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レポート

【K-1】黒田斗真が石井一成との延長戦死闘を制して優勝、KANAがKO圧勝、金子晃大もKO、玖村将史が鮮やかKO勝ちでゆうちゃみ祝福、初来日ラテスクがサッタリを衝撃KO、ジョムトーンがまたも圧巻のKO

2022/12/03 13:12

▼第18試合 スーパーファイト -56kg契約 3分3R延長1R
○金子晃大(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ/K-1 WORLD GPスーパー・バンタム級王者)
KO 3R 2分38秒 ※左フック
×キリルアン・チョー.ハーパヤック(タイ/Chor.Hapayak GYM)


 金子は第2回K-1アマチュア全日本大会チャレンジAクラス-55kgで優勝し、2006年9月にKrushでプロデビュー。無敗のまま6戦目で軍司泰斗を破りKrushバンタム級王座を奪取、第3代王座に就いた。卓越したテクニックと攻撃力で9連勝を飾っていたが、2020年3月に玖村将史に判定で敗れ初黒星。


 2021年3月に1年ぶりの復帰を果たすと鬼山桃太朗にTKO勝ち、9月は晃貴に初回KO勝ちと連続KO勝利。今年2月の「K-1 WORLD GP第3代スーパー・バンタム級王座決定トーナメント」では黒田勇斗にKO勝ち、璃明武にKO勝ち、玖村将史に判定勝ちしてK-1王座に就いた。6月の『THE MATCH 2022』ではRISE王者・鈴木真彦に判定負けを喫したが、9月にジョーダン・スウィントンをわずか40秒でKOして再起。戦績は15勝(9KO)2敗。


 キリルアンは21歳で63勝(12KO)6敗3分の戦績を持つムエタイ戦士。サウスポーから繰り出す左ミドルを中心とした蹴り技で試合を組み立てる好戦的なファイトスタイルを特徴としている。中村拓己K-1プロデューサーは「攻撃バランスがいい綺麗な戦い方をする、K-1適応にするポテンシャルを持っている。金子選手はコンペット戦へ向けてどういうパフォーマンスをするのかが求められる」と評した。


 1R、サウスポーのキリルアンが左ミドルを蹴ると金子は左右ボディ。金子は左ロー、右ミドル。キリルアンが蹴って来ると必ず左右ボディを返す。金子は右ストレートを顔面とボディへ打つ。距離はキリルアンのミドルが当たる距離だが、金子はミドルの後にボディを叩く。


 2Rも距離を取って左ミドルを蹴るキリルアン。金子は右インローを蹴り、左ミドルには必ずボディを返す。金子は右ボディストレートから左ボディのダブル。このラウンドはかなり金子の左ボディが目立つ。


 3R、キリルアンが左ミドル2発を蹴ると、金子が右ストレートから前へ出て左右フック。金子はキリルアンのミドルをスネでカットし、右インローと左ローをどんどん蹴る。キリルアンの左ミドルをかわす金子は逆に右ミドル。そして左ボディのダブルが強烈に決まるとキリルアンは金子を抱きしめるようなクリンチ。離れると金子は右ストレートを直撃させ、ローp魚背負ったキリルアンに左フックを打ち抜いた。キリルアンが崩れ落ち、金子のKO勝ちとなった。


 金子はマイクを持つと「大阪の試合は初めてなので、大阪のファンの皆さんにもアツい試合を届けられたらと思ってKO出来て良かったと思っています。3月、さっき玖村君にやりたいと言われたんですが、いつでもやっていいんですけれど、僕はコンペットとやりたいので。あれを倒さないと強いってのが証明できないと思うので」と、玖村の挑戦を後回しにして先にコンペットとやって自分の強さを証明したいと語った。

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