▼第18試合 K-1 WORLD GPスーパー・ライト級タイトルマッチ 3分3R延長1R
〇大和哲也(大和ジム/王者)
判定3-0 ※30-28×2、29-28
×佐々木大蔵(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/Krush同級王者/挑戦者)
※大和が初防衛に成功。
大和は2005年7月プロデビューの33歳。キックボクシングでNJKFライト級王座、WMCインターコンチネンタル同級王座、WBCムエタイ日本同級王座、WBCムエタイ日本スーパーライト級王座、WBCムエタイ・インターナショナル同級王座を次々と獲得。2014年11月にはサゲッダーオをTKOに破り、同日にタイトルマッチを行った梅野源治と共に日本人初のWBCムエタイ世界王者(スーパーライト級)となった。2010年にK-1 WORLD MAX -63kg日本トーナメントで全試合KO優勝を果たし、その後はムエタイルールでの試合に専念していたが、2017年4月から新生K-1に参戦。トップクラスには苦戦が続いたが、2022年4月に山崎秀晃を初回KOして第6代王座に就いた。戦績は43勝(32KO)20敗1分。
佐々木は2008年にK-1甲子園でベスト8入り、同年5月にプロデビューし、2016年にKrushライト級王者となった。2018年4月の2度目の防衛戦で同王座を失い、スーパー・ライト級に転向すると同年11月のK-1スーパー・ライト級王座決定トーナメントでは準優勝。2020年2月のKrushで鈴木勇人を破り、ライト級に続いての2階級制覇に成功。7月に近藤拳成を相手に初防衛し、12月のK-1では大和哲也を判定3-0に降している。2021年5月には平山迅を破り2度目の防衛に成功。9月のK-1では元同門の林健太にも勝利、今年2月にはヴィトー・トファネリを破り、6月には寺島輝にTKO勝ちで3度目の防衛に成功し、破竹の10連勝を飾った。戦績は32勝(7KO)17敗1分。
1R、お互いにステップを踏みながら、佐々木はジャブを繰り出していく。大和は頭を振ってパンチをかわし、左インローを蹴る。互いに右ロー。大和が蹴ると佐々木はジャブを合わせに行く。残り30秒を切ると佐々木は左ミドルを2発命中させ、さらに左ローを蹴る。大和は右ストレートを返した。
2R、佐々木の前蹴りで吹っ飛ばされた大和は、右ロングフックを多用し始めるが佐々木の距離のためヒットはない。佐々木はジャブ、右ストレートと自分の距離を保つ。しかし、大和の左ハイがヒット。佐々木はすぐに右ミドル、前蹴り、飛び込んでのワンツーで立て直す。大和も負けじと飛び込んでの右を繰り出す。
3R、互いの距離が一気に詰まり、左右フックが交錯する。大和の思い切り放つ左フックが空を切り、佐々木のワンツーがヒット。大和も右フックからの左フック。佐々木はジャブを打ち、右へつなぐ。大和の左フックで佐々木がグラつき、大和の連打からの右フックで佐々木がついにダウン。足を止めての打ち合いとなり、大和も佐々木のパンチにグラつくが、仁王立ちになってフックを打ち続ける。足を止めての打ち合いは続き、両者ともいつ倒れてもおかしくない状態に。大和は左前蹴り2発から左フック。佐々木は逆転を狙って左右ストレートを打つが、大和も左右フックを打ち返す。
両者の意地の打ち合いで場内が大いに盛り上がる中、試合は終了。判定3-0でダウンを奪った大和が初防衛&リベンジに成功した。
大和はマイクを持つと「ありがとうございました。凄いKOが続いた日でしたがドロドロな判定で申し訳ないです(笑)。前回、秒殺で王者になって防衛戦でしっかり倒して勝ちたかったんですが、やっぱり人生上手くいくものじゃないですね。目標を決めて諦めないことで調和の心を持っているのが大和魂だと思っています。いろいろなことがありますが、大和哲也・34歳まだまだ強くなっています」と語った。