先日行われたBreakthroughcombat 03でのPROGRESルールの防衛戦においても北岡悟相手にキッチリ一本を極め防衛に成功、波に乗る。  対するは、新世代の旗手・柳井。前回大会に於いてその絶対王者森戸と互角の攻防を見せた日本柔術界の未来を背負う男。この一回戦はもちろん、森戸vs.柳井の勝者と白木vs.ランジェルの勝者とで争われる決勝にも注目だ。  1R、先に引き込んだ柳井。森戸の担ぎを防ぎ、パスを狙う森戸の左足を右手で手繰りラペラを引き出し左足にかけてスイープ狙い。担ぎからバックを狙う森戸の左足に足関節を狙う。正対し戻す森戸にスパイダーの柳井は左足でラッソーも。右手を外して左足を手繰りに。帯を掴んで伸ばさせない森戸に、Kガードから柳井はヒザ十字狙い、森戸も足関節へ。ゴング。  判定2-1で柳井が勝利、決勝へ駒を進めた。 [nextpage] ▼ROMAN柔術ワンマッチ 65.8kg 7分1R 〇大脇征吾(リバーサルジム横浜グランドスラム)[5分45秒 ヒザ十字]×鍵山士門(QUIP)  彫刻のような肉体美、そして確かな実績とパワー&テクニックを兼ね備えた“天が二物以上を与えた男“ブラジリアン柔術黒帯トップ選手の一人、鍵山士門がROMAN柔術ルールに連続参戦。  一方は勝村周一朗率いるグランドスラムの“秘密兵器“大脇征吾。新世代グラップラー大脇の特筆すべき点はやはり関係者の評価の高さと極めの強さ。  元UFCファイターや国内トップ選手を練習で極めてしまうというフィニュシュ力には定評があり、先日のBreakthroughcombatでは噂に違わぬその極めを中島太一相手に披露した。大脇の極めは道衣着用ルールでもトップ柔術家に通用するのか?  ブラジリアン柔術vs.柔道ベースグラップラーがヒールフック&スラミング解禁のROMAN JIUJITSで実現。  1R、先に引き込みデラヒーバ、リバースで狙う鍵山に足を巻かせない大脇。草刈でズボン掴みシングルレッグでレッスルアップの鍵山はテイクダウン。腕十字へ。またぎ時間をかけて外した大脇は、さらに片襟片袖で引き込む鍵山のデラヒーバ狙いに、ヒザを入れてパス。カウンターのヒザ十字! 帯を掴み伸ばさせない鍵山からタップを奪った。 [nextpage] ▼道衣MMA 10分1R×押木英慶(アジカタンBJJ)[6分49秒 TKO]〇高橋孝徳(Me,We)  体育指導員でもあるというのも納得の肉体美を誇る高橋は名門Me,Weに所属し修斗、GRACHAN 、GLADIATOR 等の王道的なMMA団体で活躍するファイター。  対する押木はフルコンタクト空手、空道、柔術など様々なジャンルを学びあの菊野克紀が主宰する武道/武術/格闘技の研鑽を目的とした交流会“敬天愛人“にも参加するなど異色の経歴を持つ。  1R、サウスポー構えの押木の左ロー、高橋は左で差しで押し込み。互いに帯、スボンを掴み、高橋は支釣込足、残す押木にシングルレッグのテイクダウンは高橋。ハーフガードの押木にトップから右で差して左パウンド。右を脇から肩越しに帯を持つ高橋。左で脇差しに変えてハーフからサイドに出るとヒジ、パウンドで押木が出血。レフェリーが間に入った。 [nextpage] ▼道衣MMA 10分1R×中里謙太(和術慧舟會)[0分55秒 TKO]〇田馬場貴裕(IMPACT)  格闘技&プロレス団体IMPACTの代表を務め自身もファイターとしてリングに上がるという二足の草鞋を履く田馬場。多種多様でとても自由度が高いイベントIMPACTの創始者は戦いの場面でも多彩な技術や戦略を見せるのであろうか。  対するはヒクソン・グレイシーと戦い、その系譜たちが国内外で今も活躍する“北斗の覇王“和術慧舟會の創始者である西良典の遺伝子を受け継ぐ若武者。団体/流派を背負う漢たちの戦いに刮目だ。  1R、サウスポー構えの中里の左ミドルを掴んだ田馬場がケージに押し込み、道衣を掴んで左ヒザ!  左ストレート&パウンドで試合を決めた。 [nextpage] ▼道衣MMA 10分1R×関澤寿和(ねわざワールド蓮田)[1R 1分11秒 TKO]〇テイラー・ラング(Clubber Lang MMA )  ROMAN ONEでは当初柔術ルールにエントリーして来た関澤だがプロ出場条件の関係で運営より道衣MMAへの変更を提案されるとMMA未経験ながら何とこれを快諾。序盤は慣れないMMAの展開に戸惑いピンチに陥りながらも不屈の闘争心で逆転勝利。前回大会で初打撃アリを経験した関澤が今回は更に自身初の道衣MMA国際戦に挑む。  相手はカナダの柔術&MMAファイター、テイラー・ラング。テイラーの実力は謎に包まれているが自ら遠方よりROMAN2にエントリーし来日するその貪欲な姿勢は前回大会の関澤にも通じるものがある。  日本vs.カナダ、戦いに飢えた貪欲な男たちのヤル気対決が実現。  1R、ともにオーソから左ローの関澤に、ラングもローを返す。圧力をかけるラングは右ヒザを当ててダウンを奪うとパウンド。タオル投入と同時に67秒でTKO勝ちした。
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