▼第16試合 -56kg契約 3分3R延長1R
×玖村将史(K-1ジム五反田チームキングス/第6代Krushスーパー・バンタム級王者)
判定1-2 ※30-29、29-30×2
〇コンペット・シットサラワットスア(タイ)
玖村は2018年1月にKrushデビューを飾り、同年に行われた第6代Krushスーパー・バンタム級王座トーナメントで優勝して王座に就いた。2019年6月にはK-1スーパー・バンタム級世界最強決定トーナメントに参戦するも決勝で武居由樹に敗れる。同年11月には林勇汰を破りKrush王座の初防衛に成功。2020年3月には無敗の金子晃大と注目の大一番を戦い、勝利を収めた。9月の2度目の防衛戦でも軍司泰斗を退け、2021年3月にはダウサコンを2RでKO撃破。今年2月の「K-1 WORLD GP第3代スーパー・バンタム級王座決定トーナメント」では決勝で金子に敗れて王座戴冠ならず。6月の『THE MATCH 2022』では那須川天心のライバル・志朗から右フックでダウンを奪い勝利を収めた。戦績は20勝(10KO)4敗。
コンペットはルンピニースタジアム認定フライ級&バンタム級の2階級制覇、元タイ国プロムエタイ協会ライトフライ級王者、BBTV(7チャンネル)フライ級・ライトフライ級・フェザー級の3階級を制覇したムエタイ6冠王。ここ数年はフェザー級トップ選手として君臨し、上の階級の選手とばかり試合を組まれたことも。“フィームー”と呼ばれる離れて戦うテクニシャンタイプであるが、激闘の多さで有名な7チャンネルで戦ってきた、打ち合いも出来る万能型である。
かつて『ゴング格闘技』の企画で「武居由樹と戦わせたいムエタイ戦士5人」という企画で、当時K-1スーパーバンタム級王者だった武居の対戦相手に推薦していた選手でもある。まだ22歳の若さで戦績は79勝(12KO)16敗3分。
1R、圧をかけていく玖村は左ボディを叩き、左ミドルも蹴る。コンペットはジャブを出し、時折右のストレート&フックも見せる。カウンター狙いで両者のパンチが交錯する場面も。玖村の左フックへすぐに右フックを返すコンペット。何度も右ストレートが交錯する。魔裟斗も「非常に緊張感のある1Rでしたね」と評した1Rが終わった。
2R、コンペットの強い右ローは玖村がスネでカット。再び圧をかけていく玖村にコンペットはワンツー。玖村が右カーフを蹴れば、コンペットもすぐ右ローを蹴り返す。玖村の右ローに連打を返すコンペットだが玖村のガードは固く、すぐに右カーフを玖村が蹴り返す。お互いに右ストレート、左フックを繰り出すがなかなかクリーンヒットには至らない。
3Rも前に出る玖村へコンペットは右ローを返す。さらにワンツー。右ストレートには互いにカウンターを狙い合って交錯する。玖村は右カーフ。コンペットは左フック、ワンツー。玖村は左ボディ、左フック。コンペットはジャブ、右ストレートを当て始める。玖村のパンチは回り込んでかわす。玖村の右ストレートでコンペットは大きく仰け反る。ジャブを当てに行くコンペットは攻撃を当てるとすぐに移動して玖村のリターンをかわす。伸びる右ストレートをもらってしまう玖村。前へ出るがコンペットは自分の距離を保つ。コンペットが3連打、玖村の右ストレートからの左フックは空を切る。
判定は2-1でコンペットが勝利。魔裟斗も「強い。継続参戦を見たい。K-1向きのムエタイ選手ですね」と太鼓判を押したコンペットが玖村の勢いをストップした。