撮影/安村発
AZABU PRESENTS K-1 WORLD GP 2023
2023年7月17日(月)東京・両国国技館
▼第21試合 K-1 WORLD GPスーパー・ウェルター級タイトルマッチ 3分3R延長1R
〇和島大海(月心会チーム侍/K-1 WORLD GPスーパー・ウェルター級王者)
KO 2R 2分17秒 ※レフェリーストップ
×ジョーダン・ピケオー(オランダ/Mike's Gym/挑戦者)
※和島が2度目の防衛に成功。
和島は第1回K-1アマチュア全日本大会優勝など、アマチュア大会で数々の実績を残して2016年7月にKrush初参戦。サウスポーから繰り出す破壊力十分のパンチと蹴りで2020年3月の第3代K-1スーパー・ウェルター級王者決定トーナメントでは準優勝。その後3連続KO勝ちを飾ると、2021年12月に木村“フィリップ”ミノルに挑戦して左ミドルでKO勝ち、K-1王座に就いた。2022年6月の『THE MATCH 2022』では“ブラックパンサー”ベイノアから3度のダウンを奪う圧勝を遂げ、9月はメレティス・カコウバヴァスを1RでTKO。2023年3月には最強の挑戦者と目されていたジョムトーンを延長戦でKOし、K-1では6連続KO中。戦績は19勝(16KO)4敗。
ピケオーは2015年5月に初来日し、佐藤嘉洋をKOして注目を集めた。同年7月の『K-1 WORLD GP -70kg初代王座決定トーナメント』では決勝でマラット・グレゴリアンに敗れるも、1回戦と準決勝はKO勝ちして準優勝。その後は日菜太、木村“フィリップ”ミノル、野杁正明といった国内強豪たちを軒並み撃破し、日本人相手に無敗を誇っていたが2020年3月に久保優太に判定負け。2016年4月に奪取したKrushスーパー・ウェルター級王座は5度の防衛に成功している。2023年3月、約3年ぶりの来日を果たし、アビラル・ヒマラヤン・チーターを3RでKOした。戦績は48勝(22KO)8敗1分。
両者は2018年9月のKrushで対戦しており、この時はピケオーが判定2-0で辛勝している。
1R、サウスポーの和島はまず左ミドル、続いて前蹴り。ピケオーも前蹴りを返す。和島は左ミドルを蹴っていき、左ストレートにつなぐ。ピケオーの蹴りをかわし、左ロー、左インローも蹴る和島。蹴りと左右フックで前へ出るピケオーに和島はクリンチ。離れると和島はジャブ、左ミドル、ヒザ蹴り。ピケオーは右ストレートを打って来るが、和島はよく見てかわす。
2R、ピケオーが一気に前へ出て左右フックとヒザで畳みかける。和島は左ハイキックとヒザで反撃。左ハイを蹴ってすぐにヒザ、さらに左ローを蹴るとピケオーの動きが止まる。このチャンスに和島は左ロー連打、ヒザ蹴りから左ハイ。そして左ローの徹底連打でピケオーは棒立ちに。
ピケオーの左右フックの反撃はかわし、和島は今度は左ストレートの連打。ロープを背負ったピケオーの腰が落ち、レフェリーはダウンを宣告。再開後、前蹴りから左右連打でラッシュする和島。一方的な展開にレフェリーがストップした。
ピケオーを相手に完全勝利を収めた和島はマイクを持つと、「メインちゃんと締まりました? よかったです、KOで。今日は海の日なんですが、僕の名前が大きな海と書いて大海(ひろみ)なので今日は大海の日ということでよかったです。海のように大きな器を持った優しくて強い人間になります。いい名前を付けてくれてお父さん、お母さん、ありがとうございます。こんだけ言ったらお小遣いもらえるでしょう(笑)。海の日のつながりで、海人選手に勝てる日本人は僕しかいないでしょう。海外でのタイトル町決まっていると思うんですけれど、ぜひ勝ってもらっていつか僕とやりましょう」と、海人との戦いをアピール。