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レポート

【K-1】和島大海がファイナルマッチの木村“フィリップ”ミノルを残り10秒でKOして新王者に、軍司泰斗が第5代王座に就く、安保瑠輝也が初回114秒のKO圧勝、石井慧が2連勝

2021/12/04 15:12

▼第12試合 スーパーファイト K-1スーパー・ヘビー級 3分3R延長1R
○石井 慧(クロアチア/チーム・クロコップ)
判定3-0 ※30-29×2、30-28
×RUI(K-1ジム福岡チームbeginning)


 石井は北京オリンピック柔道男子100kg超級金メダリストで、MMA戦績25勝13敗1分。第5代HEAT総合ルールヘビー級王者。9月のK-1に電撃参戦すると、初のK-1ルールで愛鷹亮と延長戦にもつれ込む接戦の末に判定勝ち。勝利を飾った後のマイクで「12月5日、大阪大会、地元大阪で是非試合をやりたいです。相手は誰でも大丈夫です」と、連続参戦をアピールしていた。


 RUIは193cmの長身を誇るサウスポーで2017年からK-1 JAPAN GROUPに参戦。2019年の初代Krushクルーザー級王座決定トーナメントでは1回戦で愛鷹亮を3R2分31秒、顔面ヒザ蹴りでKO粉砕。5月の準決勝では植村真弥を判定3-0で破り、決勝へ勝ち上がったが元同門のK-JeeにKOで敗れた。その後、2020年1月に中平卓見をKOしたが、11月K-1福岡大会でANIMAL☆KOJIにKO負け。K-1ジム福岡に移籍して臨んだ今年3月の試合では谷川に敗れ、7月の「第2代Krushクルーザー級王座決定トーナメント」では1回戦でサッタリにKO負けと連敗中。戦績は13勝(5KO)11敗1分。


 1R、RUIは右手を伸ばしてけん制、サウスポーの石井は左ローを蹴って左フックにつなげる。けん制するRUIだが石井が突っ込んでくるとその圧力に下がってロープとコーナーを背負う。RUIは前蹴り、左ミドル、石井は左ローを蹴る。ロープを背負ったRUIに石井が左フックをクリーンヒット。RUIはテンカオを突き刺して前蹴りで突き放す。


 2R、RUIの顔面前蹴りに一瞬下がる石井。再び前へ出てきた石井には左ストレートからの左テンカオ。これが突き刺さって石井が大きく下がる。RUIは左三日月、さらに左テンカオを突き刺すと石井の身体が曲がる。そこへ左ボディ。石井の口が大きく開く。しかし、石井の左フックでRUIが下がる。石井の左ローにRUIは左ヒザ。再び石井が前に出る。RUIは左三日月と左ヒザ、石井は距離を詰めて左フック。両者に危ない場面があったラウンドとなった。


 3R、石井は左ローから左右フックで距離を詰めてRUIに蹴らせないようにする。偶発的なバッティングでRUIにインターバルが与えられ、再開後は前に出てくる石井に左テンカオ。それでも前に出てくる石井が距離を詰めての左右フック、左アッパー、左ロー。RUIも左テンカオを突き刺す。石井の左右フックとRUIの左ヒザの勝負となり、石井はヒザをもらっても前へ出る。さらに左ローでRUIの足が流れる場面も。RUIは左ハイを狙うが、石井の左フック3連打、左ローでロープを背負う。疲労困憊のRUIに対し、石井は最後まで前に出て攻め続ける勝利への執念を見せた。


 判定は3-0で石井の勝利。苦しい展開ながらも勝負強さを見せつけた。

 石井はマイクを持つと「また判定でした、すいません。でも次、中村プロデューサー次は誰ですか? すぐ決めてください。僕には時間がありません。ロード・トゥ・京太郎選手。次すぐお願いします」と、すぐに次の試合を組んで欲しいとアピールした。

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