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レポート

【K-1】トーナメントは金子晃大が玖村将史にリベンジして優勝、武尊はバチバチ打ち合い、与座優貴が朝久泰央に延長戦で勝つ番狂わせ、KANAがダウン奪う復活勝利、芦澤竜誠が逆転KO勝ち

2022/02/27 13:02

▼第13試合 スーパーファイト -61kg契約 3分3R延長1R
×卜部弘嵩(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
KO 3R 2分51秒 ※右クロス
○島野浩太朗(菅原道場)


 卜部は初代・第4代Krushスーパー・フェザー級王者として5度の防衛に成功、2015年11月には卜部功也との兄弟対決に勝利して、第2代K-1スーパー・フェザー級王者となった。2017年2月の初防衛戦に敗れるとフェザー級に転向。2019年3月、2階級制覇を目指して村越に挑戦したが判定負けを喫した。11月の「K-1 WORLD GP第3代フェザー級王座決定トーナメント」では準決勝で敗退。約1年ぶりの試合となった2020年12月の才賀紀左衛門戦では、計量を1.9kgオーバーしたうえに試合ではヒザ蹴りがローブローとなってしまい、才賀が試合続行不可能となって反則負け。2021年9月の再起戦では芦澤竜誠に敗れた。戦績は37勝(18KO)19敗3分。


 島野はMA日本キックボクシング連盟をホームリングに、2011年からK-1 JAPAN GROUPに参戦。強打を武器にトップ戦線で活躍し、北井智大、レオナ・ペタスらをKOし、皇治、卜部功也、卜部弘嵩らトップファイターたちと拳を交えてきた。2018年6月に郷州征宜を破り第7代Krushスーパー・フェザー級王座に就くと、同年12月に大岩龍矢を退けて初防衛に成功。しかし、2019年3月の2度目の防衛戦で西京佑馬に敗れ、ベルトを失った。前戦は2021年5月のK-1で佐野天馬に判定負け。戦績は26勝(15KO)15敗。


 両者は2014年11月、第4代Krushスーパー・フェザー級王座決定戦で対戦し、この時は卜部が判定3-0(28-27、27-26、28-26)で勝利し、王座に就いている。


 1R、卜部が右の強打を繰り出して前へ出る。左ハイキックも。島野はジャブから右ストレート。一発一発が力強い卜部は後ろ蹴り、島野はジャブを伸ばして前へ出ると右ストレート。卜部は得意の飛びヒザ蹴り、島野は受け止めて投げ捨てる。前へ出る卜部は右を繰り出し、島野は左右フック。卜部の左ミドル、左ハイ。卜部のアグレッシブさが目立った。


 2R、前に出る島野に卜部は右ハイ、右ミドル。島野もワンツーからヒザを打つ。島野の左右ボディに卜部は後退、島野はパンチからのヒザ蹴り、さらにボディと卜部のボディを攻める。卜部は飛びヒザを繰り出し、島野の入り際に左ミドル。島野はジャブで卜部を下がらせ、左ボディを打ち込む。前へ出てくる卜部に右カーフも蹴る。卜部のジャブ3発に島野は左右ボディ。島野がペースを握った。


 3R、再び前に出る卜部を島野はヒザで迎え撃つ。卜部は左右ミドルを蹴り、島野とパンチを交錯させる。島野はしっかりジャブを突き、右ストレートや右カーフ、左右ボディへつなげる。卜部は蹴って強打へつなげるがパンチは当たらない。島野は卜部がパンチで来ると右カーフ。それでも卜部は前へ出て右ストレートを繰り出す。

 打ち合いに行ったところで卜部の左ジャブに島野が右のクロス。これがズバリと決まり、島野が鮮やかなKO勝ち。


  •  マイクを持った島野は「この一戦は自分にとって夢の始まりで特別な試合でした。時代を作った選手に感謝したいです。そしてこの試合は菅原道場という場所、先輩方の存在があったからあったものです。感謝したいです。もうひとつ、最後に特別な感謝を言いたいと思います。会長、自分の夢がかないました。ありがとうございました。押忍。この試合を経験した以上、今以上に強くなっていけるように精進します」と語った。

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