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レポート

【K-1】軍司泰斗が斗麗をKOで返り討ちにしてトーナメント制覇、石井一成がKOで初陣飾る、江川優生が連敗脱出、鈴木勇人が“ど根性”で近藤魁成に逆転KO勝ち、与座が圧巻KO勝ち

2022/08/11 13:08

▼第5試合 K-1 WORLD GP 2022 K-1フェザー級世界最強決定トーナメント・一回戦(4) 3分3R延長1R
×新美貴士(名古屋JKファクトリー/第5代Krushフェザー級王者)
判定0-3 ※29-30×3
〇ワン・ジュングァン(中国/天津阿福ファイトクラブ/CFP/ENFUSION -57kg級世界王者)
※ワンが準決勝へ進出。


 新美は2018年8月からK-1 JAPAN GROUPに参戦し、2020年の「第5代Krushフェザー級王座決定トーナメント」で1回戦が不戦勝、準決勝で優勝候補と目されていた玖村修平を破り、決勝では森坂陸に延長戦の末に勝利して王座に就いた。2021年2月には6戦無敗の麗斗を退けて初防衛に成功、6月には岡嶋形徒に1Rわずか16秒でTKO勝ちして2度目の防衛に成功。5連勝と絶好調だったが、9月のK-1で軍司泰斗に敗れて連勝はストップ。12月には篠塚辰樹をKOして3度目の防衛を果たすも、今年4月のK-1では椿原龍矢に判定負け。5月のKrush王座4度目の防衛戦では玖村に敗れて王座を奪われた。戦績は14勝(6KO)6敗のサウスポー。


 ワンは中国・武林風でキャリアを積み、2016年に中国で行われた中日対抗戦では倉崎昌史からKO勝利。その本能的なファイトスタイルから“中国の武尊”とも呼ばれる。翌2017年7月のKrushに初来日すると里見柚己に勝利。9月のK-1では武尊の持つK-1フェザー級王座に挑戦。判定で敗れるも真っ向勝負の打ち合いを展開した。2019年8月にK-1にも参戦したホルヘ・バレラをKOしてEnfusion-57kg世界王座に就くと、ONE Championshipに参戦。同団体のストロー級(56.7kg以下)王座にも挑戦するなど活躍した。今回は5年ぶりのK-1復帰となる。戦績は26勝(5KO)5敗1分。


 1R、サウスポーの新美は開始と同時に前進して左右フックと左右ローでラッシュをかける。左右フックでワンにブロックさせて左ローと左ミドルを蹴る新美。さらに左右のボディも。攻撃の手を休めない新美になかなか手が出なかったワンだが、狙いすました右フック&右ストレートを打つ。ワンは顔面前蹴りをヒットさせると右のパンチを中心に押し返すが、新美もヒザ蹴りで応戦。ワンの右ローが強烈だが新美は前へ出て手数足数を出し続ける。


 2Rもすぐに前へ出て左ローを蹴り、左右フックをガードの上から打つ。ワンも下がりながらワンツー、右フック。新美をプッシュして下がらせるワンだが、新美はすぐに距離を詰める。ワンは前蹴りで距離をとり、左ボディと右フック。新美も左ボディ。お互いに前へ出る中、ワンは強い左右フックと右ロー、新美は押し返しての左ロー。ワンのパンチと右ローをもらっても前へ出て左ローでワンのバランスを崩す。ワンの一発の強さをとるか、新美の前進と手数をとるか難しい展開に。


 3Rもひたすら左ローを蹴る新美にワンは左右フック、すぐに前に出る新美が右ロー、左んろー。ワンは新美の太ももにヒザを入れる。強烈な左右フック、右ストレートを打つワン。それでも新美は前へ出る。ワンの右ストレートにアゴが上がる新美。ワンが左右フックと左右ボディと新美からヒットを奪う場面が目立つ。前に出る新美だが目立った攻撃がなかった。


 判定は3-0でワンがタフファイトを制し、斗麗の待つ準決勝へ駒を進めた。

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