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レポート

【K-1】和島大海がファイナルマッチの木村“フィリップ”ミノルを残り10秒でKOして新王者に、軍司泰斗が第5代王座に就く、安保瑠輝也が初回114秒のKO圧勝、石井慧が2連勝

2021/12/04 15:12

▼第3試合 スーパーファイト K-1女子ミニマム級 3分3R延長1R
○高梨knuckle美穂(Y'ZD GYM/第2代Krush女子アトム級王者)
延長R 判定3-0 ※10-9×3
×美伶(WARRIOR OSAKA)
※本戦の判定は30-29、30-30、30-30。


 高梨は2018年9月に『KHAOS』でプロデビューし、強打を武器に4戦全勝(2KO)。2019年5月の第2代Krush女子アトム級王座決定戦でC-ZUKAをKOして王座に就き、同年10月にはパヤーフォンを延長戦の末に降して初防衛に成功している。Krush女子アトム級王座は返上し、一階級上の女子ミニマム級に転向すると2020年6月の真美戦でダウンを奪って勝利。9月のK-1ではMIOを判定で降し、K-1の洗礼を浴びせた。3月と7月はMARIに連勝。戦績は8勝(2KO)無敗。


 美伶は空手をバックボーンに持ち、関西屈指のハードパンチャーとして活躍。極真系の世界大会に出場してベスト8入賞、2018年に開催されたJFKO主催『第1回国際フルコンタクト空手道選手権大会』にも出場している。K-1アマチュア大会で活躍し、第8回K-1アマチュア全日本大会で優勝した実績を持つ。2019年11月に19歳でプロデビューして小澤聡子に判定勝ち、2021年3月に同じく空手出身のケイト・ウィラサクレックを判定で破り2戦2勝無敗。また、一児の母でもある。


 1R、ステップでよく動く美伶は前に出てくる高梨の前足をイン&アウトのローとカーフで狙い撃ち。高梨はジャブを出しながら前に出るが、美伶のカーフで足が流れる場面も。


 2R、蹴りから入って行く高梨は右ストレートにつなぐ。ローとミドルを多用する高梨が少し距離をとる戦い方となり、飛び込んでのワンツーも見せる。美伶は飛び込んでの右フック。美伶は入り込んでの左右ストレートを繰り出し、高梨は右ミドルを蹴ってワンツーを打つ。単発ながらヒットを奪ったのは美伶。


 3R、前に出る高梨を美伶がパンチで迎え撃つ。高梨は右ミドルを蹴ってのワンツー。高梨と打ち合う美伶。射程距離の長い美伶のストレートがヒットするが、パワーで押し込んでいくのは高梨だ。一発の美伶と連打の高梨。高梨は鼻血を出す。サウスポーからの左ストレート、右フックをヒットさせる美伶に、高梨は右フックの強打。前に出る高梨に美伶が右を当てれば高梨も右を打つ。


 判定はジャッジ1名が高梨を支持したがドロー。延長戦に突入する。前に出ていく高梨が右ミドル、右ローを蹴りながらワンツーにつなげる。美伶は飛び込んでの左フックを打つが、高梨が左ボディから左フック。手数も多い高梨が左ミドルを的確に蹴り、左フックもヒットさせる。打ち返す美伶の高梨の右がヒットし、美伶が下がる。連打を繰り出す高梨に美伶は単発。最後に美伶が連打で前に出たが、高梨が判定勝ち。


 大いに健闘するも敗れた美伶はその場に崩れ落ち、悔しがる。高梨はほっとした表情を浮かべた。

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