▼第6試合 RIZIN WORLD GP 2025 ヘビー級(120kg)トーナメント準決勝 5分3R
×ジョゼ・アウグスト(ブラジル)ピットブル・ブラザーズ/米国LFA推薦
[判定0-3]
〇マレク・サモチュク(ポーランド)ユニーク・ファイトクラブ/ポーランドKSW推薦
レフェリー:長瀬達郎
ジャッジ: 豊永
青・サモチェク [D 0-0/ A 0-0/ G 0-20]
松宮/青・サモチェク [D 0-0/ A 0-0/ G 0-20]
石川/青・サモチェク [D 0-0/ A 0-0/ G 0-20]

アウグストは米国LFA推薦選手で、気迫漲るストライカー。幼少期よりジャン=クロード・ヴァン・ダムやジャッキー・チェンの映画をよく見ていたほか『ドラゴンボール』や『幽☆遊☆白書』等のアニメを通じて格闘技に興味を持つと、その後PRIDEやUFCの影響で自身もファイターを志す。15歳でムエタイを始め、キックボクシングも経験。18歳頃よりブラジリアン柔術を始め、同時期にMMAも練習開始。12年8月、ブラジルのローカル団体Extreme FightでプロデビューしKO勝利。19年9月、同じくブラジルのローカル団体Centro Oeste Fight で1R TKO勝利を挙げヘビー級王座を獲得。その後ライトヘビー級に転向。
21年4月、ピットブル軍団の一員として自身初の国際戦となったBellatorデビュー戦では、ジョナサン・ウィルソンに1R肩固めを極めて勝利。その翌月に緊急代打出場のアンソニー・ジョンソン戦では試合中に拳の怪我を負いながら相手をKO寸前まで追い込む根性ファイトで会場を沸かせた。再びヘビー級に戻し、23年11月よりLFAに参戦し2戦2勝。今年5月のGP1回戦では、スダリオ剛からダウンを奪う完封勝利で、現在通算4連勝中だ。根性ではひけを取らないサモチュクを派手にKOして決勝進出を掴み取る。
サモチュクはポーランドKSW推薦選手。8歳の時にPRIDEを観てヒョードルに憧れを抱く。他競技のバックボーンを持たないネイティブMMAファイターであり、20歳頃からアマチュアで戦績を積みALMMAライトヘビー級で金メダル獲得。19年、Thunderstrike Fight Leagueにて、ミドル級でプロデビュー。20年1月、Wotore 1 にてベアナックルルール、1R無制限勝負のトーナメントに出場すると、決勝戦をTKO勝利で飾り優勝した。根性溢れるアグレッシブなストライカーで、21年4月のEFM Showでは、ヘビー級で初のフルラウンドを戦い抜き判定勝利を収めた。
その同月、KSWに緊急代打参戦。大激闘から僅か2週間後のデビュー戦で、1Rは元ボクサーのイズー・ウーゴノーの打撃に苦しむも2R逆転TKO勝利を収めている。のちの再戦では1Rで返り討ちにした。5戦目でフィリップ・スタヴォヴィに敗れたことを機にワルシャワに移住しUniq Fight Clubへと練習環境を変えると、24年1月からは怒涛の3連勝中(うち2勝はパンチによるKO)で、25年3月にはスタヴォヴィにリベンジを果たした。ポーランド国外で初めて試合をした今年5月の1回戦では、体重超過でレッドカード減点50%のダニエル・ジェームスを相手に冷静な試合運びで判定3-0勝利を収めた。アウグストをあらゆる局面で圧倒し、フィニッシュ勝利で決勝の舞台へと駒を進めたい。

1R、先に右ローのサモチュクがアウグストのバランスを崩す。さらに右カーフ。アウグストの左前足が赤くなる。アウグストは右の縦ヒジで飛び込む。しかし右カーフを突くサモチュクに足が流れ始めたアウグストはサウスポー構えにして前足を変える。

右ボディから左フックに繋ぐサモチュク。アウグストも左ストレートで前に出る。右インローを前足に突くサモチュク。さらに右ボディストレート。

2R、サウスポー構えで入るアウグスト。サモチュクは右ストレート。圧力をかけるアウグストにサモチュクは前足にシングルレッグで回す。倒れないアウグストはスタンドで圧力をかけると、サモチュクは右インロー。アウグストは詰めてヒザを突く。

右ボディストレートのサモチュクに、左を当てるアウグストが前に! コーナーを出るサモチュクに左ストレート、右フックをかすめるアウグスト。詰めるアウグストの右に左に回って避けて右のショートを当てたサモチュク! 崩れるも立ち上がったアウグストに、サモチュクはここでスタンドではなくシングルレッグへ。耐えたアウグスト。ゴング。

3R、右フックから左ボディ打ちのサモチュク。アウグストも右から左を当てる。右ロングフックから右ローのサモチュク。そこにワンツーのアウグストもカウンターを警戒か、足を効かされているか踏み込めず。サモチュクはワンツー。判定はサモチュクが3-0で勝利。決勝進出を先に決めた。



