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レポート

【K-1】優勝は怪物・朝久裕貴をストップしたレオナ・ペタス、大和哲也がダウン奪って初防衛、秒殺KOの金子晃大が鈴木真彦との再戦を希望、玖村将史がコンペットに敗れる、和島大海が初回KO圧勝、ジョムトーン圧巻KO勝ち

2022/09/11 14:09

▼第14試合 K-1スーパー・ウェルター級 3分3R延長1R
×アビラル・ヒマラヤン・チーター(ネパール/志村道場)
KO 1R 3分02秒 ※左ハイキック
〇ジョムトーン・ストライカージム(タイ/ストライカージム)


 アビラルは2016年1月に来日。2020年1月にHEATキックルールミドル級王座を獲得し、9月には初防衛にも成功している。12月のK-1両国大会で初参戦を果たすと、1Rに木村“フィリップ”ミノルから打ち下ろしの右でダウンを奪い、2Rに逆転TKO負けを喫したものの大きなインパクトを残した。その後は連続初回KO勝ちで波に乗っていたが、2021年7月のK-1では和島大海のローキックで3RにKO負け。10月にホームリングであるHEATでの再起戦で、藤村大輔を1Rわずか57秒でTKOに追い込み2度目の防衛に成功すると2022年2月にはK-1で松下大紀に初回KO勝ち。5月にはHEATでムエタイのラーシーシンに初回KO勝ちしている。


 ジョムトーンはラジャダムナンスタジアム認定バンタム級王座を14歳で獲得すると、フェザー級、スーパー・フェザー級、ウェルター級の4階級制覇を達成。WBCムエタイでも世界フェザー級、世界スーパー・フェザー級、世界スーパー・ライト級と3階級を制覇。WMCでも世界フェザー級王座を獲得している。


 日本では2004年11月に新日本キックの2階級制覇王者・菊地剛介にK-1ルールで判定勝ち、2011年10月に大和哲也にムエタイルールで判定勝ち、2019年8月には日菜太からダウンを奪っての判定勝ちを収めている。また、増田博正やT-98、アトム山田にも勝利。他にもアヌワット、ゲーオ、ノンオー、サゲッダーオ、シントンノーイ、イ・ソンヒョン、ダビット・キリアら強豪からも勝利した。ムエタイの戦績は206勝(46KO)42敗4分。


 さらにボクシングでは初代WBC全アジア・スーパー・フェザー級王座、わずか4戦目で第41代OPBF東洋太平洋スーパー・フェザー級王者となり、2015年5月にはWBA世界スーパーフェザー級スーパー王者・内山高志にも同級世界7位として日本で挑戦した(2RでKO負け、内山10度目の防衛)。プロボクシングの戦績は9勝(4KO)1敗。


 1989年7月生まれの33歳だが、ラジャダムナンスタジアム認定ウェルター級王座を獲得して4階級制覇を達成したのは2020年1月のこと。まさに“生ける伝説”と呼ぶにふさわしい選手だ。


 1R、サウスポーのジョムトーンはハイキックから入ってワンツーを打ち込む。ジャブでコントロールし、ワンツーから左ロー、左ストレート。アビラルは思い切って打ち合いに行き左フックを当てるが、ジョムトーンはその場にとどまって打ち合う。互いにジャブを出し合ったその次の瞬間、ジョムトーンのいきなりの左ハイキックが炸裂。アビラルは片腕でガードしていたが、その上からもらってもダウン。続いて、バックハンドブローを空振りして回転したアビラルへ的確な左フック。大きくグラついてアビラルがロープにもたれかかったところで左ハイの一撃が強烈に決まり、ジョムトーンのKO勝ちとなった。


 ジョムトーンはマイクを持つと「僕はリングに帰ってきました。これから70.0kg、67.5kg、65kgの王者になりたいと思います」と、K-1でも3階級制覇を達成すると宣言した。

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