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レポート

【K-1】大和哲也が熱闘制して防衛、与座優貴・菅原美優が王座奪取、京太郎が石井慧に完勝、和島大海・軍司泰斗・金子晃大・KANAが防衛に成功、玖村将史がダウンを奪い鈴木真彦を撃破、vs.RISE対抗戦はK-1の2勝1敗

2023/03/12 14:03

▼第14試合 K-1 WORLD GPスーパー・バンタム級タイトルマッチ 3分3R延長1R
〇金子晃大(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ/王者)
判定2-0 ※30-30、30-28、30-29
×コンペット・シットサラワットスア(タイ/Sitsarawatser Gym/挑戦者)
※金子が初防衛に成功。


 金子は第2回K-1アマチュア全日本大会チャレンジAクラス-55kgで優勝し、2006年9月にKrushでプロデビュー。無敗のまま6戦目で軍司泰斗を破りKrushバンタム級王座を奪取、第3代王座に就いた。卓越したテクニックと攻撃力で9連勝を飾っていたが、2020年3月に玖村将史に判定で敗れ初黒星。


 2021年3月に1年ぶりの復帰を果たすと連続KO勝利を収め、2022年2月の「K-1 WORLD GP第3代スーパー・バンタム級王座決定トーナメント」で優勝してK-1王座に就いた。6月の『THE MATCH 2022』ではRISE王者・鈴木真彦に判定負けを喫したが、9月にジョーダン・スウィントンをわずか40秒でKOして再起。12月にはキリルアンもKO。戦績は16勝(10KO)2敗。


 コンペットはルンピニースタジアム認定フライ級&バンタム級の2階級制覇、元タイ国プロムエタイ協会ライトフライ級王者、BBTV(7チャンネル)フライ級・ライトフライ級・フェザー級の3階級を制覇したムエタイ6冠王。ここ数年はフェザー級トップ選手として君臨し、上の階級の選手とばかり試合を組まれたことも。“フィームー”と呼ばれる離れて戦うテクニシャンタイプであるが、激闘の多さで有名な7チャンネルで戦ってきた、打ち合いも出来る万能型である。2022年9月のK-1には面一を果たすと、玖村将史を判定2-1で破って見せた。戦績は81勝(12KO)17敗3分。


 1R、ローの蹴り合い。コンペットが蹴ってくると必ず攻撃を返す金子。コンペットの右ローに金子は右カーフを狙い撃ち。ローの蹴り合いが続く。金子は左ミドルも。両者手数が少ないながらも緊張感のある展開。


 2R、じりじりと前に出る金子が右カーフ、右ローを蹴っていく。コンペットは右ミドルを2発。金子がワンツーで入るとコンペットはかわしての右ストレート。コンペットは右ロー連打から右ストレートと攻撃をまとめ、右のパンチを多用し始める。しかし、足が流れており金子の右カーフが効いていそうだ。


 3R、前に出る金子がジャブ、右ボディからの左フックをヒットさせる。コンペットは右ローを蹴り、右のショートで対抗。またも金子のスイングの大きい右フックがコンペットの顔面を捉える。ジャブを当てていく金子にコンペットは右ロー、そこへ金子が左ボディ、さらに右ストレートとヒットを奪っていく。


 判定は3-0で金子が勝利。コンペットに完封と言っていい内容で初防衛を果たした。金子はマイクを持つと「タイからわざわざコンペット選手ありがとうございました。コンペット選手が初めて来た時だったら勝てなかったですけれど、今回やるとなってトレーナーの皆さんやジムの仲間の協力のおかげで勝てたから良かったと思うんですけれど、勝つ姿を見せたくてやってきたんですが、まだまだなというのが分かりました。僕に勝った鈴木選手に玖村選手が勝ったので僕がしっかり防衛してもっと強くなったところを見せたいと思います」と、玖村の挑戦を受けて防衛すると宣言した。

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