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レポート

【K-1】大和哲也が熱闘制して防衛、与座優貴・菅原美優が王座奪取、京太郎が石井慧に完勝、和島大海・軍司泰斗・金子晃大・KANAが防衛に成功、玖村将史がダウンを奪い鈴木真彦を撃破、vs.RISE対抗戦はK-1の2勝1敗

2023/03/12 14:03

▼第13試合 K-1スーパー・バンタム級 3分3R延長1R
〇玖村将史(K-1ジム五反田チームキングス/第6代Krushスーパー・バンタム級王者)
判定3-0 ※30-28×3
×鈴木真彦(山口道場/RISEバンタム級王者)
※対抗戦は2勝1敗でK-1チームが勝利。


 玖村は2018年1月にKrushデビューを飾り、同年に行われた「第6代Krushスーパー・バンタム級王座トーナメント」で優勝して王座に就いた。2019年6月には「K-1スーパー・バンタム級世界最強決定トーナメント」に参戦するも決勝で武居由樹に敗れる。2020年3月には無敗の金子晃大と注目の大一番を戦い、勝利を収めた。9月の2度目の防衛戦では軍司泰斗を退け、今年2月の「K-1 WORLD GP第3代スーパー・バンタム級王座決定トーナメント」では決勝で金子に敗れて王座戴冠ならず。6月の『THE MATCH 2022』では那須川天心のライバル・志朗から右フックでダウンを奪い勝利を収めたが、9月にコンペットに判定負け。12月にはKO勝ちで再起を飾っている。戦績は21勝(11KO)5敗。


 鈴木は軽量級離れしたパンチ力と卓越したテクニックで、2018年11月にトーナメントを制してRISEバンタム級のベルトを獲得。5年間無敗、20連勝という驚異の記録を打ち立てたが、2020年11月の「那須川天心挑戦者決定トーナメント」の決勝で志朗にダウンを奪われて連勝がストップ。その後、那須川天心との再戦で敗れるが、江幡塁を初回KO、拳剛も初回KO、2022年4月には江幡睦にダウンを奪って判定勝ち。6月の『THE MATCH 2022』ではK-1スーパー・バンタム級王者の金子晃大に判定勝ち、8月には植山征紀に判定勝ちと5連勝を飾ったが、12月に志朗との再戦に敗れて連勝ストップ。戦績は34勝(19KO)6敗。


 1R、ローの蹴り合いから、鈴木はスーパーマンパンチのように右を繰り出す。積極的に右ローとパンチを出す鈴木に、玖村は一発当てては離れる、鈴木の攻撃をしっかりよけると相手をよく見た戦い方。鈴木は右ローの空振りが目立つ。玖村がジャブで鈴木のアゴを跳ね上がらせ、鈴木は前に出て打ちに行くが玖村はバックステップでかわす。


 2R、鈴木はジャブにカウンターのジャブを浴びて尻もちをつき、ダウンを喫する。すかさず逆転を狙って強引にパンチで攻めていく鈴木。玖村も迎え撃つが、しっかりジャブを突いてカウンターを奪う。右ストレートを打つがジャブをもらい続ける鈴木。逆転狙いの大きなパンチは空を切る。玖村は鈴木の右ストレートには右を合わせにいく。ローを空振りして玖村のパンチをもらう鈴木だが、強引に前へ出て攻め込んで行く。


 3R、逆転を狙う鈴木が左右フック、右ストレートで前に出る。そこへカウンターを合わせにいく玖村。玖村はジャブをしっかり当て、鈴木はタイミングのいいジャブに仰け反る。攻撃の手を緩めない鈴木だが、玖村はしっかりガードを固め、ジャブでカウンターをとっていった。


 判定は3-0でダウンをとった玖村が勝利した。大歓声を受けて玖村はマイクを持つと「対抗戦という素晴らしいマッチメイクをしてくださった関係者の皆さん、ありがとうございました。RISE王者なのにK-1のリングに来てくださった鈴木選手に感謝しています。55kg、他団体ツートップに勝ったのでK-1で55kg一番強いってことでいいですよね。今日も勝ち越したと思いますが、みんなでK-1の強さを見せつけたいと思います。KI-1が最強なのでこれからもそれを証明していきます」と高らかに宣言。


 リングを降りると、応援していたゆうちゃみが駆け寄り玖村の頭をなでる。その後は笑顔でツーショットに収まった。

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