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レポート

【K-1】黒田斗真が石井一成との延長戦死闘を制して優勝、KANAがKO圧勝、金子晃大もKO、玖村将史が鮮やかKO勝ちでゆうちゃみ祝福、初来日ラテスクがサッタリを衝撃KO、ジョムトーンがまたも圧巻のKO

2022/12/03 13:12

▼第10試合 K-1ライト級 3分3R延長1R
○与座優貴(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/極真会館2017年第6回世界ウェイト制軽量級優勝)
判定3-0 ※30-27×3
×エークピカート・モー.クルンテープトンブリー(タイ/志村道場/元ラジャダムナンスタジアム認定スーパー・ライト級王者)


 与座は2017年極真会館第6回全世界ウェイト制空手道選手権大会で軽量級優勝の実績を持つ空手家で、2019年3月にキックボクシングに転向。7戦全勝(3KO)の快進撃を続けていたが、2020年2月の鈴木千裕戦で初黒星。その後は久保政哉、喜入衆に連勝したが、2021年3月の『KNOCK OUT』で宮越慶二郎に判定2-1で惜敗。12月にKrush初参戦を果たし、蓮實光を左ハイキックで豪快KO。今年2月の第2戦でいきなり現ライト級王者・朝久泰央と対戦すると、延長戦で勝利する番狂わせを起こした。8月には篠原悠人を2Rでマットに沈めている。戦績は12勝(6KO)2敗。


 エークピカートは2013年3月に初来日し、石井宏樹が保持していたラジャダムナンスタジアムのスーパー・ライト級王座に挑戦。強烈なヒジ打ちで石井をマットに沈めて、同王座を手に入れた。頑丈な肉体とパンチ・ヒジ打ちで前に出る好戦的なスタイルで186勝(43KO)41敗6分の戦績を誇る。


 1R、前に出るのは体格で上回る与座、エークピカートはロープを背負いリングを周る。右カーフを蹴るエークピカートに与座は前蹴り。右カーフを狙い撃ちにするエークピカートに与座はロー、ミドル、前蹴りと蹴り分け、与座の強烈な左ミドルがヒットするとエークピカートはブロックを固めて下がる。終盤、与座は左フックから左アッパー、さらに左フックの連打。


 2R、前に出る与座へエークピカートは右カーフ、与座も右カーフを蹴り返す。二段跳び蹴りを見せる与座は左フックから顔面ヒザ、左ボディを打って顔面ヒザ。与座は強い左フックを打ってすかさず顔面へヒザを突き上げる。エークピカートも右カーフを蹴るが、与座はプッシュしてミドルの軌道から変化する左ハイキックでダウンを奪う。


 さらに二段跳び蹴りで左ミドルをクリーンヒットさせると、エークピカートはブロックを固めて下がる。与座は顔面前蹴り、左ミドル。エークピカートは右アッパーを何度も出す。


 3R、強い左ミドルを蹴り、右ローを連打、そして飛び二段蹴りと多彩な蹴りを繰り出す与座。エークピカートも左ミドルやパンチを返すが、与座はブロックを固めて前へ出る。ガードを固めるエークピカートに左ミドル、左ヒザ、さらに左ボディ。エークピカートが右ローと左ミドルを返しても与座は下がらず前へ出てパンチを当てていく。与座のヒザでエークピカートは右目上をカットして流血し、ドクターチェックに。再開後、アッパー&フックをまとめる与座にエークピカートはアッパーで対抗。左ハイ、ヒザ蹴り、跳び二段蹴りと攻撃をまとめた与座だったが、エークピカートの固いディフェンスにKOを逃して首を傾げて苦笑した。


 判定は当然3-0で与座。全勝で2022年を終えた。

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