撮影/安村発
K-1 WORLD GP 2022 JAPAN~よこはまつり~
2022年9月11日(日)神奈川・横浜アリーナ
▼第19試合 K-1 WORLD GP 第5代スーパー・フェザー級王座決定トーナメント・決勝戦 3分3R延長1R
〇レオナ・ペタス(THE SPIRIT GYM TEAM TOP ZEROS/LARA TOKYO)
判定3-0 ※30-29×3
×朝久裕貴(朝久道場)
※レオナが優勝、第5代王座に就く。
レオナは1回戦でアヤブ・セギリにダウンを奪われながら3Rで逆転KOに成功、準決勝では大岩龍矢を飛びヒザ蹴りで2RにKOした。朝久は1回戦でナックロップをわずか44秒でKO、準決勝でも横山をわずか37秒でKOと怪物的な強さを見せつけて81秒で決勝まで駆け上がってきた。両者によってトーナメント決勝戦が争われる。
1R、朝久は前蹴りやハイキックから入り込んで大きな左右フックを振る。レオナは前後にステップを踏みながら前蹴り、ジャブ。レオナは朝久が入り込んでくるところで下がり、右ストレートで迎え撃つ。朝久の左右フックをレオナはかわしながら、右ボディストレート。
2R開始直後、レオナの右がヒット。思い切り振る朝久の左右フックがヒットするが、レオナはジャブを打ち返す。両者組みが多く、注意を受ける。朝久の前進を右フックで迎え撃つレオナ、朝久は構わず振り回す。さらに朝久は強い左ロー。レオナは朝久が組んでくるところへヒザ。
3R、左ローから入り込もうとした朝久にレオナの右がクリーンヒットし、朝久のアゴが跳ね上がる。それでも怯まない朝久は前蹴り。朝久が入り込んでくるところへ細かくパンチを当て、ヒザを突き上げるレオナ。朝久は荒々しく前へ出ていくがレオナのワンツーをもらう。左インロー、左ハイ、左フックと前へ出た朝久にレオナが接近戦で右フック。一瞬ヒザが落ちたかのように見えた朝久へレオナが左右フックを連打。
判定は各ジャッジ1ポイント差でレオナ。トーナメントで圧倒的な強さを見せていた朝久をストップして新王座に就いた。
レオナはマイクを持つと「第5代王者になりました。3つだけ言わせてください。今日、弟の結婚式ということで僕は試合で行けなかったので虎於奈おめでとう。そして僕のずっと始めた時から見てくれた半澤トレーナー、池田先生、それと力道場の先生、ありがとうございました。最後に、(亡くなった)かあちゃんとベルトを獲ると約束して去年ベルト獲れなくて今日やっと約束守れて獲ることが出来ました。このベルトをかあちゃんに見せたいと思います。武尊選手、頑張れと言われたから頑張りました、K-1最高っ!」と、時折涙を浮かべながら様々な人たちへメッセージを送った。