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レポート

【K-1】和島大海がファイナルマッチの木村“フィリップ”ミノルを残り10秒でKOして新王者に、軍司泰斗が第5代王座に就く、安保瑠輝也が初回114秒のKO圧勝、石井慧が2連勝

2021/12/04 15:12

▼第6試合 スーパーファイト K-1バンタム級 3分3R延長1R
○黒田斗真(K-1ジム心斎橋チームレパード/K-1 WORLD GP 2021 K-1バンタム級日本最強決定トーナメント優勝)
延長R 判定3-0 ※10-9×3
×壬生狼一輝(力道場静岡/Krushバンタム級王者)
※本戦の判定は30-30×3。


 黒田は小学3年生で少林寺拳法を学び、その後キックボクシングを始める。しかし次第にドロップアウトし、格闘技から離れていた時期もあったが、兄・勇斗からの『お前と一緒に格闘技をやりたい』という手紙をきっかけに再び格闘技の道へ。2020年の第6代Krushバンタム級王座決定トーナメントでは1回戦で多久田和馬に勝利。準決勝では吉岡ビギンに敗れた。しかし、2021年5月の「K-1バンタム級日本最強決定トーナメント」では1回戦で池田幸司をKO、準決勝で松本日向からダウンを奪っての判定勝ち、決勝は壬生狼をKOして圧倒的な強さで優勝を果たした。戦績は7勝(4KO)2敗1分。


 壬生狼は幼稚園から日本拳法を学び、のちにキックボクシングに転向。地元・福岡と九州の大会でキャリアを積み、高校在学中にプロデビュー。九州のキックボクシングイベント「大和」のバンタム級王座も獲得した。高校卒業時に福岡を離れ、力道場静岡に入門。ジムの2階で寝泊まりしながら練習漬けの日々を過ごす。2020年8月にKrush-EXで勝利を収めると、同年11月のK-1福岡大会で元Krushバンタム級王者・晃貴を、2021年1月のKrushでは松本日向を撃破。3月には吉岡ビギンをも破り第7代Krushバンタム級王座を獲得した。しかし、前述のように黒田にプロ初黒星を付けられている。戦績は12勝(2KO)1敗。


 1R、いきなり必殺の左ストレートを繰り出すサウスポーの黒田に壬生狼はヘッドスリップ。壬生狼はジャブから左右ロー。黒田は独特の構えで相手に左を警戒させつつ、ローを蹴り、飛びヒザを出す。攻めにくそうな壬生狼。


 2Rもローを蹴り合う両者。壬生狼は左へ回り込みながらの左ロー、黒田はバックステップしつつ左ストレートを狙う。壬生狼は徹底した左回り。黒田は飛びヒザを発射。左三日月蹴りも。両者とも手数があまり出ない展開に。


 3R、左インローを蹴っていく黒田は左ボディストレート、壬生狼はやはり左回りしながら前へ出てローから右ストレートを打つ。ローから距離を詰める壬生狼にコーナーを背にした黒田が打ち合う。離れるとローの蹴り合い、前に出る壬生狼に黒田は左を打つが壬生狼はブロック、壬生狼の打ち返しも当たらない。終盤、壬生狼が打ち合いを仕掛けるがやはり両者ヒットを奪えず。


 本戦の判定はジャッジ三者とも30-30のドロー。延長Rになると、左へ回る壬生狼へ黒田がすかさず左ストレートを打つ。そして飛びヒザ蹴り。前へ出る壬生狼のローは空を切る。ジャブ、ロー、ヒザでヒットを奪うのは黒田だ。前へ前へと出ていく壬生狼に先手を取ってヒザ、左ストレートを出していく黒田。前に出る壬生狼を右フックで回す場面も。


 勝敗は判定に持ち込まれ、3-0で黒田が壬生狼を返り討ちにした。

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