▼第5試合 スーパーファイト K-1ライト級 3分3R延長1R
○里見柚己(team NOVA)
延長R 判定2-1 ※9-10、10-9×2
×龍華(TANG TANG FIGHT CLUB/team JOKER)
※本戦の判定は29-30、29-29×2
龍華は2018年11月にプロデビュー。K-1甲子園では2018年こそ準優勝に終わったものの、2019・2020と-65kg級で史上2人目の連覇を達成した。2021年3月には弘輝を1Rでマットに沈め、9月も蓮實光を左ハイキックでKOした。怒涛の8連勝中(3連続KO中)で戦績は8勝(5KO)1敗。多彩な蹴り技を持つサウスポーだ。
里見は2019年8月にベテランの山本真弘から得意の左ストレートでKO勝ちして名を上げた。スーパー・フェザー級からライト級に階級を上げて連敗を喫したが、2020年1月の金子大輝戦では得意の右のパンチを炸裂させてKO勝ち。7月の瓦田脩二戦で敗れ、ジムを移籍しての再起戦では堀井翼に勝利。2021年7月・9月の「第6代Krushライト級王座決定トーナメント」では川崎真一朗にKO勝ち、弘輝に判定勝ちで決勝へ進出するも瓦田脩二に敗れて戴冠ならず。戦績は16勝(8KO)10敗1分。
1R、両者サウスポー。ローを蹴っていく里見に龍華は左ハイ。お互いにジャブを突く。左ハイからバックブローにつなぐ龍華だがこれは里見がかわす。
2R、龍華はジャブを突きつつ上中下へと蹴りを散らしていく。里見はローからワンツーを狙っている様子。龍華は左カーフ。蹴りを当てていくのは龍華で、里見もローを蹴るが龍華の攻撃が目立つ。龍華のジャブで仰け反らせてからの左ハイがクリーンヒットし、里見が大きく崩れる。龍華がラッシュを仕掛け、ハイ、ヒザ、前蹴りと攻撃をまとめた。
3Rも龍華が左カーフ、右の三日月も蹴る。里見はじりじりと前へ出るがそこを右カーフで狙われる。龍華はジャブでも距離を取り、里見はなかなか手が出ない。距離を支配する龍華に里見の攻撃はなかなか当たらず、龍華は左ミドルと左ローを当てる。思い切って左ストレートを打ち込んでいき、一気に連打をまとめた里見が右フックをクリーンヒット。同時にゴング。
最後に巻き返した里見の執念が身を結び、本戦はドローで延長戦へ。前へ出る里見が左ボディストレート。龍華は蹴りをフェイントして里見を入らせないようにする。なかなか手が出ない両者。里見が入り込もうとしたが龍華は下がって距離を取る。里見が入ろうとするところへ右フックを打って回り込む。細かくローとヒザを蹴る龍華。ラスト10秒で里見が勝負をかけ、ラッシュで打ち合いに持ち込む。龍華は里見のパンチをかわしていったが、アグレッシブが評価されたか里見が判定2-1で勝利をつかんだ。