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レポート

【K-1】大和哲也が熱闘制して防衛、与座優貴・菅原美優が王座奪取、京太郎が石井慧に完勝、和島大海・軍司泰斗・金子晃大・KANAが防衛に成功、玖村将史がダウンを奪い鈴木真彦を撃破、vs.RISE対抗戦はK-1の2勝1敗

2023/03/12 14:03

▼第20試合 K-1 WORLD GPライト級タイトルマッチ 3分3R延長1R
×朝久泰央(朝久道場/王者)
判定0-3 ※29-30×3
〇与座優貴(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/挑戦者)
※与座が第6代王座に就く。朝久は初防衛に失敗。


 朝久は福岡在住で、兄・朝久裕貴と共に兄弟で活躍するファイター。現Krush王者のレオナ・ペタスには2敗を喫しているが、大沢文也、大岩龍矢、安保璃紅、山本直樹らを撃破し、2020年3月には当時のK-1ライト級王者・林健太から番狂わせの勝利を奪った。これを機にスーパー・フェザー級からライト級に転向。9月には弘輝をハイキックで粉砕、12月には蓮實光もヒザ蹴りでKOした。2021年は7月にゴンナパーを延長Rで破り、第5代K-1ライト級王座に就いている。2022年2月、王者としての第一戦で与座に敗れ、怪我で長期欠場に。無尽蔵のスタミナから繰り出す攻撃と変幻自在のファイトスタイルで現在7連勝中。戦績は18勝(4KO)8敗。


 与座は2017年極真会館第6回全世界ウェイト制空手道選手権大会で軽量級優勝の実績を持つ空手家で、2019年3月にキックボクシングに転向。7戦全勝(3KO)の快進撃を続けていたが、2020年2月の鈴木千裕戦で初黒星。その後は久保政哉、喜入衆に連勝したが、2021年3月の『KNOCK OUT』で宮越慶二郎に判定2-1で惜敗。12月にKrush初参戦を果たし、蓮實光を左ハイキックで豪快KO。2022年2月の第2戦でいきなり朝久泰央と対戦すると、延長戦で勝利する番狂わせを起こした。8月には篠原悠人をKO、12月にはエークピカートに判定勝ちと負けなしの快進撃。戦績は13勝(6KO)2敗。


 1R、朝久の右ローからスタート。与座は左ミドルと左インローを蹴る。朝久は右へ回り込みながら右ローを徹底的に蹴っていく。与座も右ローを蹴り、パンチも出し始める。


 2Rも朝久は右ロー狙い。与座も左の三日月を突き刺す。与座の右カーフに朝久は左ローを蹴り返す。与座が左ローから左三日月、さらに右ロー。朝久は右ローを蹴り続けるが、与座のローに朝久のバランスが悪くなり始める。ローキック合戦から朝久がパンチを繰り出すと与座はさらなる回転速いのパンチを繰り出していく。


 3R、与座が左ボディから左ロー、朝久はパンチで前へ出ようとするが与座の右ロー、左フックをもらう。与座が右ローの連打で前へ出ると朝久は左右フック。与座はローを蹴ってのパンチ、朝久もパンチで対抗する。与座の強烈なローの音が響き、両者の意地と意地のぶつかり合いのようなローキック合戦。


 判定は3-0で与座が新王座に就いた。朝久は与座とハグすることなくリングを降りていった。魔裟斗は「与座は強い。まだまだ底が見えてない。どこまで行くのか楽しみです」と評した。


 ベルトを巻いて男泣きする与座は「今日までいいろいろあってたくさん遠回りしてきて格闘技を辞めようかなと思った時もあったんですけれど、格闘技を続けてきてよかったなと思います。今日の動きではデカいことは言えないですが、今日王者になったのでこのベルトにふさわしい王者になって実力でK-1を引っ張っていける選手になっていきます」とエース宣言。そして、K-1王者を目指して格闘技に復帰するという弟にエールを送った。

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