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レポート

【K-1】優勝は怪物・朝久裕貴をストップしたレオナ・ペタス、大和哲也がダウン奪って初防衛、秒殺KOの金子晃大が鈴木真彦との再戦を希望、玖村将史がコンペットに敗れる、和島大海が初回KO圧勝、ジョムトーン圧巻KO勝ち

2022/09/11 14:09

▼第7試合 -75kg契約 3分3R延長1R
×松倉信太郎(team VASILEUS/KNOCK OUT-BLACKスーパーミドル級王者)
KO 延長R 2分10秒 ※右フック
〇神保克哉(K-1ジム目黒TEAM TIGER)
※本戦の判定は28-28×2、29-28。


 松倉はK-1甲子園70kg日本一トーナメントでの優勝を経てK-1、Krushを主戦場にキャリアを重ねた。2018年に戦場を『RISE』に移し、『RIZIN』にも参戦。2019年7月にイ・ソンヒョンとRISEミドル級王座を争うも、5R判定負けで王座戴冠を逃した。2020年9月の『スックワンキントーン』ではWPMF世界スーパーミドル級王座を獲得。12月にT-98を判定3-0で降し、2021年3月にトーナメントを制してKNOCK OUT-BLACKスーパーミドル級王座に就いた。10月にはK-1クルーザー級トーナメントに出場した武来安をKOしている。2022年4月にK-1に復帰するとジュリオ・セザール・モリに判定勝利。戦績は33勝(17KO)16敗。


 神保はK-1アマチュアを経て2015年6月にKrushでプロデビュー。2019年6月にはKrushスーパー・ウェルター級王者ジョーダン・ピケオーに挑戦したことも。2020年3月には「K-1 WORLD GP第3代スーパー・ウェルター級王座決定トーナメント」に抜擢されたが、1回戦敗退。2021年3月より-75kgの階級設立をアピールして体重を上げると、ジュリオ・セザール・モリに判定勝ち、ブハリ亜輝留にKO勝ち、EITOにKO勝ち、そして今年2月にはダニロ・ザノリニに判定勝ち、5月に植村真弥にKO勝ちして5連勝。戦績は14勝(7KO)6敗1分。


 1R、鋭い目つきで松倉を睨み付ける神保。松倉のセコンドには親友である武尊が就く。試合が始まると鋭いワンツー、コンパクトな左フックを打つ。松倉は狭いスタンスでじりじりと前へ出るが、前後にステップする神保がパンチを当てていく。松倉が左ミドルを蹴ると右ボディストレートを打つ。神保の伸びるワンツーに下がる松倉。右ストレートをもらって仰け反ってしまう。松倉は右カーフから、打ち合いに来た神保に左右フックで対抗。


 2R、神保は左ボディから左フックのダブル、左フックから右ストレートとコンパクトなパンチを当てていく。松倉の右カーフには右ハイだ。松倉の左フックには強烈な左ボディのカウンター。さらにまたも右ストレートで松倉を仰け反らせる。松倉は左フックからの右ストレートで打ち合い。松倉もカウンターを打つが神保のスピードが上回る。松倉はジャブでも仰け反る。


 3Rも松倉の左フックに左ボディを合わせ、右ストレートで仰け反らせる神保。シャープでコンパクトなスピードのあるパンチに松倉は対応できていない。思い切り左フックを打つ松倉だがすぐに神保が右ストレートを返す。神保のジャブで左目が腫れて右目上から出血する松倉。強打を返す松倉だが、明らかに回転力とスピードで神保が上回り、松倉を仰け反らせる。そして残り30秒、両者が足を止めての打ち合い。ここで松倉が右ストレートをヒットさせ、さらに打ち合いへ持ち込んで左フックでダウンを奪う。


 執念でダウンを奪った松倉だが、判定はドロー。延長戦へ突入する。松倉はワンツーで前へ出て右カーフ、神保はジャブを突く。ガードのインから打つ神保のワンツー、左ボディがヒット。松倉もジャブから左右ボディ。お互いにジャブを当て合う中、松倉にドクターチェックが入る。左フックと右ストレートを狙う松倉に、神保は打ち合いの中でよく見ながら左右アッパーをヒットさせていき、左アッパーからの右フックでダウンを奪う。さらに神保のかわしながらの右ストレートからの左フック、頭を下げながらの右フックで松倉は2度目のダウン。神保の見事なKO勝ちとなった。


 神保はマイクを持つと「押忍、神保です。75kgいいでしょう、俺マジ頑張ったよ。新階級これでいいでしょう」と、今度こそ75kgの階級をK-1に新設して欲しいとアピールした。

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