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レポート

【K-1】和島大海がファイナルマッチの木村“フィリップ”ミノルを残り10秒でKOして新王者に、軍司泰斗が第5代王座に就く、安保瑠輝也が初回114秒のKO圧勝、石井慧が2連勝

2021/12/04 15:12

▼第15試合 スーパーファイト K-1スーパー・ライト級 3分3R延長1R
○林 健太(FLYSKY GYM)
判定3-0 ※29-28×2、30-28
×不可思(クロスポイント吉祥寺)


 林はK-1参戦経験のある空手家の父を持ち、2013年にKrushでプロデビュー。強打を武器に2018年12月のK-1ライト級世界最強決定トーナメントで優勝すると、2019年3月にK-1 WORLD GPライト級王者・卜部功也に挑戦。下馬評を覆す勝利で第3代K-1ライト級王座に就いた。その後は順調に白星を重ねて6連勝を飾ったが、2020年3月に朝久泰央に不覚を取り、12月にはゴンナパーに敗れライト級王座を失った。5月大会よりスーパー・ライト級に階級を上げ、ヴィトー・トファネリに2度のダウンを奪われながらも3度倒し返して逆転KO勝ち。9月には元同門のKrushスーパー・ライト級王者の佐々木大蔵に判定で敗れた。戦績は19勝(14KO)8敗2分。


 不可思は様々な団体で試合を行い、合計5本のベルトを獲得。2019年6月にK-1へ初参戦、佐々木大蔵に流血TKO負けを喫して初陣を勝利で飾れなかったものの、10月の『Krush』では喧嘩屋・堀井翼にTKO勝ちして再起。2019年12月には大和哲也にKO勝ちし、2020年3月にK-1 WORLD GPスーパー・ライト級王者の安保瑠輝也に挑戦したが判定で敗れ王座奪取ならず。9月には平山迅に3度もダウンを奪われる惨敗を喫し、12月は鈴木勇人と倒し倒されの激戦を演じてKO勝ちしたが、今年3月には山崎秀晃に1R1分10秒、KO負けを喫した。7月に田村陽典を初回KOして再起を果たしている。戦績は41勝(18KO)16敗2分。


 1R、両者とも右ストレートを伸ばし、フックを振り抜く。ジャブを突く林に不可思は右ロー、前へ出ていくのは不可思で両者のパンチが度々交錯する。ワンツーで切り込んでいく不可思に、林は不可思の右ローに右ストレートを合わせる。序盤から両者ともかなりの手数。


 2Rが始まってすぐ、右ローをを蹴り合うが林の右カーフに不可思が足を上げる。蹴られないように前へ出る不可思がワンツー、左ミドル。林は右カーフを蹴り、不可思は右ローを蹴って右ストレートを打つ。不可思の右ストレート、右フックで林のアゴが上がる。ワンツーの連打で前に出る不可思だが、距離が空くと林が右カーフを蹴る。林もジャブを的確に当てて右ストレートにつなぐ。林の右ストレートで不可思がバランスを崩し、ロープを背負うと林がパンチをまとめる。


 3R、不可思がワンツーから左フック、そして右ロー連打。林はジャブを突き、不可思の前足を払うような動きから右カーフ。不可思がバランスを崩すとパンチをまとめる林。ムエタイ式の前足払いで崩す林が右ストレート、右アッパー連打。不可思は一歩も退かず前へ出て右ストレート、右ロー。林の右ストレートで不可思が大きくグラつき、林がパンチをまとめて右アッパー、右ストレートでダウンを奪う。


 それでも打ち返そうとする不可思へ林が右ストレート、右アッパー、右フック、不可思も打ち返す。右フック、右ストレートで下がる不可思だがクリンチして倒れない。林はさらに右ストレート、左ボディ、右アッパーとパンチをまとめるが、不可思は仁王立ちで打ち返す。最後まで倒しに行った林だが、不可思も意地で倒れず、熱闘の勝敗は判定に持ち込まれ林が3-0で勝利した。両者は笑顔で抱き合い、健闘を称え合った。

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