▼第10試合 K-1女子フライ級 3分3R延長1R
〇☆SAHO☆(闘神塾/S1レディース世界バンタム級王者)
判定3-0 ※30-29、30-28×2
×鈴木万李弥(クロスポイント吉祥寺)
☆SAHO☆は軽快なステップを駆使し、回転の速いパンチにローキック&前蹴りを上手く織り交ぜるパワフルなファイタータイプ。2017年9月にミネルヴァ・スーパーバンタム級王座を奪取し、2019年5月にはWMC日本同級王座との二冠王に。2020年11月、S1レディース バンタム級ジャパントーナメント優勝。2022年11月にはホームリングのNJKFでS1女子世界バンタム級王座決定戦に勝利し、世界王者となった。K-1には2021年12月から参戦し、2勝1敗。前戦は4月にイ・ドギョンと激闘を展開して判定勝ち。戦績は14勝(1KO)2敗。
鈴木は空手のバックボーンを持ち、2016年にキックボクシングでプロデビュー。MMAでは2勝3敗の二刀流ファイターとして活躍し、エキシビションマッチながら中井りんとも対戦経験を持つ。流血もいとわない激しいファイトを信条とし、付いたキャッチフレーズは“流血のマドンナ”。そのルックスも含めて多くのファンからの人気を集めている。K-1 GROUPには2022年3月から参戦し、2戦2勝。前戦は2022年6月に櫻井梨華子に判定勝ち。クロスポイント吉祥寺に移籍し、今回が1年1カ月ぶりの試合となる。戦績は11勝(3KO)5敗。
1R、☆SAHO☆は前蹴りと左ミドルで様子を見える。鈴木は右ローを強く蹴る。じりじりと前に出る☆SAHO☆は右ストレートから左フック、前蹴りで止めてからの左右連打を見舞う。鈴木はワンツーを当てるも、すぐに☆SAHO☆が右ストレートを当て返す。その後も共に右を当て合った。
2R、☆SAHO☆がワンツーと前蹴り、鈴木もワンツーを返す。☆SAHO☆が左右フックを放ってくると、鈴木もすぐに左右フックを打ち返して一歩も退かない。☆SAHO☆は右ミドルから左右の連打で前へ出ると鈴木も足を止めて打ち合うが、ヒットは☆SAHO☆が奪った。負けじと鈴木が右フックで前に出るが、☆SAHO☆はすぐに連打で前へ出る。
3R、☆SAHO☆は前蹴り、ミドルと左右フック。さらにヒザ蹴り。圧力を強める☆SAHO☆が右ストレート、左フックをヒットさせる。勢いが出てきた☆SAHO☆の技が回転する。鈴木は前に出て右クロスを打つも、☆SAHO☆のパワフルな左フック、右ストレートに下がってしまう。☆SAHO☆のワンツー、さらに右ストレートもクリーンヒット。鈴木が下がる。それでも右フックで前へ出るが、☆SAHO☆は左右ストレートの連打で前へ出てパンチをまとめてダメ押し。
判定はパワフルな攻撃をヒットさせていった☆SAHO☆の勝利。打ち合いでの強さも見せつけた。鈴木は涙を流し、リングを降りた。