▼第2試合 K-1 WORLD GP初代バンタム級王座決定トーナメント1回戦(2)3分3R延長1R
○石井一成(ウォー・ワンチャイプロモーション/WBCムエタイ世界スーパーフライ級王者)
TKO 2R 2分47秒 ※レフェリーストップ
×オスカル・ボルケス(エクアドル/Team Promebox/WKAバンタム級世界王者)
※石井が準決勝へ進出。
石井はジュニアキック出身で、アマチュアでは14冠王を達成。タイを主戦場に6連続KO勝利を飾り、2017年2月にはTrue4Uフライ級タイトルを高校生で獲得。2017年6月からは『KNOCK OUT』に参戦し、2018年12月、トーナメントを制してKING OF KNOCK OUT初代フライ級王座に就いた。WPMF世界フライ級王座、IBFムエタイ世界フライ級王座、BOMスーパーフライ級王座も保持し、那須川天心に対して“西の神童”と呼ばれている。
そのキャリアのほとんどをムエタイルールで戦ってきたが、7月に『RISE』参戦。「DEAD or ALIVE 2021 -53kgトーナメント」に出場したが、1回戦で大崎一貴に敗れた。今年1月の『NO KICK NO LIFE』で花岡竜にまさかの敗北を喫したが、8月には『K-1』に初参戦を果たし、藤田和希をKOして初陣を飾る。9月にはラジャダムナンスタジアム認定スーパーフライ級1位のデットペットをKOしてWBCムエタイ世界スーパーフライ級王座に就いた。戦績は38勝(20KO)12敗2分。
ボルケスは165㎝の29歳、戦績は8勝(5KO)無敗。WKAの世界バンタム級(-54kg)と全米同級王座に就いた。「南米とアメリカの大会で試合をしている。スタイルはボクシングと空手をミックスしたようなスタイル。MMAも年1回のペースで試合をしている。戦い方が変則的で変わった選手。その中で倒す一発を持っている。石井選手がやったことないタイプだと思うので、トーナメントならではのカードになったと思います」(中村P)。
1R、ボルケスはジャブを出しながら後ろ蹴りを放つ。それをバックステップでかわす石井はジャブと右ロー。腰を落とした低い構えでガチャガチャと変則的なリズムで動くボルケスは後ろ蹴り、ハイキック。石井は左フック、ボルケスとの打ち合いになると右フックから左フックを返す。石井が左ボディをヒットさせるもボルケスがバッティング。再開後、前に出る石井は左フックから右ストレート、左の鋭いヒザ。石井が打ちに行くとボルケスも負けじと左右フックで打ち合う。
2R、回転系の蹴りを連発するボルケスだが石井は余裕でかわす。右カーフを蹴るボルケス。石井は前に出て距離を詰め、左右フック、左ボディをヒットさせる。石井の左三日月に下がるボルケスへ石井はパンチをまとめに行くがボルケスはクリンチ。コーナーへ詰めた石井が右アッパーを突き上げボディへのヒザをフォローしてダウンを奪う。倒しに行く石井が右ボディストレート、顔面へのバックスピンキック、そして飛びヒザを放つとレフェリーが試合をストップ。