▼第5試合 スーパーファイト K-1ライト級 3分3R延長1R
○大沢文也(TANG TANG FIGHT CLUB/team JOKER/K-1 WORLD GP 2018 K-1ライト級世界最強決定トーナメント準優勝)
延長R 判定3-0 ※10-9×3
×弘輝(team ALL-WIN)
※本戦の判定は29-30、30-30、30-28。
大沢は小学生の時から始めたボクシングで優れたテクニックを持つベテラン選手。2018年9月にはKrushライト級王座に挑戦してタイトル奪取ならずも、同年12月の「K-1ライト級世界最強決定トーナメント」では準優勝を果たした。2020年7月のKrushで蓮實光にKO負け、12月のK-1では瓦田脩二に延長戦で判定負けと連敗を喫したが、今年3月の川崎真一朗戦に延長戦で勝利して脱出。7月の卜部功也戦では判定で敗れている。戦績は26勝(3KO)19敗3分。
弘輝は2020年6月にKrush初参戦を果たしたサウスポーで、初陣ではSEIYAを3Rでマットに沈めた。しかし、9月の朝久泰央では1Rに飛びヒザ蹴りでダウンを奪うも、2Rにハイキックで壮絶な逆転KO負け。3月のK-1では大沢の弟子である龍華にKO負けと、勝っても負けてのKOのファイター。7月の「第6代Krushライト級王座決定トーナメント」の1回戦で東本央貴を判定2-0に降したが、9月の準決勝で里見柚己に判定2-0で敗れて戴冠ならず。戦績は7勝(5KO)4敗1分
1R、前に出るのはサウスポーの弘輝で右ローを蹴っていく。大沢はガードを下げた構えでステップを踏み、リングを大きく使って回り込む。大沢も左ロー。ジャブ、右ストレート、右ローを一発一発当てていく大沢。弘輝は前へ出てヒザ、左フック。
2Rもステップで右へ回り込む大沢を追いかける弘輝。左ボディから左右フック、そして左ローの弘輝に大沢は右ローを返す。弘輝はたびたび飛びヒザ蹴りを繰り出し、距離を詰めるとカカトで大沢の太ももを蹴り、ボディから顔面へのフック。その大沢の右ローに左ストレートを合わせる弘輝。
3R、一気に距離を詰める弘輝が大沢をコーナーへ詰めて左右ボディ。大沢も左ボディを返すが、ロープ際やコーナーへ詰められてガードの上から攻撃をもらう場面が続く。大沢は下がりながらも左ボディ、右ロー。弘輝はどんどん前へ出て左ストレート、左フック、右ヒザ蹴り。弘輝の圧力に転倒した大沢。さらに前へ出て手を出していく弘輝。
判定は三者三様のドロー。延長Rも前に出るのは弘輝で、大沢をコーナーへ詰めて右フック、ヒザ蹴りを見舞う。大沢は下がりながらも右のカウンターをクリーンヒットさせ、右ローを蹴る。さらに左ボディとここへ来て大沢の攻撃が目立ち始める。終盤にも大沢の右フックがヒットし、さらに左フックで弘輝がグラつく。チャンスをつかんだ大沢が続けてパンチをヒットさせていき、ベテランの大沢が老獪さを発揮しての勝利を収めた。