▼第4試合 K-1 WORLD GP初代バンタム級王座決定トーナメント1回戦(4)3分3R延長1R
○壬生狼一輝(力道場静岡/第7代Krushバンタム級王者)
判定3-0 ※30-29×2、30-28
×サンベル・ババヤン(アルメニア/Black Bull/WKNバンタム級世界王者)
※壬生狼が準決勝へ進出。
壬生狼は幼稚園から日本拳法を学び、のちにキックボクシングに転向。九州のキックボクシングイベント「大和」のバンタム級王座も獲得した。高校卒業時に福岡を離れ、力道場静岡に入門。2020年8月にKrush-EXで勝利を収めると、同年11月のK-1福岡大会で元Krushバンタム級王者・晃貴を撃破。2021年3月には吉岡ビギンをも破り第7代Krushバンタム級王座を獲得した。しかし、5月の「K-1バンタム級日本最強決定トーナメント」では決勝へ進出するも黒田斗真にKO負けで初黒星。12月の黒田との再戦では延長戦で判定負け、2022年3月の初防衛戦では池田幸司に判定負けと連敗。8月に峯大樹に勝利して連敗を脱出した。戦績は13勝(2KO)3敗。
ババヤンは身長160㎝の26歳。戦績は27勝(12KO)5敗。OMKE 54kgスペイン王者、WKN の53.5kgではスペイン、カタルーニャ、世界と3つの王座に就いた。2019年6月の初来日では「K-1スーパー・バンタム級世界最強決定トーナメント」に出場し、1回戦で晃貴からハイキックでダウンを奪って準決勝へ進出している(玖村将史に判定負け)。今回はベストウェイトでの参戦となった。
1R、左右フックで前に出るババヤンを壬生狼は右アッパー、左フックで迎え撃つ。小さく構えて前へ出ていくババヤンは壬生狼の右ローをしっかりとスネでカット。下がる壬生狼だが、下を向き気味のババヤンへヒザを突き上げる。さらに右アッパー。どんどん前へ出るババヤンへ右ローを蹴りながら下がって行く。
2R、壬生狼は右カーフキックを狙い撃ち。ババヤンは明らかに嫌がって左足を上げ、後退。そこを右カーフで追い打ちする壬生狼。ババヤンはサウスポーになって前へ出ての左ミドルを蹴るが、壬生狼は右インローをカーフに。壬生狼はさらにヒザ蹴りを突き刺す。追っていくババヤンへ壬生狼がパンチとヒザで迎え撃つ形に。壬生狼の右カーフへババヤンが右ストレート。カーフを蹴られないように距離を詰めるババヤンに壬生狼はヒザで対抗し、距離が出来るとすかさず右カーフ。
3Rも開始と同時に前へ出て距離を詰めるババヤン。サウスポーから右ローを蹴る。壬生狼は右ミドルを次々と蹴り、右ストレートと右ヒザも。どんどん前へ出続けるババヤンに下がりながら右ミドルを蹴り、右ストレートを打つ壬生狼。右ストレートからの右カーフにもババヤンは下がらず壬生狼にロープを背負わせる。壬生狼はステップで回り込み、右ストレートとヒザで迎え撃つ。最後までパンチを繰り出して前へ出たババヤンだったが、カーフを効かせた壬生狼が準決勝へ進出した。