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【RIZIN】シェイドゥラエフがクレベルKOでフェザー級王座戴冠、朝倉未来が鈴木千裕に3R TKO勝ち。秋元が高木に競り勝つ、萩原が西谷をKO、ヘビー級GPは上田が日本人唯一の勝ち残り。神龍が伊藤に完勝、中村が桜庭に腕十字、サバテロが太田にTKO勝ち、ヒロヤが篠塚をTKO。アーセンが一本勝ち

2025/05/04 11:05

▼第9試合 RIZINスタンディングバウト特別ルール 98.0kg 3分3R
─皇治(TEAM ONE)
[勝敗無し ドロー]
─シナ・カリミアン(SINA ARMY)
※皇治は8オンスグローブ、シナ・カリミアンは12オンスグローブを装着

 98kg契約スタンディングバウト特別ルール3分3Rで、皇治(TEAM ONE)と初代&第3代K-1クルーザー級王者シナ・カリミアン(イラン/SINA ARMY)が対戦。皇治は8オンス、カリミアンは12オンスのグローブを着用する。



 皇治は、K-1 WORLD GP第4代スーパー・フェザー級王座決定トーナメント第3位、ISKA世界ライト級王者。4歳から始めた日本拳法、空手で好成績を残すと、プロ転向後、地元大阪の様々なリングを経験。2016年よりK-1を主戦場に、スタミナと打たれ強さを最大の武器に激闘を繰り広げると「大阪に皇治あり」を満天下に知らしめた。2020年からRIZINに電撃参戦し、MMAにも挑戦中。 2023年大みそかに三浦孝太にTKO勝ち後、2024年7月の『超RIZIN.3』で芦澤竜誠に判定負け。



 これまでボクシング形式のエキシビションマッチを5戦して1勝1敗3分。2024年10月、『JAPAN MARTIAL ARTS EXPO PROLOGUE』にてブアカーオ・バンチャメークとボクシング特別ルールで対戦して以来の試合となる。173cm、61kg。


 
カリミアンはアマチュアムエタイで活躍後、2018年9月の「K-1 WORLD GP初代クルーザー級王座決定トーナメント」に初来日。トーナメントを制して初代王者となった。同王座は2020年12月の3度目の防衛戦でK-Jeeに敗れて手放したが、2021年3月のダイレクトリマッチでK-JeeをKOし、王座を奪還。その後は、反則勝ちも含めて5連勝。2023年9月の「K-1 30周年記念無差別級トーナメント」では1回戦でKO勝利も準決勝でクラウディオ・イストラテに敗れる。


 
 2024年3月、初防衛戦でリュウ・ツァーにKO負けを喫し、王座を手放した。10月にイストラテと再戦したが無効試合、12月14日の木村太地戦も無効試合に。大晦日の『雷神番外地』に参戦し、安保瑠輝也とスタンディングバウト特別ルール(ボクシング)で対戦して話題を呼んだが判定で敗れた。2025年4月には『GLORY』に初参戦し、ヘビー級トーナメントに出場したが1回戦でトーマス・モズニーに判定負け。この試合でもブレイクの後に右フックを打ってダウンさせる反則をしている。200cm、105.8kg。戦績は16勝(8KO)5敗2無効試合。



 皇治は2024年12月、東京・世田谷区でフェラーリを運転中に街路樹などにぶつかり、大破した車を置いて立ち去ったとして、2025年3月31日に当て逃げ(道交法違反・事故不申告など)の疑いで書類送検されており、これが“みそぎ”の復帰戦という。グローブハンデがつけられたとはいえ28kg差のボクシング戦が危険なことは間違いない。皇治はヒザ蹴りなど蹴り技が無いボクシング戦であれば戦えるとハンデ戦に臨む。皇治のセコンドには細川バレンタイン。カリミアンのセコンドにはレオナ・ペタスがつく。



 1R、
左ジャブから詰めるカリミアンに皇治はクリンチ。左右の連打には腹に頭をつける。

 左ボディから入る皇治だが、間合いが空くと、カリミアンの左から右。ダッキングしてダブルレッグ気味にクリンチの皇治。皇治に組み付きが「注意」。



 カリミアンの左フックをかわした皇治だが、コーナーに詰めたカリミアンが左右フック。ガードして凌ぐ皇治だがコーナーに釘付けに。



 2R、
中央を取るカリミアンに左ボディ打ちも微動だにしないカリミアン。足を使って出入りする皇治は左ボディから左顔面のダブルも遠い。皇治の右に右を合わせたカリミアン! アゴが上がった皇治。カリミアンのラッシュに近い距離で皇治も右を返すが、ノーガードで受けるカリミアンはレフェリーに文句をつける。



 3R、
右フック、カリミアンの入りに左フックをクリーンヒットする皇治! しかしノッシノッシと歩いて前に詰めるカリミアン。皇治は右回りで足を使うが、カリミアンは詰めて右アッパーをかすめる。



 左から右を打ち上げる皇治。しかしカリミアンの右に額が上がる。カリミアンの足が鈍るなか、前に出て右オーバーハンドの皇治! ゴング。試合はドロー。



 試合後は、カリミアンコーナーのレオナ・ペタスからの「ルールを守れ」Tシャツで顔を拭いてからカリミアンとハグ。マイクを要求したが、運営は禊マッチにマイクを渡さず。皇治はリングを降りた。

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