▼第12試合 K-1フェザー級 3分3R延長1R
〇斗麗(WIZARDキックボクシングジム)
KO 3R 1分52秒 ※パンチ連打
×ヴュー・ペッコウーソン(タイ/Petchkoson Gym/BBTVフェザー級王者)
斗麗はオランダの名門Mike's Gymでも練習を重ね、2018年12月に16歳の若さでプロデビュー。2021年2月に6戦無敗でKrushフェザー級王者・新美貴士に挑んだが、判定で初黒星を喫した。今年8月の「K-1フェザー級世界最強決定トーナメント」では1回戦で第4代K-1フェザー級王者・椿原龍矢を判定で破り、準決勝ではワン・ジュングァンにも判定勝利して決勝へ進出したが、軍司泰斗にKOで敗れ準優勝。2022年12月に玖村修平に勝利も、2023年3月にRISEとの対抗戦で安本晴翔に敗れた。戦績は12勝(4KO)4敗。
ヴューは64勝(11KO)11敗1分の戦績を持ち、BBTVフェザー級王座、オムノーイスタジアム認定スーパー・フライ級王座、タイ国プロムエタイ協会バンタム級王座を獲得。2017年からムエタイの2大殿堂のひとつであるルンピニースタジアムに上がり、2020年からはテレビマッチ=7チャンネル(BBTV)でも戦っている。コンペットとの直接対決では3勝1敗と勝ち越し。現代ムエタイ軽量級の最高峰に位置している。2023年3月、K-1初参戦にしてフェザー級王者・軍司泰斗に挑戦したが、判定で敗れている。
1R、両者サウスポー。前に出る斗麗にヴューは打ち抜くような左ストレート、斗麗は左フックを打つ。ヴューの右ローには斗麗が左ストレートを合わせた。それでもヴューは右ローを蹴っていく。
2Rも前に出るのは斗麗。その斗麗を左右の連打で下がらせるヴュー。下がりながら右ミドルや右ボディを打つヴューに、斗麗は前蹴りから入ってパンチにつなぎたいが、ヴューが右ミドルや右ローを蹴って来る。ヒザ、左ミドルと前に出るヴュー。
3R、ここでヴューが仕掛ける。左ミドルからの右ストレート、右フック。前に出て右の蹴りを放っていくヴューに斗麗は左ストレートを打ち、右ボディを叩くが、ヴューは下がらず右フックからの右ヒザ。残り40秒、斗麗の右テンカオが鋭く突き刺さり、後退。斗麗が連打をまとめてヴューをコーナーへ追い込み、スタンディングダウンを奪う。
一気に勝負をかける斗麗がさらにパンチをまとめると、ヴューは防戦一方となり、斗麗が見事なKO勝ちを飾った。
斗麗はマイクを持つと「僕はデビューした時から世界一の目標は何も変わってないので、こんなところで満足せず軍司チャンピオンのところまで行こうと思っています」と。ムエタイトップ戦士を撃破したことにも満足せず、K-1王者・軍司を目指すと宣言した。