▼第18試合 スーパーファイト K-1ライト級 3分3R延長1R
×朝久泰央(朝久道場)
延長R 判定0-3 ※9-10×3
○与座優貴(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
※本戦の判定は28-30、30-30、30-30。
朝久は福岡在住で、兄・朝久裕貴と共に兄弟で活躍するファイター。現Krush王者のレオナ・ペタスには2敗を喫しているが、大沢文也、大岩龍矢、安保璃紅、山本直樹らを撃破し、2020年3月には当時のK-1ライト級王者・林健太から番狂わせの勝利を奪った。これを機にスーパー・フェザー級からライト級に転向。9月には弘輝をハイキックで粉砕、12月には蓮實光もヒザ蹴りでKOした。2021年は7月にゴンナパーを延長Rで破り、第5代K-1ライト級王座に就いている。無尽蔵のスタミナから繰り出す攻撃と変幻自在のファイトスタイルで現在7連勝中。戦績は18勝(4KO)7敗。
与座は2017年極真会館第6回全世界ウェイト制空手道選手権大会で軽量級優勝の実績を持つ空手家で、2019年3月にキックボクシングに転向。7戦全勝(3KO)の快進撃を続けていたが、2020年2月の鈴木千裕戦で初黒星。その後は久保政哉、喜入衆に連勝したが、2021年3月の『KNOCK OUT』で宮越慶二郎に判定2-1で惜敗。12月にKrush初参戦を果たし、蓮實光を左ハイキックで豪快KOすると「2月、自分が極真時代に世界一になった東京体育館でK-1やると聞いたので、ぜひ試合をやらせてください」を出場をアピールしていた。戦績は10勝(5KO)2敗。
1R、ローの蹴り合いからスタートし、与座の軸足蹴りで朝久が転倒。互いに左右にスイッチして蹴りを繰り出し、与座は左ローで崩しての前蹴り。朝久はパンチで強引に前へ出ていくが、与座が重い左ローを蹴る。
2R、与座が左の上段前蹴りを2発、その後も前蹴りを連発し、朝久を近付けさせない。朝久は与座のミドルに左ストレートを伸ばす。与座は左インローでカーフを蹴り、パン氏からローへつなげていく。朝久はワンツーで前へ出るが与座は回り込んでかわす。ロープに詰めた朝久がボディを打つと与座は顔面へヒザ、離れると左ミドル。与座の左で朝久が仰け反る。それでも朝久は前へ出て左右のストレート連打。与座は徹底して左ローを蹴る。
3R、朝久が左右のストレートで前へ出ると与座は一度下がるが左ミドルで反撃。与座は飛び込んでの左フックから左ミドル。朝久が飛びヒザを出せば与座も飛びヒザ、さらにしつこく左ローを連打。徹底した与座のローに足が流れる朝久だが、それでも前へ出てパンチを放っていく。顔面前蹴りの応酬、ショートの距離でのフックを交わす中、至近距離でもハイキックを蹴る与座。
ジャッジ1名が与座を支持するも延長戦へ突入。近い距離でパンチを打つ朝久とローを蹴る与座。顔面前蹴りも放つ与座に朝久も前蹴りを繰り出してローを蹴る。至近距離でローを蹴り合う両者、与座の右ストレートがヒット。与座は左右のボディにヒザ蹴り、朝久もローを蹴る。両者ボディを打ち合う中、ヒザも出す与座。ラスト30秒で与座がローの連打から胴廻し回転蹴り。両者最後までローを蹴り合って終わった。
判定は3-0で与座の勝利。K-1初出場にして現K-1王者を破る番狂わせを起こした。
マイクを持った与座は「ずっとK-1に出てくて出られなくて苦しい想いをしていたんですが、KRESTに移籍してここまで来れました。凄い怖くてプレッシャーもあったんですが、みんなを信じてやってきてよかったです。いろいろ言われたんですが、結果で証明したので次はベルトを懸けて挑戦させてください。文句のある選手は僕が全員倒すので。僕は王者になるためにK-1に来たので」と、次はタイトルマッチでの朝久との再戦をアピールした。