▼第19試合 K-1 WORLD GPスーパー・ウェルター級タイトルマッチ 3分3R延長1R
〇和島大海(月心会チーム侍/王者)
TKO 延長R 0分25秒 ※セコンドからのタオル投入
×ジョムトーン・ストライカージム(タイ/ストライカージム/挑戦者)
※和島が初防衛に成功。本戦の判定は29-28、29-29×2。
和島は第1回K-1アマチュア全日本大会優勝など、アマチュア大会で数々の実績を残して2016年7月にKrush初参戦。サウスポーから繰り出す破壊力十分のパンチと蹴りで2020年3月の第3代K-1スーパー・ウェルター級王者決定トーナメントでは準優勝。その後3連続KO勝ちを飾ると、2021年12月に木村“フィリップ”ミノルに挑戦して左ミドルでKO勝ち、K-1王座に就いた。2022年6月の『THE MATCH 2022』では“ブラックパンサー”ベイノアから3度のダウンを奪う圧勝を遂げ、9月は前評判の高かったメレティス・カコウバヴァスを1RでTKO。戦績は18勝(15KO)4敗。
ジョムトーンはラジャダムナンスタジアム認定バンタム級王座を14歳で獲得すると、フェザー級、スーパー・フェザー級、ウェルター級の4階級制覇を達成。WBCムエタイでも世界フェザー級、世界スーパー・フェザー級、世界スーパー・ライト級と3階級を制覇。WMCでも世界フェザー級王座を獲得している超一流選手。
日本では2004年11月に新日本キックの2階級制覇王者・菊地剛介にK-1ルールで判定勝ち、2011年10月に大和哲也にムエタイルールで判定勝ち、2019年8月には日菜太からダウンを奪っての判定勝ちを収めている。また、増田博正やT-98、アトム山田にも勝利。2022年9月にK-1初参戦を果たすと、アビラル・ヒマラヤン・チーターに初回KOち、12月には森田奈男樹にも2RでKO勝ち。戦績は208勝(48KO)42敗4分。
1R、サウスポー同士。ジョムトーンが左ローを蹴ると和島もすぐに蹴り返すが、さらにジョムトーンが蹴り返す。和島が前に出ると下がり、距離を保つジョムトーン。和島のパンチはかわし、伸びるワンツーを繰り出す。和島はジョムトーンのパンチに左ハイを合わせたが、これは肩口で止まった。ゴング直前の打ち合いで、ジョムトーンの左フックで和島がダウンしかける。
2Rもローの蹴り合い。和島の左ローでジョムトーンが横にずれた。しかし、ジョムトーンが左ボディをめり込ませる。見合いが続いたが、和島の左ローにジョムトーンの軸がブレる。ジョムトーンも左ストレートで前に出て行き和島を後退させる。和島も左に左を合わせに行った。
3R、パンチで前に出るジョムトーン。和島はジャブと左ロー。和島の左ローがヒットするが、ジョムトーンもワンツーを伸ばす。和島が左ローの3連打、さらにジャブ。ジョムトーンの左ストレートはかわす。和島の左ローが確実にダメージを与えていき、ジョムトーンは苦しそうだ。
判定はドロー、延長戦へ。和島はいきなり左ロー。さらなる左ローで棒立ちになるジョムトーン。ここでスタンディングダウンのカウントが数えられるが、ジョムトーンのセコンドからタオルが投入され、和島のTKO勝ちとなった。ジョムトーンは立ち上がることが出来ず、担架で運ばれた。
和島はマイクを持つと「ジョムトーン選手めっちゃ強かったです。どうですか、このベルト似合うようになってきましたか? 拍手ちっちゃくないですか(笑)。ちょっと嫌なんですけれど強い選手とやっていかないといけないんです。そこで皆さんにお願いがあるんですが、強い選手とやっていくには影響力が大事で、K-1さんにもSNS頑張れと言われています。強い選手とかもっといい試合とか見せていくので、Twitterとインスタのフォローをよろしくお願いしMAX!」とほのぼのとアピールした。