(C)RIZIN FF/Nobu Yasumura/GONG KAKUTOGI
2025年5月4日(日)東京ドームにて、『RIZIN男祭り』が開催された。
『RIZIN男祭り』速報
▼第16試合 メインイベント RIZINフェザー級タイトルマッチ 5分3R
×クレベル・コイケ(ボンサイ柔術/王者)
[1R 1分02秒 KO] ※右オーバーハンド
〇ラジャブアリ・シェイドゥラエフ(キルギス/挑戦者)
※シェイドゥラエフがフェザー級新王者に
『RIZIN男祭り』のメインイベントは「RIZINフェザー級タイトルマッチ」として、王者クレベル・コイケ(ボンサイ柔術)と、挑戦者ラジャブアリ・シェイドゥラエフ(キルギス)が5分3Rで対戦。

クレベルは、2022年10月に牛久絢太郎に三角絞めで一本勝ちし、一度目のRIZINフェザー級王座を獲得も、2023年6月の鈴木千裕との王座戦で体重超過し、王座剥奪。その後、金原正徳に判定負け、斎藤裕とフアン・アーチュレッタに一本勝ちで、2024年大晦日に王者・鈴木千裕と再戦。判定勝ちでベルトを奪還した。今回クレベルにとって、悲願の「ベルト防衛」を果たすべき試合となる。35歳。

対するシェイドゥラエフは、プロMMA13勝無敗の24歳。全試合をフィニッシュしており、5KO・TKO、8つの一本勝ちを誇る。試合タイムは10分を越えた試合はまだない。さらにスタミナにも自信を持ち、国土の95%が山岳地帯のキルギスで高地トレーニングを行い、高い心肺機能と耐久力を併せ持つ。

日常的に乗馬をこなし、馬肉・羊肉を食し、岩塩を使用するという食生活のなか、同国のイーラスMMAでは13勝2敗のONE FF&BRAVE FCフェザー級のアジレット・ヌルマエフとも練習。レスリングをベースに柔術でもキルギスとアジア王者の肩書を持ち、クレベル相手に「柔術でも自身の方が上」と豪語する。

2019年に地元キルギスのBatyr BashyでプロMMAデビューを飾ると、ロシアのACA Young Eaglesで3勝、22年11月にアマチュアルールのGAMMAに出場し4日間で3戦を勝ち上がりフェザー級王座を獲得した。23年6月より開催のROAD FC 63kgトーナメントに出場。1回戦でRIZINバンタム級でも活躍するヤン・ジヨンに1Rリアネイキドチョークで勝利。8月の準決勝では原口央と対戦予定だったが失格(計量オーバーおよび計量への遅刻に起因)。

10月には契約体重139ポンド(63.95kg)でUAE Warriorsに参戦し、リアネイキドチョークで一本勝ち。2024年6月、初参戦のRIZINでグレコローマン出身の武田光司を1R早々にリフトアップしてテイクダウンすると、すかさずリアネイキドチョークで極めた。9月、体重超過のフアン・アーチュレッタも1R 腕十字でタップを奪い連勝。2024年大晦日に元K-1&GLORY王者の久保優太と対戦。

徹底的に久保の試合映像を分析するなか、『序盤は組まない』作戦で立ち合い、久保の左ハイをガード後、1分過ぎにボディロックテイクダウン。腕十字、リアネイキドチョークを狙いながらも強いパウンドでダメージを与えて2R TKO勝ちを収めている。

オーソから上下の打撃で散らせて左右の強打からの組み力は脅威。シングル・ダブルレッグのみならず、小手巻き・内股などの足技も使いテイクダウン。がぶりのみならずバックに回ることも厭わず、武田にはワンハンドからリアネイキドチョーク、アーチュレッタにはスロエフストレッチ狙いからヤスケビッチ式の腕十字でタップを奪っている。

上下の蹴りに強打、ワールドクラスのグラップリング力を持つ“最強挑戦者”シェイドゥラエフを相手に、“柔術の鬼神”クレベルは、いかに王座を守るか。互いの攻撃力のみならず、ディフェンス力にも注目のタイトルマッチだ。

UFC二階級制覇王者アレックス・ペレイラから両者に花束が贈られる。先にシェイドゥラエフのキルギス国歌斉唱から、続けてクレベルは日本国歌を選択し、大友康平が君が代を斉唱。ベルト返還。

1R、ともにオーソドックス構え。先に中央に出るクレベルは左ロー、右前蹴り。シェイドゥラエフの左右をさばくが、右ロー右フックを当てたシェイドゥラエフが前に。クレベルの右ローに合わせて、シェイドゥラエフは右ストレート! これは浅かったが、右の2発目のスイングがテンプルにヒット! クレベルが頭からマットに崩れたところでレフェリーが間に入った。



62秒、シェイドゥラエフが1R フィニュシュで14連勝でRIZINフェザー級王座戴冠。35歳のクレベルは初のKO負け。24歳のシェイドゥラエフはRIZIN4連勝で、全試合フィニュシュでベルトを巻いた。







