▼第11試合 RIZINバンタム級(61.0kg)タイトルマッチ 5分3R
〇井上直樹(Kill Cliff FC)
[判定3-0]
×福田龍彌(MIBURO)
※井上がバンタム級王座2度目の防衛に成功
レフェリー:福田正人
ジャッジ:
豊永 稔/赤・井上 [D 0-0/ A 0-0/ G 20-0]
松宮智生/赤・井上 [D 0-0/ A 30-0/ G 20-0]
石川喬也/赤・井上 [D 0-0/ A 30-0/ G 20-0]


井上は、朝倉海が返上した王座をかけ、24年9月にキム・スーチョルと対戦。1R TKO勝ちでバンタム級王者に。25年3月、元谷友貴と再戦し、スプリット判定勝ち。史上初めてRIZINバンタム級王座の防衛に成功した。今回、DEEP同級王者の福田龍彌が持つハンターの本能を、王者としての殺しの才能で凌駕し、V2を果たすか。
福田は、24年3月にフライ級からバンタム級に上げて、DEEPで雅駿介を1RKO。9月には瀧澤謙太を失神KOに下し、DEEP同級暫定王座を獲得、二階級制覇を達成した。大晦日のRIZINでは芦澤竜誠を1Rわずか54秒、左フックでKO。25年5月の前戦はDEEPバンタム級王座戦で挑戦者・牛久絢太郎からダウンを奪う5R判定勝利で初防衛を果たしている。井上との戦いで2団体ベルト獲得なるか。

コールにメドゥーサのポーズの福田に対し、コールに十字を切った井上。

1R、オーソの井上に、サウスポー構えの福田。左ジャブで圧力をかける井上。前手争いから右ジャブを内側に見せた福田。井上は右インローをヒット。福田は頭」を振ってステップインのフェイント。井上の入りに前手右フックを狙う。井上は左ジャブのダブルを刺すと、右ローも。

福田の左アッパーをかわした井上。井上の右をかわして左ストレートをつくが、井上もかわす。左ジャブの長い井上、すらしている福田はステップするが、井上は右の三日月蹴り。

左ジャブの井上に福田も左を狙うが、井上は右ハイ。ブロッキングの福田は左のダブルを肩口に届かせる。

2R、右ジャブの福田、井上は右ハイをガード上に突く。ワンツの左を突く福田に下がりながらも左を当てた井上! しかし福田も左を返すといったん離れる井上。

左ジャブを内側から突く井上。福田の左の踏み込みに井上がバランスを崩すが、立て直して右インローをヒット。ガードをいったん下げて構え直した福田は、井上の飛び込みに右を狙う。

右三日月蹴りを突く井上!さらに左ジャブをインサイドで抜いて、福田の左の飛び込みを左回りでかわして右を突いてすぐに右ハイも。ブロッキングの福田。

3R、左ジャブで詰める井上。押し戻す福田は前手をはたいて詰めるが、井上はノーモーションの右を当てて、福田の後ろ手に右ミドルハイを突く。前足に関節蹴りの井上。右から入った福田。追う福田に井上は左ジャブから右フック! さらに蹴りのフェイントから左ジャブ。アゴが上がる福田。

左から右を届かせる福田だが、まだ浅い。「来い」という福田に右インローの井上。詰める福田に左周りで左ジャブを突く井上は、左ジャブ、距離を保ってジャブ、入りに右、福田は左アッパーもさばく井上は右ストレート。福田の左ストレートをかわして、福田の前手からの詰めもさばく。

細かいステップから井上の左ジャブの打ち終わりに左を当てる福田! しかし井上も右の後ろ手を突いて前に。被弾する福田にさらに右を当ててゴング。

判定は3-0で井上が勝利。第7代バンタム級王座2度目の防衛に成功した。長い距離の真っ直ぐを武器に、細かいステップで間合いを支配。外側に立って、踏み込むときはインサイドをストレートで打ち込む井上は、右の蹴りでも福田の左を完封した。
試合後、井上は、「ベルトを防衛しました。喧嘩祭りということで打撃で倒したかったんですけど、福田選手が強かったです。オブリガード」と福田の合言葉で締めた。



