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レポート

【K-1】大和哲也が熱闘制して防衛、与座優貴・菅原美優が王座奪取、京太郎が石井慧に完勝、和島大海・軍司泰斗・金子晃大・KANAが防衛に成功、玖村将史がダウンを奪い鈴木真彦を撃破、vs.RISE対抗戦はK-1の2勝1敗

2023/03/12 14:03

▼第18試合 スーパーファイト -69kg契約 3分3R延長1R
〇野杁正明(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/K-1 WORLD GPウェルター級王者)
KO 1R 2分00秒 ※右ストレート
×ジャバル・アスケロフ(ロシア)


 野杁は2009年にK-1甲子園初となる高校1年生王者になり、“怪物”と呼ばれるようになった。圧倒的なテクニックと類まれなるセンスでプロ転向後すぐにトップクラス入りし、WBCムエタイ日本スーパー・ライト級王座、第2代Krushウェルター級王座、NDC -66kg王座などを獲得。2017年6月には日本人選手として初めてゲーオ・ウィラサクレックに勝利し、第2代K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王者に。


 翌年にはウェルター級に転向し、ジョーダン・ピケオーには敗れたもののその後は連勝。2021年9月の「第2代ウェルター級王座決定トーナメント」を全試合KOで制して2階級制覇。2021年のMVPを獲得した。2022年6月の『THE MATCH』で海人との国内頂上決戦に敗れ、怪我のため今回が約9カ月ぶりの再起戦となる。戦績は47勝(23KO)11敗。


 アスケロフはキックボクシングファンにはお馴染みの強豪選手で、110勝(55KO)36敗2分の戦績を持つ37歳。Alpha Fight Series世界-70kg王座、Russian Challenge世界-71kg王座など合計8つのタイトル獲得歴がある。強力な左右フックとローキックが武器。


 2009年4月に初来日を果たし、K-1 WORLD MAX世界トーナメントに出場。1回戦でジョルジオ・ペトロシアンに敗れたが、同年7月には日菜太に勝利している。GLORY、ONE Championship、武林風、YOKKOなど世界各国のメジャー団体を渡り歩き、アンディ・サワーや佐藤嘉洋に勝利した他、ブアカーオ、マイク・ザンビディス、シッティチャイ、チンギス・アラゾフなど70kg級の強豪たちと拳を交わしてきた。2022年はオーストラリアでジョナサン・アイウルから勝利を収めている。


 1R、野杁はいつものようにガードを固めたまま前に出て、ローを蹴って左ボディ。攻撃やフェイントを散らしていく。ロープを背負ったアスケロフと至近距離で打ち合いになると、野杁がショートの左フックでアゴを捉えてダウンを奪う。


 立ち上がったアスケロフに真っ直ぐな右ストレートを打ち抜くと、アスケロフは突然糸の切られたマリオネットのようにその場で崩れ落ちた。



 衝撃的なKO勝ちを飾った野杁は「6月のTHE MATCHでたくさんのファンに期待していただいたんですが期待を裏切ってしまって申し訳ございませんでした。今回69kgという階級で初めての挑戦だったんですが、どうですか? この階級で僕、強くなっていますよね? これから先、世界に喧嘩を売って強豪選手と対戦して、改めて野杁が世界最強と言われるように証明し続けるので改めてよろしくお願いします」と語った。

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