▼第14試合 RIZINライト級(71.0kg)5分3R
×パトリッキー・ピットブル・フレイレ(ブラジル)
[判定0-3]
〇野村駿太(BRAVE)
レフェリー:福田正人
ジャッジ:
豊永 稔/青・野村 [D 0-0/ A 0-30/ G 0-20]
松宮智生/青・野村 [D 0-0/ A 0-30/ G 0-20]
石川喬也/青・野村 [D 0-50/ A 0-30/ G 0-20]


パトリッキーは、23年7月の『超RIZIN.2』BELLATORライト級GP1回戦で、欠場したAJ・マッキーの代わりに緊急参戦したRIZIN王者サトシにTKO勝利を収め2回戦進出。同大会でクレベルと喧嘩騒ぎを起こした。11月の2回戦ではアレクサンドル・シャブリーに完封負け。24年4月からPFLライト級参戦も2連敗で敗退し、現在MMA3連敗中。今回、野村に経験の差を見せつけ、日本で復活を遂げるか。
野村は、24年9月に江藤公洋に挑戦し、判定勝ちでDEEP王座戴冠。2025年3月に、地元・四国開催のRIZIN香川大会に参戦。いきなりライト級コンテンダーのルイス・グスタボと対戦。3R テクニカル判定で勝利、戦前の予想を覆すアップセットを起こした。伝統派空手出身のスピードと、BRAVE仕込みのレスリング力でパトリッキーを撃破し、一気に王者サトシの射程圏内へと飛び込むか。

1R、ともにオーソドックス構え。近い距離での入り。右ローの野村は空振り。じりじりと圧力をかける野村に、パトリッキーはコーナー背にする。野村は左のフェイントで動きを見て、右の飛び込み! 被弾したパトリッキーは右回りで左右で押し戻し。

右ローを返したパトリッキー。野村は左ボディを打つ仕草を見せる。前手を押さえてワンツーの野村。細かいステップ。パトリッキーは右のバックフィストもかわす野村。右のフェイント。左から右! パトリッキーも右を振る。左前足での前蹴りの野村、パトリッキーは後ろ蹴りを見せてから跳びヒザから左右を届かせる。

2R、圧力をかける野村。飛び込みから組んだ野村は深追いせず。右を突く野村に、詰めたパトリッキーは跳びヒザ! さばく野村は間合いを取り、右前蹴り。ワンツーの右が交錯。顔を赤くさせているパトリッキーに野村は右カーフ、パトリッキーの右の飛び込みをかわす野村。左から右の突き。かわした野村にパトリッキーは後ろ廻し蹴り。

右で飛び込む野村の打ち終わりにパトリッキーも左右を打ち込み、右ローを当てる。互いにフェイントのかけあいから、パトリッキーは右ローを当てる。

3R、左の前手で突く野村を、さらに右で飛び込むがダックでかわすパトリッキー。野村も右跳びヒザで入るとパトリッキーもワンツーで返す。野村の左の縦拳が当たると、野村は左を当てて右に繋ぐ。

パトリッキーは顔面から出血。さらに右を当てると、野村は前に。右から左アッパーにパトリッキーはガードを固めてクリンチ。コーナーに押し込むと、レフェリーがドクターチェックを支持。左目の下をカットしているパトリッキー。再開。

残り1分53秒。中央に出るパトリッキーは右ロー。互いの右が交錯。ワンツーで間に出るパトリッキーに野村は右! しかし前に出るパトリッキー。カウンターの右を被弾しても前に出ると野村の入りにシングルレッグ、ダブルレッグで尻を着かせてサッカーキック! かわした野村ががぶりから鉄槌を突いてゴング。

判定は3-0で野村が勝利。咆哮した野村。セコンドのパトリシオが野村を祝福した。

試合後、野村は、「毎日パトリッキー選手のことを考えて、正直、ちょっと怖かったです。もうRIZINに相手いないんじゃないですか」とマイク。

そこに榊原信行CEOがリングイン。ホベルト・サトシ・ソウザを呼び込み、9月28日名古屋大会でのライト級タイトルマッチを宣言。野村は「余裕ス」と答えた。


