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レポート

【K-1】和島大海がファイナルマッチの木村“フィリップ”ミノルを残り10秒でKOして新王者に、軍司泰斗が第5代王座に就く、安保瑠輝也が初回114秒のKO圧勝、石井慧が2連勝

2021/12/04 15:12

▼第10試合 スーパーファイト K-1スーパー・ライト級 3分3R延長1R
○大和哲也(大和ジム/元WBCムエタイ世界スーパー・ライト級王者)
KO 3R 0分28秒 ※左フック
×大野祐志郎(ALL-WIN team 華王州)


 大和は2005年7月プロデビューの33歳。キックボクシングでNJKFライト級王座、WMCインターコンチネンタル同級王座、WBCムエタイ日本同級王座、WBCムエタイ日本スーパーライト級王座、WBCムエタイ・インターナショナル同級王座を次々と獲得。2014年11月にはサゲッダーオをTKOに破り、同日にタイトルマッチを行った梅野源治と共に日本人初のWBCムエタイ世界王者(スーパーライト級)となった。


 2010年にK-1 WORLD MAX -63kg日本トーナメントで全試合KO優勝を果たし、その後はムエタイルールでの試合に専念していたが、2016年末から新生K-1に参戦。2018年11月の第3代スーパー・ライト級王座決定トーナメント1回戦でゲーオにKO負けを喫し、2019年8月には近藤拳成に勝利して再起を果たしたが、12月に不可思にKO負け。2020年12月に約1年ぶりの再起戦で佐々木大蔵と対戦したが判定負け。今年7月には約5年ぶりにヒジありルールで試合を行ったが、1Rにヒジで鼻を折られてTKO負けを喫した。戦績は41勝(30KO)20敗1分。


 大野は安保瑠輝也が自身のYouTubeで公開した『街の喧嘩自慢にプロ格闘家がスパーリングを申し込んだらやるのかやらないのか』の企画動画の中に出てきた、「裸足のゆうじろう」のリングネームを持つプロ格闘家。19勝(8KO)10敗と29戦のキャリアを引っ提げて今年2月のKrushに初参戦すると、いきなりタイトルマッチ経験のある近藤拳成を1R1分42秒、KOに破った。8月には斉藤雄太もKOし、「12月のエディオンアリーナ大阪出場を目指しています。大和哲也選手が照準を合わせている情報を得ています。12月4日に 僕とやりませんか」とアピールしていた。


 1R、右ミドルで試合を作って行く大和がラウンド終了間際、右の前蹴りをフェイントに右フックを打とうとした大野に、カウンターの左フックでダウンを奪う。


 2R、前に出ていく大和がワンツー、右ロー。大野は右フックからヒザ蹴り。蹴って来る大野に大和は左フック、左ボディを打つ。大野は顔面前蹴りで大和をのけ反らす。大和は左ボディを命中させ、前蹴りでもレバーを狙う。左ボディをもらって後退する大野。飛びヒザ蹴りに行こうとした大野に大和がカウンターの左フックでダウンを奪う。さらに強打で畳みかけての左フックでダウンを追加。

 3R、打ち合いに来た大野が前蹴りを出したところで大和の右ストレートでダウン。打ち合いとなり、大和の左フックで大野がダウンしたところでレフェリーストップ。大和が2019年8月以来の勝利、そして2018年8月以来のKO勝ちを飾った。


 コーナーに登って勝利をアピールした大和は「大和哲也が帰ってきました。3連敗して今回無事にKOすることができて、野祐志郎選手には大和哲也を蘇らせてくれてありがとうを言いたいです。K-1で足踏みしまして挫折ばかりして離婚も経験して(笑)、人生何があるか分かりません。でも腹を括って行動すれば絶対に結果が出る。あと6日で34歳になります。34歳まだまだこれから夢を見せるのでよろしくお願いします」と、笑顔でアピールした。

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