▼第17試合 K-1スーパー・ウェルター級 3分3R延長1R
〇ジョーダン・ピケオー(オランダ/Krushスーパー・ウェルター級王者)
KO 3R 0分06秒
×アビラル・ヒマラヤン・チーター(ネパール/志村道場/第4代HEATキックミドル級王者)
ピケオーは2015年5月に初来日し、佐藤嘉洋をKOして注目を集めた。同年7月の『K-1 WORLD GP -70kg初代王座決定トーナメント』では決勝でマラット・グレゴリアンに敗れるも、1回戦と準決勝はKO勝ちして準優勝。その後は日菜太、木村“フィリップ”ミノル、野杁正明といった国内強豪たちを軒並み撃破し、日本人相手に無敗を誇っていたが2020年3月に久保優太に判定負け。2016年4月に奪取したKrushスーパー・ウェルター級王座は5度の防衛に成功している。戦績は47勝(21KO)8敗1分。
アビラルは2016年1月に来日。2020年1月にHEATキックルールミドル級王座を獲得し、9月には初防衛にも成功している。12月のK-1両国大会で初参戦を果たすと、1Rに木村“フィリップ”ミノルから打ち下ろしの右でダウンを奪い、2Rに逆転TKO負けを喫したものの大きなインパクトを残した。その後は連続初回KO勝ちで波に乗っていたが、2021年7月のK-1では和島大海のローキックで3RにKO負け。10月にHEATでTKO勝ちして再起、2022年2月にはK-1で松下大紀に初回KO勝ち。5月にはHEATでムエタイのラーシーシンに初回KO勝ちしたが、9月にジョムトーンに初回KO負け。戦績は14勝(13KO)4敗。
1R、ピケオーは長く鋭いジャブから右ストレートを伸ばす。ピケオーの圧力にロープを背負う場面が多いアビラルだが、右カーフをコツコツと蹴り、左フックを狙う。アビラルがヒザを突き上げるとピケオーもお返しのヒザ。アビラルは至近距離で左ハイを放つ。
2R、前に出てくるピケオーにジャブと左フックのテンカオ。ピケオーも豪快は右ハイを蹴る。前に出るピケオーにアビラルの左フック、右アッパー、右ストレートがヒットする。ピケオーは下がらず打ち返していくが、アビラルのパンチをまともにもらってしまう。ピケオーが左から右フック、ピケオーはガードが低く、アビラルの左フックをもらう。しかし、ピケオーが逆襲して左右フックでアビラルにコーナーを背負わせると左フックから右ストレート、左ボディからの右ストレートを打ち抜いてダウンを奪った。
3Rが始まってすぐ、左フックのダブルでピケオーが豪快なダウンを奪う。アビラルは失神したか動けず、ピケオーのKO勝ちとなった。
ピケオーはマイクを持つと「3年間ずっと長かったです。皆さんに会いたかったです。厳しい試合になることは分かっていましたが勝つことができました。ピケオーが帰ってきました」と高らかに宣言した。