MMA
インタビュー

【RIZIN】パッチー・ミックス「秋元強真に“学ばせる”」「あのガキがステロイドがどうこう言って来た時にリスペクトは無くなった」

2026/02/10 11:02
 2026年3月7日(土)東京・有明アリーナで開催される『RIZIN.52』のフェザー級で元Bellator世界バンタム級王者のパッチー・ミックス(米国)が、19歳のプロスペクト 秋元強真(JAPAN TOP TEAM)とメインイベントで対戦する。29日の会見後、本誌のインタビューでミックスは、秋元強真のステロイド発言に怒りを隠さず、「俺の寝技は元谷の30倍強い。秋元には学びが必要だ」と斬り捨てた。 ▼フェザー級(-66.0kg) 5分3R秋元強真(JAPAN TOP TEAM)11勝1敗パッチー・ミックス(米国)20勝3敗 (C)Bellator  パッチー・ミックスは、元Bellatorバンタム級王者で32歳。MMA20勝中13の一本勝ちでは、10勝をチョークでマークするなど強力な寝技を持つ。UFC女子ストロー級コンテンダーのタティアナ・スアレスと婚約中。  2016年5月Prodigy MMAでプロデビューするとKOTCバンタム級王座を獲得、2度防衛後。19年6月よりBellatorに参戦。同年大晦日にRIZINに初参戦し、元谷友貴にギロチンチョークで一本勝ち。20年9月に、堀口恭司が返上した王座決定戦でアーチュレッタに5R判定負けでキャリア初黒星を喫した。2連勝後の22年4月よりBellatorバンタム級GP参戦。初戦で堀口恭司に判定勝ちすると、12月の準決勝でマゴメド・マゴメドフを2Rギロチン葬、23年4月の決勝ではラフェオン・ストッツを1R、72秒ヒザ蹴りKOでGP優勝。11月にセルジオ・ペティスに2R一本勝ち、アーチュレッタ戦以来6連勝で王座統一に成功した。  24年5月のパリ大会ではマゴメドフとの再戦で5Rのスプリット判定勝ちで初防衛するもドラッグテスト陽性でFMMAFが結果を覆し記録を敗北にした(※ミックスが事前に報告していた大麻陽性、モヒガンサンコミッションが行ったドーピングテストではPED陰性)が、各記録サイトは結果をミックス勝利に戻している。25年6月にUFC参戦。 (C)Zuffa LLC/UFC  25年6月にマリオ・バティスタに判定負け、10月にヤクブ・ ヴィクワチと対戦。打撃を当てテイクダウンも奪うがスプリット判定負けでキャリア初の連敗。UFCリリースとなり、今回「フェザー級」に階級を上げて6年3カ月ぶりにRIZINに参戦する。身長180cmのパッチーがどんなコンディションでフェザー級の身体で仕上げるかに注目だ。  対する秋元は、MMA11勝1敗。2006年3月8日、千葉県出身の19歳。有明大会翌日に20歳になる。ボクシングをベースに、22年6月のGLADIATORでプロデビュー。24年3月にパラエストラ柏からJAPAN TOP TEAMへ移籍すると、同年5月に朝倉未来推薦選手として格闘代理戦争 THE MAXに出場しアラン“ヒロ”ヤマニハに2R TKO勝ち。同年9月に18歳にしてプロ5戦全勝でRIZIN初参戦。金太郎、鈴木博昭に勝利も、24年大晦日、元谷友貴に判定負けで初黒星。  2025年5月の高木凌戦の判定勝ちで再起を飾ると、赤田功輝、萩原京平、新居すぐるを相手に4連勝中。今回、UFCバンタム級2連敗で、2019年大晦日の元谷戦以来、RIZINにカムバックする元Bellator世界バンタム級王者のパッチー・ミックスを相手に、ワールドクラスの力を証明するか。 [nextpage] パッチー「あのガキがステロイドがどうこう言って来た時にリスペクトは無くなった」  本誌のインタビューでミックスは、「RIZINは自分に合うと思ったんだ。RIZINのフェザー級は魅力的だし、チャンピオン(ラジャブアリ・シェイドゥラエフ)にも興味がある」と、UFC後にRIZINを選んだ理由を語った。  Bellator王者になるまで、キャリアの多くを仕事をしながらMMAを続けてきた。 「以前は屋根職人をやりながらMMAをやっていた。一束90ポンド(約40kg)の材料を毎日40~60束ほど屋根のどこへでも運んだし、すごくよく働いたよ。ボスは俺を愛してくれたし、前の試合も観に来てくれた。ずっと俺を応援してくれているんだ。俺が本気でMMAに取り組んで成功していくのを見て、『ここを離れて夢を終え』って言ってくれた。何か必要なことがあれば、いつだって助けてくれた。それが俺の仕事だったし、家にいる時、たまに彼に電話して手伝いに行きたいと思うよ。ハードワークをして“自分がどこから来たか”を思い出すために」  幼い頃、兄に続いてレスリングを始めたミックスは、MMAファイターになっても、2021年まで地元のキッズレスリングのアシスタントコーチを務めていた。自身のルーツを忘れず、子供たちの模範になるように。 「学校でレスリングコーチもしていたから、フルタイムファイターになったのは、BellatorのMSG大会(2019年6月)に出た後くらいかな。2万ドル(約350万円)くらいもらって『人生が変わるぞ』って思って、ジャクソンズMMAに住み込みながら練習したり、格闘技にオールインして、そこからずっとフルタイムファイターだ」  そんなミックスに、秋元は会見時に「ステロイド検査だけちゃんとして欲しいですね」と発言した。ミックスは「何を根拠に言っているのか分からない」と不快感をあらわにした。  マゴメド・マゴメドフと2度対戦したミックス。1戦目の米国大会ではドラッグテストで合格も、2戦目のフランス大会では、事前申告していた嗜好用大麻(※ネバダ州では21歳以上の大人であれば合法)で陽性となりいったん失格とされた。しかし、捜査上のミスが発覚し、「勝利」の記録は維持されることとなった。 「試合後にドラッグテストを受けてもちろん何も出ないと思っていた。数週間後に(フランスのコミッションの検査で)マリファナが引っかかったと連絡が来た。もちろんラスベガスでは合法だ。結果、俺の勝利はちゃんと記録に残った。ドーピングなんかしていないからだ。だからあのガキがステロイドがどうこう言って来た時にリスペクトは無くなった。ブッ飛ばしてやるよ」  そして、今回はこれまでのバンタム級ではなくフェザー級転向となる。 「マゴメド・マゴメドフ戦(135ポンド契約)なんて、試合当日でも141ポンド(約64㎏)くらいだった。リカバリーしても5ポンド(約2㎏)しか戻らなかった。減量でトラウマを与えすぎたんだ。今回は145ポンドまで落として当日は160~165ポンドになる。強く、何より健康的な状態で戦える」 25年10月のUFC前戦では、元KSW王者で、ADCC王者ロバート・ドライズデールの黒帯のヤクブ・ヴィクワチにスプリット判定負けを喫した。しかし、この判定は、米国主要サイトの多くがパッチー勝利を支持した内容だった。 「確かにヤクブはロバート・ドライズデールの黒帯だけど、俺だって黒帯だ。俺は勝ったと思っている。実際一人のジャッジは俺を支持したし、世界中のみんなも同じだと思う。ヤクブ戦で俺は5回テイクダウンして9分間コントロールしていた。オッズも試合終了時点でマイナス10000が付くくらい俺が有利だった……俺はファイトマネーが高かったからな。俺は“勝利を奪われた”んだ」  その後、ヤクブは、中村倫也を下したムイン・ガフロフにもギロチンチョークで一本勝ち。彼もまた実力者だった。今回、戦う秋元とミックスは、ともに元谷友貴と対戦経験を持つ。 「俺と(元谷)ユウキの試合を見ろよ。俺はテイクダウンして……(秋元にギロチンをしかける元谷のシーンを見ながら)このポジションを俺が取ったら、俺はユウキの30倍強いぞ。俺だったら簡単に極められる」と、ミックスは寝技での自信を語る。 「6年前RIZINに出た後から俺は、3度世界王座を獲っているし、多くの経験も積んだ。今までは減量に苦しんできたけど、俺がフェザー級でどれだけ出来るか、みんな見ることになるよ。減量をしていない時は俺はジムで全員を圧倒している。この小僧はグラップリングが出来ないし、まだ子どもだから身体の強さも無い。俺は12歳の頃からグラップリングをしてきた。20年間だ。この小僧はまだ20歳にもなってない。俺は全然レベルが違う。ユウキが圧倒出来るんだろ? それもたった13カ月月前のことだ。俺は“彼の人生を変られる”と思う。彼にMMAのやり方を学ばせることが出来る。俺と戦った後、彼は“もっと俺みたいな奴と練習しなきゃ”と学ぶはずだ」 そのほか動画インタビューでは、これまで試合や練習で肌を合わせた平良達郎、堀口恭司、マネル・ケイプ、ブランドン・ロイヴァル、朝倉海についても評価を語っており、後半では現RIZINフェザー級王者のラジャブアリ・シェイドゥラエフについても言及、必見の内容となっている。
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