▼第16試合 K-1 WORLD GPフェザー級タイトルマッチ 3分3R延長1R
×椿原龍矢(月心会チーム侍/王者)
延長R 判定1-2 ※10-9、9-10、9-10
○軍司泰斗(K-1ジム総本部チームペガサス/挑戦者)
※軍司が第5代王座に就く。椿原は初防衛に失敗。本戦の判定は30-29、29-30、30-30。
椿原はK-1甲子園2017 -55kg王者。2020年7月にフェザー級に階級を上げ、その一戦目ではかつて江川優生に勝利した桝本翔也を左ハイキック一発でKO。同年9月、K-1で江川から番狂わせの勝利を奪い、2021年3月のタイトルマッチでの再戦でも返り討ちにして第4代K-1 WORLD GPフェザー級王者となった。5月の王者としての第一戦はノンタイトル戦で玖村修平に判定3-0で勝利。戦績は13勝(3KO)3敗1分。
軍司はK-1アマチュア優勝を経て2015年2月にプロデビュー。2016年にK-1甲子園優勝を果たし、2017年9月にはKrushバンタム級王座を獲得(第2代)。2020年9月にKrushスーパー・バンタム級王者の玖村将史に挑戦したが判定負け。12月からフェザー級に階級を上げると亀本勇翔にKO勝ち、今年3月には森坂陸に判定勝ち、9月に現Krush王者・新美貴士から判定勝ちと3連勝。戦績は15勝(4KO)5敗1分。
両者はK-1甲子園で1勝1敗、プロになってからも1勝1敗と完全にイーブンの戦績で、今回がタイトルマッチという最高の形での決着戦となるライバル同士。
1R、両者軽快なステップを踏み、前に出る軍司に椿原は右カーフを蹴る。両者とも左三日月を蹴り、椿原は右カーフを狙い撃ち。これが気になるか、軍司は椿原のパンチも被弾。軍司も右を打つが、椿原が右を連打する。
2Rが始まる前、軍司のセコンドはコーナーで左ふくらはぎにテーピングをしようとするがこれは禁止で制止される。試合が始まると軍司は前に出て、椿原は右カーフ、左ボディ。ステップを使って回り込み、軍司を動かす。椿原が右フック、軍司も右ボディストレートを強打。前に出る軍司がアグレッシブに動き出し、左ボディを打つと椿原は右ストレートを合わせる。椿原が右カーフを蹴ろうとすると、軍司は前足を引いてディフェンス。すぐに軍司が前へ出て左ボディを繰り出す。ラウンド終了直前、椿原が左右ストレートを連打して印象付ける。
3R、椿原は左三日月、軍司は前へ出て左右フックを繰り出すが、両者とも空振りが目立つ。軍司は左ボディストレート、そして左右フック。残り30秒を過ぎたところで軍司が前へ出るが、椿原も打ち返す。一進一退の攻防は三者三様のドロー。
延長R、軍司が右ボディストレートを一発入れ、椿原は左アッパーを突き上げる。軍司も左ボディフック。前に出る軍司が左右ボディ、椿原も打ち返すが軍司の左フックに下がる。椿原はハイキック、バックハンドブローを繰り出すが空を切る。攻めの姿勢を見せる軍司。
判定は2-1と割れ、軍司が勝利。最後まで前へ出て攻めの姿勢を見せた軍司が宿命のライバルを破って第5代王座に就いた。
マイクを持った軍司は「今日本当はKOで勝って言いたいこともあったんですけれど、また延長判定で勝っったのでもしかしたら6回目あるかもしれないけれど、その時はもっと強くなるので。このフェザー級戦線、強い選手も他団体から来て階級を上げる選手もいてアツい階級になるのは分かっているので、僕はK-1王者なのでしっかり強い選手とやってこのフェザー級のベルトの価値を上げてK-1を引っ張って行きたいと思っているのでこれからも応援よろしくお願いします」と、王者としての目標を語った。