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レポート

【K-1】大和哲也が熱闘制して防衛、与座優貴・菅原美優が王座奪取、京太郎が石井慧に完勝、和島大海・軍司泰斗・金子晃大・KANAが防衛に成功、玖村将史がダウンを奪い鈴木真彦を撃破、vs.RISE対抗戦はK-1の2勝1敗

2023/03/12 14:03

▼第7試合 K-1 WORLD GP女子アトム級タイトルマッチ 3分3R延長1R
×パヤーフォン・アユタヤファイトジム(タイ/Ayothaya Fight Gym/王者)
判定0-2 ※29-29、28-30×2
〇菅原美優(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ/挑戦者)
※菅原が第2代王座に就く。パヤーフォンは初防衛に失敗。


 パヤーフォンは20歳にして68勝(11KO)14敗1分の戦績を持つ、元WPMF世界女子ピン級王者。2017年11月に初来日するとムエタイの試合で3連勝。2019年10月にKrush初参戦でKrush女子アトム級王者・高梨knuckle美穂に挑戦し、延長戦の末に判定3-0で敗れたものの高梨を苦戦させた。2020年2月、MOEに判定勝ちすると2022年6月の「K-1 WORLD GP初代女子アトム級王座決定トーナメント」の1回戦でMIO、決勝では菅原美優を破り、タイ人女性初のK-1王座に就いた。従姉妹は大人気の韓国の4人組ガールズグループ「BLACKPINK」のメンバーであるLISA。本人もタレントの岡田結実に似ていることが話題となった。


 菅原はK-1アマチュアを経て2019年1月にプロデビュー。2戦目で初黒星を喫したがその後は負けなしで、2020年11月の「女子アトム級王座決定トーナメント」決勝戦で第3代Krush女子アトム級王座に就いた。2020年3月に美容技術専門学校を卒業し、“戦う美容師”として活動している。5連勝の後、2021年5月のMIOとの初対決で判定負けするも、11月のタイトルマッチでの再戦ではダウンを奪っての判定勝利でリベンジ&初防衛に成功した。2022年2月には優を退けて2度目の防衛に成功。6月のK-1女子大会では「K-1 WORLD GP初代女子アトム級王座決定トーナメント」で松谷綺を破るも決勝でパヤーフォンに敗れた。10月の再起戦ではチャン・リーをKOして3度目の防衛に成功している。戦績は10勝(1KO)3敗。


 1R、まずは菅原が右ロー、顔面前蹴りで先制。すかさずパヤーフォンが右フックを連打する。菅原が顔面前蹴りを出すとすぐに右フックを返してくるパヤーフォンはニヤリと笑みを浮かべる。前蹴りと右カーフの菅原にパヤーフォンはインファイトを仕掛けるが、クリンチが多い。パヤーフォンが左フックから入ってくると菅原も打ち合いに応じる。


 2R、ジャブを突いて左ハイ、左前蹴りを出す菅原。パヤーフォンも前蹴りから入っていくが、顔面を捉えるのは菅原の前蹴りだ。パヤーフォンの左ミドルからバックハンドブロー。身長差があるためパヤーフォンがインファイト仕掛けるとバッティングとなってしまい中断。再開後、左ミドルから左ボディストレートを打ってきたパヤーフォンに、菅原が右ストレート。パヤーフォンが右ミドルを蹴る前に菅原は左前蹴りで防ぐ。パヤーフォンが打ち合いに行くと菅原も応じる。


 3R、右ミドルを蹴る菅原にパヤーフォンも左ミドルで前へ出る。菅原はワンツー、右フック。パヤーフォンは左ミドル。攻撃を出してはクリンチ状態となり、ついにパヤーフォンに痛いイエローカード(減点1)。その後も前に出るパヤーフォンに菅原がショートでパンチを出し、試合終了。


 判定は2-0で菅原が勝利。勝ち名乗りを受けると顔をくしゃくしゃにして涙を流す。ラウンドガールも思わずもらい泣き。菅原はベルトを巻いても涙が止まらない。


「戦ってくれたパヤーフォン選手ありがとうございます。パヤーフォンちゃんがいたから強くなれました。またよろしくお願いします。ここまで来るのにたくさんの方に支えられて感謝の気持ちでいっぱいです。もうすぐお父さんとお母さんの誕生日なのでいい誕生日プレゼントになったかと思います。いつもありがとうございます。一人娘で好きなこといっぱいやらせてもらっても心配かけないようにもっと強く成るのでよろしくお願いします」と、泣きながらマイクで語った。

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