▼第16試合 K-1スーパー・ヘビー級 3分3R延長1R
〇京太郎(チーム未完/第2代K-1ヘビー級王者)
判定3-0 ※30-27×2、30-29
×石井 慧(クロアチア/チーム・クロコップ/第3代IGFヘビー級王者)
京太郎は2006年5月にJ-NETWORKでキックボクサーとしてプロデビュー。2008年4月にK-1初出場、6月にはK-1 JAPAN GPで準優勝。2009年3月、第2代K-1ヘビー級王者決定トーナメントでメルヴィン・マヌーフ、グーカン・サキを破り日本人初のK-1ヘビー級王座に就くと、2010年4月の初防衛戦ではピーター・アーツをKOした。K-1活動休止後はボクシングに転向し、2013年7月に56年ぶりに復活した日本ヘビー級王座に就いたほか、日本人初のWBC世界ヘビー級ランキング入り、2017年1月にはOPBF東洋太平洋ヘビー級王座を獲得。同年5月にはWBOアジア太平洋ヘビー級王座も獲得した。
2020年11月にK-1への復帰を発表し、2021年3月に実方宏介をKO。しかし、復帰2戦目となった9月大会ではシナ・カリミアンに惜敗。2022年4月の「K-1無差別級トーナメント」では準決勝でムハマード・サッタリに判定で敗れた。戦績は19勝(10KO)6敗。
石井は北京オリンピック柔道男子100kg超級金メダリストで、MMA戦績26勝13敗1分。第5代HEAT総合ルールヘビー級王者。2021年9月のK-1に電撃参戦すると、初のK-1ルールで愛鷹亮と延長戦にもつれ込む接戦の末に判定勝ち。12月大会にも参戦してRUIから判定勝ちを収め、2022年4月は「K-1無差別級トーナメント」に臨んで1回戦で実方宏介をKOするも負傷でトーナメントを棄権した。その後、クロアチアでMMA1勝、日本ではボクシングで1勝1敗。
1R、サウスポーの石井は左ローを蹴り、右へ回り込んでいく。京太郎が近付くと左ミドル。京太郎の右ストレートをブロックして左ロー。京太郎のワンツーで石井の身体が一瞬沈み、京太郎は一気に攻めていく。ガードを固めて耐える石井は左ローも返す。京太郎の右が石井のガードの隙間を縫うようにヒット。ゴングが鳴ると、石井はロープを両手でつかんだ。
2R、京太郎のパンチを両腕ブロックして耐える石井。右フックを繰り出しても京太郎はステップでかわしていく。京太郎は右ミドル、右フック、そしてガードの上からでも連打を決めてブロックする石井を下がらせる。京太郎のパンチにローを合わせる石井だが、フックは空を切る。前に出続ける京太郎はジャブでブロックを前に向けさせての左フック。石井も左をカウンターで繰り出すが京太郎がかわす。
3R、右へ回り込みながらなおも左ローを蹴っていく石井。京太郎の前進に合わせてのテンカオも突き刺す。左右ボディを叩く京太郎には左ミドル。京太郎の3連打、4連打をブロックしつつ、バックハンドブローや左フックを繰り出す石井だが空を切る。京太郎も疲れを感じさせる動きになり、石井は最後まで攻め込む姿勢を貫いた。
判定は3-0で京太郎が勝利。2人は抱き合って健闘を称え合った。京太郎にはかつて拳を交えたピーター・アーツがプレゼンターとしてトロフィーを渡した。