▼第3試合 K-1 WORLD GP初代バンタム級王座決定トーナメント1回戦(3)3分3R延長1R
○黒田斗真(K-1ジム心斎橋チームレパード/2021年K-1バンタム級日本最強決定トーナメント優勝)
延長R 判定3-0 ※10-9×3
×ヨーシラー・チョー.ハーパヤック(タイ/チョー.ハーパヤックジム/オムノーイスタジアム認定バンタム級王者)
※黒田が準決勝へ進出。本戦の判定は29-30、30-29、30-30。
黒田は小学3年生で少林寺拳法を学び、その後キックボクシングを始める。しかし次第にドロップアウトし、格闘技から離れていた時期もあったが、兄・勇斗からの『お前と一緒に格闘技をやりたい』という手紙をきっかけに再び格闘技の道へ。2021年5月の「K-1バンタム級日本最強決定トーナメント」では圧倒的な強さで優勝を果たした。12月には壬生狼との再戦で延長戦の末に判定勝ち。6月の『THE MATCH 2022』ではRISEの風音に延長戦の末に判定負けした。戦績は8勝(4KO)3敗1分。
ヨーシラーは169㎝の21歳で、戦績は51勝(13KO)9敗3分。黒田と同じサウスポー。オムノーイスタジアム認定バンタム級王者。層の厚いムエタイ軽量級において現在16連勝中・約3年間負けなしという快進撃を続けている。ムエタイ界では一昨年あたりから注目を集め、毎月のように試合を行っているという人気選手になっており、3チャンネルTVマッチのトーナメントで優勝した経験もある。昨年までは3チャンネルのTVマッチを中心に戦っていたが、今年は業界3番手のプロモーターであるパランマイ系を中心に試合をしており、ますます注目を集める存在。
1R、サウスポーのはずのヨーシラーはオーソドックスに構えての右ミドル。黒田はジリジリと間合いを詰めていき右ロー。ヨーシラーは黒田の必殺ブローを放つ左腕を狙って右ミドルを蹴っていくが、黒田はすかさず左右ボディを返す。これが繰り返される。黒田が飛び込むとヨーシラーはかわしながらの右フック。ヨーシラーが右ミドルを蹴れば黒田もすぐに左ミドルを返す。ヨーシラーの左ミドルに黒田は左ストレートのカウンター。
2Rもヨーシラーが右ミドルを蹴るとすぐに左を返す黒田。右ミドルで左腕を狙うヨーシラーに、黒田はそれをかわしながら右フック。ヨーシラーが前へ出ていき右ミドルを左腕に当てていく。しかし、右ミドルを蹴られた直後に黒田は左右ボディからの左ストレートをクリーンヒット。ヨーシラーは効いたか、クリンチが多くなる。黒田は手招きで挑発。黒田はフックとアッパーをまとめ、ヨーシラーは左腕潰しの右ミドル。
3R、前に出て右ミドルを蹴るヨーシラーに黒田も左ミドルで蹴り合う。ヨーシラーの軸足へも左ロー。このラウンドはヨーシラーも右ストレートを繰り出す。右ミドルと右ストレート、黒田が左を打って来るとヨーシラーが強烈な右クロス。さらにミドルをフェイントにしての右ストレート。黒田はヒザ、左右ボディで応戦する。どんどん前へ出るヨーシラーは右ストレートで勝負をかける。黒田がステップで離れると右ミドルを蹴る黒田。最後はヨーシラーが右ミドルを蹴って本戦が終了。
本戦の判定は三者三様のドロー。延長戦へ突入する。黒田が左ストレートをヒットさせれば、ヨーシラーは右ミドル2連打。ヨーシラーが右ミドルを蹴れば黒田は左を合わせに行く。さらに軸足蹴り。右ミドルをかわして左フックを打ち込む黒田。右ミドルで左腕を蹴られても黒田は動きを止めず、左右ボディ、左アッパーを必ず返す。黒田の左ストレートへ逆にヨーシラーが右ミドルを合わせる場面も。終盤、ジャブで距離をとり右ミドルを蹴るヨーシラーに、黒田はコーナーへ詰めての左ストレートをヒットさせる。