▼第18試合 K-1バンタム級 3分3R延長1R
〇石井一成(ウォー・ワンチャイプロモーション/BOMスーパーフライ級王者)
KO 3R 2分41秒 ※右ストレート
×藤田和希(K-1ジム目黒TEAM TIGER)
石井はジュニアキック出身で、アマチュアでは14冠王を達成。タイを主戦場に6連続KO勝利を飾り、2017年2月にはTrue4Uフライ級タイトルを高校生で獲得。2017年6月からは『KNOCK OUT』に参戦し、2018年12月、トーナメントを制してKING OF KNOCK OUT初代フライ級王座に就いた。WPMF世界フライ級王座、IBFムエタイ世界フライ級王座、BOMスーパーフライ級王座も保持し、那須川天心に対して“西の神童”と呼ばれている。また、少年時代にテレビ出演した際には“魔裟斗二世”と呼ばれたことも。
2021年2月の『NO KICK NO LIFE』では麗也を判定3-0で破り、4月の『BOM』ではサンチャイを三日月蹴りでKO。そのキャリアのほとんどをムエタイルールで戦ってきたが、7月に『RISE』参戦。「DEAD or ALIVE 2021 -53kgトーナメント」に出場したが、1回戦で大崎一貴に敗れた。11月のBOMでは小嶋・Nor Nakusinを判定に破り再起を果たしたが、今年1月の『NO KICK NO LIFE』で花岡竜にまさかの敗北を喫した。戦績は34勝(17KO)12敗2分。
藤田は2018年11月にKrushでプロデビューし、5勝(2KO)4敗の戦績。2021年2月に大石和希にKO勝ちも11月に池田幸司にKO負け。前戦は2022年3月に豊田優輝からKO勝ち。
1R、石井は右ローを蹴っていき、藤田は左ロー。両者とも序盤は慎重。ステップを踏む石井は右へ動いていき右ローを蹴る。石井は蹴りの空振りが目立つ。石井は左ミドルからワンツー、右ハイも蹴る。藤田はワンツーで前へ出るが石井が回り込む。
2R、ジャブを突く藤田に石井が踏み込んでの右ストレートを見舞い、返しの左フックでダウンを奪う。さらに右クロス、左フック、飛びヒザと一気呵成に攻める石井。藤田は前へ出て行くが石井がジャブの連打で下がらせる。石井は右ストレートから飛びヒザ蹴り。藤田はジャブを出しながらニヤリと笑う。石井は構わず右ストレート、藤田の左フックに左フックを合わせようとする。石井は固さがとれた様子。
3R、ローを蹴る石井に藤田は右ストレート。石井は細かいパンチをまとめて右ローにつなぐ。藤田も左ボディから左フック。石井は細かい連打から左ボディ、さらにパンチをまとめて左フック。ヒザ蹴り、左ボディ、右ローで攻める石井は飛びヒザ蹴りで藤田を左目の上から流血させる。ドクターチェック後、石井は強い右ローを蹴り、藤田の右に右で打ち合う。石井は右ローから飛びヒザ蹴り、さらに右ストレートから連打をまとめ、右ストレートを打ち抜き最後はワンツーでKO勝ち。
K-1デビュー戦をKO勝利で飾った石井は「今日は僕のK-1デビュー戦ということでたくさんの人が集まってくれて嬉しいです。そして18年経った今、こうしてK-1のリングに立ったことを嬉しく思います。そして53kg、K-1がまだベルトも出来てないということで、僕も魔裟斗さんが巻いたK-1のベルトを巻きたいと思います。53kgは強いメンツが揃っているので来年にこの福岡で世界のトーナメントを開いてもらいたいと思っています。黒田選手と池田選手が来てるみたいですけれど、今年まだ試合が決まっていないのでぜひ僕とどっちかやりませんか? 僕の存在を分かってない人もいる思うので、分かりやすくベルトを巻いた人とやって分かってもらいたいと思います」と、2021年K-1バンタム級日本最強決定トーナメント優勝者の黒田斗真、Krushバンタム級王者・池田幸司との年内対戦をアピールした。
解説の魔裟斗は「スター性がある」と石井を絶賛したが、「黒田とかは強いですよ」と簡単ではないと忠告。放送席まで挨拶に来た石井に「1R目からもっと行かないとな。改善点はまだあるよ」とアドバイスを送った。